Kさん撮影:蒸機現役時代 北海道 1973-75年 室蘭本線 C57 | D51338の ほぼ蒸機ブログ “NO STEAM, NO LIFE!”

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物心がついた時から蒸気機関車が好き。
1970年代に撮った写真はプリントでわずかに残るのみ(泣)
今は関東近県の復活蒸機を撮影するのが楽しみ。
そんな写真を載せたいと思います。
D51338は故郷、飛騨高山にいたカマです。

Kさんseries、昨日は臨時列車で保存機D52でしたが、今日は通常運行で室蘭本線のC57です。 代理投稿 by D51338

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Kです。北海道の現役蒸機の写真、いよいよラスト3回に突入です。今回はおそらく多くの蒸機現役時代を知る皆様が撮影されたと思われる、室蘭本線のC57です。

機関車の番号が若い順に紹介します(最初と最後の写真は機関車の番号不明です)。

 

① 室蘭本線 社台-白老 1974.8 

最初は白老駅近くの丘に登って写した写真です。

真下を通る室蘭本線は当時は複線非電化、沼ノ端から28.7kmにわたって続く長い直線区間がちょうど終わるあたりです。

C57が8両の客車を牽いていますが、その背後の牧草地と円形のトラックが、競馬界で長年にわたり絶大なる存在感を誇る社台ファームの牧場です(現在は社台ファーム白老)。

② 沼ノ端-遠浅 1974.8 

ここからは機関車の番号順。最初はC5738。千歳線の築堤上から室蘭本線の保線小屋の前を疾走する姿を撮影しています。

C5738は水戸、平、金沢などを経て1962年に北海道へ。

国鉄旅客列車最終の1975年12月まで活躍しました。

③ 追分駅 1973.8.6 

②の1年前の昭和48年の撮影行で、追分駅で停車中の下り岩見沢行き旅客列車です。この後C5738の前にD511120が連結され、重連となって発車して行きました。

④ 栗丘-栗山1973.8.6 

③を撮影した日の午後、栗丘-栗山でC5738にもう一度遭遇しています。西日を反射して光るスハフ32の小窓が格好いいです。

⑤ 栗山-栗丘 1974.8 

次はC5744。昭和49年の撮影行で、下り列車を牽引して築堤を駆け下りてくるところを撮影しています。C5744は高崎、尾久、仙台を経て1958年に北海道へ。やはり1975年12月まで室蘭本線で活躍の後、四国に渡り西条市で保存。現在は四国鉄道文化館で、0系新幹線車両やDE10, DF50の各1号機などとともに大切に保存されています。

⑥ 白老-社台 1974.8 

①の写真の丘の下あたり、長い直線区間の入り口での撮影です。

機関車はC5757。複線非電化区間を蒸機旅客列車が駆けてくる姿で十分格好いいのに、こんな素敵な番号のカマが来たら卒倒してしまいそうです(笑)。

⑦ 三川―追分 1974.8 

前回ご紹介したD51客車列車の回の最後の方で、この場所で流し撮りした写真を紹介しましたが、そのD51客車列車の前に上り222レを牽引して通過したのもC5757でした。C5757は1949年に小樽築港区に渡り、1954(昭和29)年に道内各路線でお召し列車を牽引!やはり1975年12月まで活躍の後、東京の世田谷区に保存されています。

⑧ 岩見沢駅 1973.8.5 

C57104が旅客列車の先頭に立ち、発車待ちをしているところです。このカマは1950年に山陰の浜田から釧路に渡り、以降は北海道各線で活躍。1974年11月に岩見沢第一区で廃車となっています。

⑨ 沼ノ端-遠浅 1973.8.5 

いよいよ鉄道博物館の保存機、C57135の登場です。最初はお馴染みの沼ノ端のお立ち台から、勇払原野に敷かれた直線を疾走する姿です。C57135は高崎から1952年に小樽築港区へ転属。以降函館本線、千歳線、室蘭本線を走り続け、1975(昭和50)年12月14日に国鉄最終蒸機旅客列車225レの先頭に立ったことはあまりに有名です。

⑩ 沼ノ端-遠浅? 1975.3.28 

C57135には、昭和50年春休みの撮影行の最初の日に再会しています。3月末ですが、勇払原野、栗山、夕張あたりはまだ雪が多く残っていました。

以前紹介した写真の続きのコマ、陸橋の上からのアップ写真です。

⑪ 追分駅? 1973.8.6 最後はC57149。

撮影場所ははっきりしないのですが、大きな構内で架線がないこと、ネガで③の前のコマにあたることから、追分駅の可能性が高いと思います。

⑫ ホームからC57149の発車シーンです。

そういえば本日ご紹介したC57くん達、冒頭のC5738を除き全て密閉キャブに改造されていました。

C57149は高崎から1952年に釧路に渡り、小樽築港を経て岩見沢第一区へ。1974年5月に廃車となっています。

⑬ 沼ノ端-遠浅 1975.4.5 

昭和50年春休みの撮影行の最終日、千歳空港から羽田に帰る飛行機に乗る直前に撮った写真です。C57牽引の下り旅客列車で、千歳線の上り線の築堤から遠望してみました。機関車の後ろに見える一本の線路は千歳線の下り線の築堤、その向こうはウトナイ湖です。

昭和50年4月に中学3年となり受験の年だったK少年、国鉄現役蒸機の撮影は、まさにこの日、この時、この場所が最後となりました。

 

さて、「特別な夏」の間お届けしてきた現役蒸機北海道シリーズもいよいよ大詰めです。

最後2回は蒸気機関車重連の写真を大放出します!お楽しみになさってください。