(鹿島参宮鉄道) 入地から 佐貫ゆき | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

現在は完全な無人駅となっております竜ヶ崎線入地駅で、昭和35年に発行されました「入地から 佐貫ゆき」の乗車券です。

 

 

JPR/てつどう赤地紋券となります。

 

入地駅でいつ頃まで乗車券が発売されていたのか、「関東鉄道株式会社七十年史」にも全く記載は無く、無人化された時期は不明ですが、昭和40年6月1日に「鹿島参宮鉄道」から「関東鉄道」となってからの券は未見で、「鹿島参宮鉄道」時代に無人駅となった可能性が高く、また佐貫接続の国鉄線連絡乗車券も未見ですので、入地駅は有人駅の時代でも、既に国鉄線との連絡運輸を取り扱わない非連絡駅であったのかも知れません。

 

昭和61年に「株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン」が刊行いたしました、湯口徹氏著、レイル№19私鉄紀行「からっ風にタイホーンが聴える」の上巻に、入地駅に到着する佐貫ゆき列車とともに、小さな出札口も映り込んでおりますので、この本で有人駅であった頃の入地駅の情景を見る事が出来ます。