鉄道風景写真を撮る上で、
必要不可欠な撮影機材のひとつに、
ハーフNDフィルターというものがあります。
文字通り、半分だけ減光効果のあるフィルターのことです。
このハーフNDフィルターを活用することで、
画面内の極端な明暗差を抑え、
より引き締まった露出を光学的に整えることができます。
ハーフNDフィルター(ND8)使用
まず最初に、東京・御茶ノ水での一コマ。
西日が差す神田川の上を行く丸ノ内線を撮ったものです。
空の青さがハッキリ出ているのがわかるかと思います。
これはハーフNDフィルター(ND8)を使用し、
空の部分を約3段分、減光しています。
ハーフNDフィルター未使用
このように、明暗差の激しい環境で、
列車に露出を合わせると、
いともたやすく、白飛びしてしまいます。
これではどんなに、
狙った構図で撮れても台無しです。
ハーフNDフィルター使用例
私は角型100mm✕150mmの角型フィルターを使用しています。
専用のホルダーをフィルターアタッチメントにねじ込むことで、
広角約24mmから周囲をケラれることなく使用できるかと思います。
保護レンズのような円形のものも市販されていますが、
こちらは自由に境界線を調整できないため、
多少高価でもこちらを選択することをおすすめします。
このように、少し工夫することで表現の幅を広げることができ、
なおかつ見栄えの良い写真を撮ることができます。
一歩抜きん出た写真を目指すなら、
知っておいて損のないテクニックだと思います。
この記事が参考になってくれれば幸いです。