みなさんこんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

先ほどは在庫整理をすると言っていましたが、先日届いた変なものがありましたので、先にこのネタからご紹介することにします。

 

グレードが高く完成度も高いTomix製のキハ58系シリーズ、KATOからフルモデルチェンジ製品が出ていますがやはりTomix派の方は多いかと思います。バリエーションも増えていますがその分1つの製品が再生産される可能性は低く、また再生産の間隔も広がってゆくので欲しいものは出た時に必要な分よりちょっと多めに買っておかなければならず非常に大変です…。

 

そんな1つがキハ56系シリーズでしょう。私は模型期間にブランクがあったので前回の再生産がいつであったか分かりませんが、これが次回いつ再生産されるのか全く分かりませんね。現在は品薄で中古やオークションで見つけてもプレミア状態ですし、仮に再生産されてもすぐに品切れになってしまいますしね。何両買えばよいのか困ってしまいます。

 

以前からTomixが選定したキハ56系の実車のロットは非常に少数ロットで番号の振り分け等に苦慮すると紹介していますが、今回はキロ26・キハ27の形態について見てみたいと思います。ちょっと実車と相違点が多すぎて…。

 

床下機器が満杯で製造次数毎の変化が少ない2エンジン車に比べ、キハ58系1エンジン車は製造次数や冷房発電機の搭載、その他製造後の改造により床下機器の変化が多いです。よって模型化する際には頭を悩ます点となってしまいます。

 

まずはキロ26から。

 

↑2020年7月13日の投稿で、キハ56系が届いた際にレビューを行っており、この際にも紹介しております。床下機器はこの形式用に新規金型を起こしている筈なのに全然違います…。

 

 

↑キロ26 10~12次車(104~107)の姿です。100番台の冷房準備車を冷改したグループになります。

 

このグループは床下の機関予熱器が新型のWH300となり、取り付け位置が従来より前位側に寄っています。模型では前から第4~第5窓の下にありますが、実車はイラストのように第3窓の下にあります。機関予熱器自体も大型のものになっています。この形状はモデルチェンジ車と同じです。

また、後位側水タンクですが、キロのこのグループは新製時は全車イラストのようなFRP製タンクです。模型のような鋼製タンクではありません。

部品共用ならばこの形態になってしまったのもやむを得ないのですが、キロ26用の新規金型でこれではちょっと残念です。ぜひ次回再生産の時に修正されることを期待します。この床板では1~5次車になります(1~18および101~103)ので、ウチにキロ26が3両もいることもあり1両くらいは元非冷房車の101~103などに改造するのも良いかもしれません。(そのために実は非冷房のキロ27をストックしてあります)

 

実車に近い床板を再現するのに簡単な方法は…

 

キハ28 500(冷房準備車)の床板の冷房発電機取り付けスペースに4DQを搭載する改造をする

キハ28 2500(アルプスorべにばなセット)の床板の4VKを撤去し、4DQを搭載する改造する

 

ですが、両方とも簡単には床板が手に入りません。まさか高価なセット車両を購入して床板のみ流用してジャンク品なんて勿体なさすぎです。

 

↑これらが最も近い形態なのですがね。しかしこれらはレア商品ですので、これを種車にするなんていくら何でも勿体なさすぎます。

 

よって…

↑比較的中古品やジャンク品で入手しやすいキハ28 3000/キロ28  2300の床板を何とかする方が楽でしょう。この場合は4VKを4DQにする改造に加え、水タンクを新型のFRP製タンクから旧型のFRP製タンクに換装すればOKです。

 

というわけで、実車に近づけようとするとひと手間掛かる車ですね…。

 

では次にキハ27を見てみたいと思います。これも同じ現象を起こしています。

 

↑以前もご紹介しましたが、Tomix製のキハ27の製造ロットとしては…

 

・運転席側窓のバランサー点検蓋がある

・尾灯が内ばめ式

・側面の給水口が車体中央付近にある

・屋根上の通風器が8個

 

という特徴から、11次車(113~118の6両)に該当します。しかしながら、この11次車の形態に即していない点があり…

 

・妻面、実車はこの次車からゴミ箱の張り出しがあるはずが模型では無い

・床下 機関予熱器は10次車(108~)から新型のWH300になり大型化及び取り付け位置が前位側に寄っているはずであるが、模型では旧来のWH101のまま

・床下 水タンクは10次車(108~)からFRP製になっているはずであるが、模型では旧来の鋼製タンクのまま

 

というのが大きな点です。妻面は編成に入れると良く分からないという点ではありますが、床下は(私的には)結構目立ちます。

 

 

やはり結構目立ちますね。何とかしたいところなのですが… どうやって実車に近い床下を安価で簡単に改造できるでしょうか…

 

↑床板を見てみます。手前からキハ27、キハ28 500、キハ28 3000です。機関予熱器周りのディティールは奥のモデルチェンジ車用(キハ28 500およびキハ28 3000)を使いたいのですが、車体中央部より後位側の表現は平窓車とモデルチェンジ車で全然違います。よって、床板を中央で半分に切って切り継ぐのが一番簡単そうです。でも、後位側の水タンクは真ん中のキハ28 500(FRPタンク 旧)が正解ですので、これをどうすればよいのやら…。

 

そこで思いつくのが… キハ23はどうでしょうか!

 

↑奥がキハ27の床下、手前がキハ23です。キハ23ならば機関予熱器は新型で、後位側の表現はキハ58系平窓1エンジン非冷房車に類似しており、水タンクもFRP製(旧)です。ちょっと気になるのはラジエータの位置が微妙に後位側へずれているのと、そもそもキハ23の床板がキハ27にはまるのか?という点です。写真を見る限りライトのオンオフスイッチが異なりますので、ヘッドライトを点灯させれないかもしれません。

 

あとキハ45系の床板を使う場合の問題は、そもそもキハ45系のT車の床板をどこから大量に入手するのか?という点です。キハ45・46の場合はM+Tのセットしかありませんし、キハ23・24はT車の単品がありますが両運転台であることもあり決して安価ではありません。いろいろ探してもキハ45系のパーツ類の分売などはキハ58系と対照的になかなか出てきません。キハ27の床板を直すために大量に新品を買って床板だけ外してジャンク品というのもあまりにも勿体ないです。よって、やはり入手が容易なキハ28 3000の床板を使用するのが最もコスパが高いでしょう。

 

もう一度キハ27とキハ28 3000の床板を見比べてみます。なお、キハ28 3000の床板とキロ28 2300・2500の床板は同じです。

 

↑手前がキハ27、奥がキハ28 3000です。機関周りの表現はキハ28 3000のものを使いたいのですが、後位側はキハ27のものを使いたいという状況ですね。やはり、中央付近(ナンバーのインレタの貼ってあるあたり)で切断し、入れ替えるのが一番良いでしょうかね。奥のキハ28 3000の床板のエアタンク等の表現が切断ラインに来てしまいますが、撤去するので問題ないでしょう。

しかし問題は後位側の水タンクですね。写真のキハ27のものも、キハ28 3000のものも使えません。これが付いている床板は、キハ28 2500やキハ28 500といったプレミアものの車ばかり… どうしましょうか…

 

↑私が撮った写真でこの水タンクに該当する車両はこれしかありませんでした。ちょっとわかりづらいですが後位側台車の前にあるのが水タンクです。ああっ、この水タンクが欲しい!!

 

さて、この水タンクが付いた車って他にいませんでしたっけ?? 丁度この時期に製造されていた気動車って…、キハ45系? いや、キハ45系のT車は大量入手には不向きですし…、キハ91系!? これもそんなに安くないですよ、セットでしか売っていませんし。しかも1編成潰して水タンクだけ利用するなんてこれまたいくら何でも勿体なさすぎるし…。あと何がありましたっけ? あ、キハ181系ですか。しかしキハ181系もキハ91系と同じではないですか!? いや、待てよ… そういえば何か変な車が居たような…

 

そうだ、これだ!!

 

 

↑何かとっても古そうな模型が出てきましたが…しかも片方は台車も無いし…。

 

↑おおっ!! あのキハ27・キハ28用のFRPタンクが付いているではないですか! しかもなんと奮発して1両に3つも!! この2両で6個も手に入れることができるではないですか。

 

↑裏から見るとなんか真ん中で3つが繋がっていますが、加工すれば何とかなりそうです。

 

このキサシ180、実車が活躍していた期間は短く、特に晩年の編成には必要ありません。しかしセットには入っているため、このキサシのみジャンク品として出品される例を良く見ます。また写真のように状態が悪く投げ売り状態のものもあります。私はこの水タンクが欲しいだけですので、状態が多少悪かろうが関係ありません。水タンクだけ取っ払ってレイアウト上で廃車体として放置しますかね。どこかの駅のように。あ、大篠津駅のは台車も付いていましたね…。

 

ということで…

 

↑ウチには既に9両ものキハ27がおりました。しかし、前述の通り模型のキハ27は11次車で実車が6両しかいませんでしたから、必然的に他の次数車に改造しなければなりません。給水口を前位側へ移し、ドア下部の丸窓を埋め、運転席側窓のバランサー点検蓋を撤去し、通風器を6個にして0番台にするか、正面の尾灯を外ばめ式にして12次車以降に、更に便所窓を横長の長方形にして14次車にするか。いずれにしてもとっても面倒くさそうですね。しかも改造しても誰も気づかないのではないかという虚しさが…。

 

あと今日はこんなものも届いています。

 

↑キハ28 2300とキハ28 3000の床板です。先日JR四国色セットのキハ28 車体のみというものを5両分も買っていましたので、これ用の床板と合わせてキハ28 3000のものも買っています。

 

とりあえずキサシが2両でキハ27 6両分の水タンクが手に入りました。また床板もたくさんあります。これで(だれも気付かないような地味な)改造の材料は揃いました。あとは本当に改造するかどうか…。

 

しかしTomixさん、折角金型を新しく作るならもうちょっとちゃんと見て欲しいものです。いつか修正されることを期待しています。

 

是非私のホームページ

 

http://kami-kitami.sakura.ne.jp/index.html

 

にも各車の解説がありますのでご覧になってください。