NO.2360 「ゆふいんの森」など動けない車も見られます・・・今回訪問時撮影、由布院駅周辺の今 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでも前回番外でもご紹介しましたように、JR由布院駅は「令和2年7月豪雨」で久大線が寸断されている事から駅機能が停止しておりまして、現在は上の画像・後述の画像のように寂しい姿が見られております。

 

 「令和2年7月豪雨」では、久大線関係では豊後中村~野矢間にあります第二野上川橋梁が流出しておりますし、これらを含めまして日田~向之原間で計145箇所に渡りまして被害が発生しておりまして、その後日田~豊後森間が運行を再開しましたが、現在も豊後森~由布院~向之原間で運行を見合わせておりまして、各地で復旧工事が進んでいるようであります。

 

 さらに、昨年後半から韓国の情勢、そして今年に入りましてからの「新型コロナウイルス」によります需要減もありまして観光客も既に大きく減っておりましたが、それに追い打ちをかけるかのように久大線の寸断となっておりまして、そう言った事から駅周辺では人の姿もまばらと言った姿が見られているのが現状でもあります。

 

 

 こちらは、平成25年撮影時の由布院駅前とそのホームでの姿でありますが、ホームに関しましてはこの時は特急「ゆふいんの森」を待つ方や、この年運行を開始しましたクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の姿を待つ方々でホームではごった返しておりまして、これら画像の姿からも多くの観光客の姿が見られていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (由布院駅駅舎)

 

 (同ホーム)

 

 

 そして、上の画像1・2・以下画像が由布院駅前の現在の姿でありますが、この訪問時には本当に駅周辺に人の姿は全くと言ってもいいほど見る事ができませんでした。それだけ久大線の寸断の影響、そして「新型コロナウイルス」によります観光客の減少が大きく出ている事がこの姿からも伺えるのではないかとも思います。今回ここからは、この由布院駅周辺の現状を皆様にご紹介しますが、この由布院駅では寸断によりまして動く事ができない車両もありますので、それに関しましても併せてご紹介してまいります。

 

 

 現在久大線では、前回番外でもご紹介しましたように、代行バスが豊後森~由布院~向之原間で運行されておりまして、需要が低い豊後森~由布院間は小型バスでの運行でありますが、需要が高くなります由布院~向之原間では大型バスで運行されておりまして、これら代行バスは亀の井バス湯布院駅前バスセンターより運行されております。尚、特急「ゆふいんの森」に関しましても博多~豊後森間で運行を再開しておりますが、豊後森~由布院間は大型バスを使いまして、大分自動車道を経由した形で運行されております。

 

 (代行輸送に関します貼り紙)

 

 (亀の井バス、大分200か10-10、いすゞQRG-RU1ASCJ)

 

 (大分交通、大分200か・・87、三菱KL-MS86MP) 

 

 (大分バス、12817・日野QTG-RU1ASCA)

 

 (日田バス、564号・日野KK-RX4JFEA)~由布院~豊後森間用

 

 

 ここからは、駅周辺の模様をご紹介します。以下画像が今回8月訪問時、その下の画像が画像3・4にもあります平成25年訪問時の由布院駅前の姿でありますが、現在の場合は本当に人気もない事がこの画像からもわかるのではないかと思います。現在は、福岡からでしたら高速路線バス「ゆふいん号」がダイレクトに行く事ができる交通手段でもある訳ですが、その「ゆふいん号」も本数が福岡発11本・湯布院発10本(うちノンストップ2往復)しか運行されておりませんので、「新型コロナウイルス」の影響も出ている事には間違いないのではないかと思います。

 

 (現在)

 

 (平成25年撮影)

 

 

 さて、駅内に入りますと、発着列車はない事もありまして人の姿はありませんでした。さらに、その下の画像にあります待合室にも人の姿がなく、昨年夏頃までは韓国人観光客を中心に多くの方々がいらっしゃっていまして、韓国語を中心に多くの言葉が飛び交っていただけに、このような姿は残念ながら見られなくなってしまっておりまして、本当に寂しい姿が伺わせておりました。

 

 (駅ホール)~中央に自動券売機、右側に「みどりの窓口」

 

 (ギャラリー付きの待合室)

 

 

 ここからは、由布院駅の外から周辺の姿をご紹介してまいります。以下画像がレンタサイクルコーナーでありますが、やはり由布院への観光客が少ない事もありまして、レンタサイクルコーナーは閉じられておりましたし、貸し出す相手もいない事もありまして、別の場所では多くの自転車が駐輪している姿が見られておりました。

 

 (多くのレンタル用自転車が置かれていました・・・)

 

 

 さらに東を進みまして、役場前踏切へやってまいりました。既に大分方面では雑草が生い茂っておりますし、錆も見られ始めておりまして、1ヶ月になろうとしている所が見られておりました。本当に、この姿からもいつこの踏切が鳴る事になるのか?という所でもあります。

 

 

 この反対側では、行き場を失っておりました気動車の姿が見られておりました。この中には、キハ200系気動車(キハ220形を含みます)や、「ゆふいんの森」に使用されますキハ71系気動車までもこの中に含まれておりまして、正直いつになったらこの由布院駅を出る事ができるのかとさえも思わせる姿が見られておりました。

 

 現在、由布院駅におきまして留置されておりますのは次の車両でありまして、現在以下画像にもありますように計14両がこの由布院駅構内におきまして留置されております。これら車両には、いずれも施錠が施されているそうでありまして、盗難防止の策も取られております。

 

 (←大分)

 1番ホーム キハ220-212+キハ220-203+キハ220-1501

 2番ホーム キハ200-5+キハ200-1005+キハ220-1503

 3番ホーム キハ200-11+キハ200-5011+キハ200-105+キハ200-1105

 側線留置線 キハ71-1+キハ70-1+キハ70-2+キハ71-2

 

 (1番ホーム キハ220-212+キハ220-203) 

 

 (2番ホーム、キハ200-5)

 

 (3番ホーム、キハ200-11 側線留置線、キハ71-1)~別の位置より撮影

 

 

 それにしても、やはりこちらの方でも雑草が生い茂っておりまして、訪問時の時点で1ヶ月になろうとしている中でもここまで見られておりますので、それだけ雑草の生え方も早いなとも実感させる所でもありました。やはり、列車は動く事もできない訳ではありますが、それでも自然の力と言うのは動いている事がわかるのではないでしょうか。

 

 (別の位置より撮影)

 

 

 こちらは、久留米方の宮園踏切であります。こちらに関しましても雑草が生い茂っておりますし、線路には錆も見られておりまして、こちらでも時が止まっている姿が見られておりました。特に、この先には豊後中村~野矢間にあります第二野上川橋梁がありますが、先述のように今回の「令和2年7月豪雨」で流出しているだけに、最終的には豊後森~由布院間が残る事にもなるようであります・・・。

 

 

 宮園踏切を渡りますと、すぐにありますのが由布院駅の一般車駐車場であります。しかし、マイカーでの観光客も少ない事もありまして駐車場はガランとしておりまして、「新型コロナウイルス」の影響は否めない事がここでも見られておりました。

 

 

 さらに進みまして、由布院駅大分方から留置されている14両を収めたものであります。こうして見ますとキハ200系気動車の姿が大変目立っておりまして、災害時の運用が伺える所でもあったのではないかと思います。現在、キハ200系気動車(キハ220形含みます)が10両由布院駅構内に留置されておりますが、総両数33両のうちの3分の1がこの由布院駅構内に留置されておりますので、今後の復旧では車両不足に陥る場合もあるようであります(既に向之原~庄内間の再開が予定されているため、長崎車両センターよりキハ220形の貸し出し(?)もあっております)。

 

 (別位置より)

 

 

 今回は、寸断されている事でキハ200系気動車やキハ71系気動車が留置された姿が見られております由布院駅の姿をご紹介しましたが、正直このような姿は残念としか言えようがありません。やはり、「令和2年7月豪雨」だけではなく、「新型コロナウイルス」によります需要減もありますので、由布院自体もまさに追い打ちをかけられている所が見られているようにも思ってならない所ではあります。本当に、これまでも何度も訪問していましたが、今回訪問時のような姿はまさに辛い姿かなとも思います。とにかく、一日も早くまずはコロナ終息、そして久大線の全線再開を願いたい所ではあります。