門司鉄道管理局が昭和49年3月30日に出版した少し変わり種の写真集の紹介です。
《九州の蒸気機関車》
制作は電通九州支社で、発行は鉄道弘済会九州支部
一般書店での扱いはなく、今で言う通販のみで配布されました。
なので価格は領価となっています。
写真集の化粧箱です。
表紙は布織の高級感があります。
九州各地の鉄道情景が色々と載っているのかと期待して購入したのですが、内容は九州で活躍した蒸気機関車の紹介のような写真集でした。今から考えたら当たり前の事ですよね(^^ゞ
門司鉄道管理局発行とあってパシフィク機は門デフの写真がテンコ盛りで、こちらは期待どおりでした。
今でも「これ以上の写真集はない」と信じて止まないのは
やはりキネマ旬報発行の「北辺の機関車たち」
私の聖書的存在で、まさにバイブルです。
もちろん初版本で
初めてこの写真集を目にした時の衝撃は忘れられません。
私の写真人生に大きく影響を及ぼした写真集でもあります。
出版された当時は「高い本だなぁ」の印象しかなかった「蒸気機関車の角度」は、すこし鉄道模型をかじった時に必要に駆られ購入しました。
私が購入したのは昭和50年6月10日に再版発行されたもので、初版の化粧箱はなくビニールカバーが掛けられています。価格は初版の¥4700から¥1000アップして¥5700でした。
本書はブラスモデル製作には参考になる蒸気機関車のアップ写真がたくさん掲載されていて、参考資料としては他に類を見ないような写真集です。出版元が機芸出版であるのもうなづけます。
毎日暑い日が続いて外に出るのも億劫になるようなこの頃は、こうして古い書籍を本棚から出して見ていると時間が経つのも忘れて、いい時間つぶしになりますね(^^
最後までお付き合い戴いて ありがとうございました。