鉄道コレクションで、京都市電の900形・2000形の2種類が同時に発売されました。2000形は初回生産品を所有しており、今回は900形のみを購入しています。

 

初回生産品の2000形(2001号車が2両)と、今回購入の900形(933号車)

 

では、900形のパッケージから見ていきます。

パッケージデザインは、初回2000形と同様ですが、933号車と車番まで記載されました。今回発売の2000形が2003号車で、初回の2001号車と異なることを示すためパッケージに2003号車と表示されて、900形もパッケージデザインを揃えたようです。

 

パッケージには、900形が1両だけ入っています。

 

パッケージの上側面にはこの車両の説明が記載されており、1955年から35両が製造され、933号車は1974年に引退したと記載されています。なお、説明本文の3行目の中程に誤植があり、「2000形は、」とあるのは「900形は、」が正しいと、発売前に鉄コレのホームページにて告知されていました。
 

900形は、ワンマン化される前の車掌乗務時代の姿で製品化されています。

 

車掌乗務の2扉車で、他車種の市電(700形を除く)と同じ標準色で塗装されています。実車の色彩は2色共に、もう少し深みのある色(彩度が低い色)だったように思いますが、雰囲気は良く再現されています。

 

反対側の側面も同じ造作です。
 

前面下部には救助網が設置されており、当時の900形の独特の表情が再現されています。

 

非パンタ側の正面も同じ顔です。車掌乗務時代には、正面窓下に黄色の蛍光テープが貼ってありました。

 

ボディ前面の形状の違いも見事に再現されています。台車は少し形状が違うパーツが使用されていますが、実車の台車がどうだったかについては全く知りません。

 

Zパンタは、折り畳みも可能で、他の鉄コレの様に交換しなくとも良く上々の出来栄えです。
 

製品番号はTR084で、床下機器も表現されています。なお、使用する動力ユニットは、パッケージ表面にTM-TR01の指定があり、「台車間固定位置:中、使用床下スペーサー:LL」と記載されています。

 

付属品は、2000形の初回製品(2011年4月に発売)では展示レールが付いていましたが、今回の900形には展示レールの代わりに待望のシールが付くようになりました。

 

900形・2000形に共通のシールです。京都市内の主要な行先(経由地)名と、独特の形状をした系統番号板が印刷されています。

 

四条通りを17系統運用の933号車 1963年8月 祇園~四条京阪前

 

同上、乗務中の車掌が写っています。この当時の⑰は紺色地に白文字の系統番号板(九条車庫)を装着していました。

 

京阪電車とのダイヤモンドクロスを渡る1系統運用の678号車 1963年8月 京阪四条駅前

この当時の①は赤色地に白文字の系統番号板(壬生車庫)を装着していました。

 

添付シールの系統番号板は、系統番号が全て同じ緑色に印刷されていますので、京都市電が1978年に全廃される直前のワンマンカー末期の物の様です。市電のワンマン化は1964年6月に始まり、全車ワンマン化は1975年3月で、1974年に廃車された933号車に限れば添付シールの系統番号板の使用は厳密には無理があるような気もします。願わくば、京都市電全盛時代の4営業所(車庫)があった当時の、5色(赤色、緑色、紺色、白色、空色)の系統番号板を発売して頂けるサードパーティさんはないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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