こんな企画あったことに今更思い出しました。

かなり前に求名駅を取り上げて以来、5年振り2回目の駅コレクション

訳して駅コレです。

 

第2回目は、日本の空の玄関口、成田空港を支えてきた駅を紹介します。

 

第2回目は、京成東成田線と芝山鉄道の境界駅、東成田駅(KS-44)です。

  • 開業日 1978年5月21日
  • 当初は成田空港駅として営業
  • 1991年3月19日に成田空港駅移転に伴い東成田駅に改称
  • 2002年10月27日 芝山鉄道が開業
東成田駅は1978年に、初代の成田空港駅として開業しました。
当時、空港ターミナルの下にも鉄道が入る駅がありましたが、当時は計画していた成田新幹線用として確保されており、ターミナル乗り入れができませんでした。
そこで空港の敷地内で、ターミナルから少し離れた場所に駅が設置され、ターミナルまでは連絡バスか徒歩で行っていました。
1991年3月19日に、成田新幹線の予定地だったホームを在来線用に改良したうえで、ターミナルへの乗り入れが開始、
成田空港駅もターミナル直下の場所に移転され、現在の東成田駅に改称されました。
 
コンコースは閑散としていますが、かつては多くの人が行きかう光景が浮かびます。
利用客も空港駅移転後は、空港内で働く関係者が大半です。
 
コンコース内のポスターには、歴代のスカイライナー車両のポスターが展示されています。
 
1992年に開業した空港第2ビル駅へは500mの連絡通路があり、
徒歩10分ほどで行けることができます。
 
空港第2ビル駅から京成本線、成田スカイアクセス線利用者向けに、
時刻表も掲載されており、主に敷地内で働く空港関係者向けへの利便性が保たれています。
 
ホームに降りてきました。
ホームは1面2線のホーム・・・ですが、
 
暗くなっているところにもホームが・・・
これが成田空港駅として使われていた形跡。
 
成田空港駅時代は、2面4線として営業。暗くなっている1・2番線がスカイライナー専用のホーム。
現在の1・2番線は、空港駅時代は3・4番線ホームとして一般列車用として使われていました。
 
ホームの端の少し明るいところに行くと・・・
「なりたくうこう」の文字がはっきりと見えます。これが空港駅としての生き証人が残っています。
 
そして信号機を見ると、赤信号が点灯しているのがわかります。
旅客用としては使われなくなったホームも、現在は夜間帯の車両留置が行われています。
翌朝に京成成田始発の電車を止め置きするためで、京成成田駅が2面3線しかないこともあり、東成田駅の幻のホームを留置線として活用しています。
 
2002年に芝山鉄道が開業し、京成と芝山鉄道の境界駅となりました。
しかし、乗務員交代が行わず、京成の乗務員がそのまま芝山千代田まで乗務します。
 
芝山鉄道開業後も、東成田発着の電車が平日1往復ありましたが、2019年のダイヤ改正で芝山千代田発着となり消滅。
境界駅ではあるものの、完全に中間駅的な存在となってしまいました。
 
しかし、最近は東成田駅はちょっとした注目ポイントが、
 
京成でのイベント列車の運行時、東成田を発着とするコースが多くなりました。
しかも、これらは現在のホームからの出発ではなく、使われなくなったホームから出発することが多く、
東成田の知名度が少しづつではありますが、上昇傾向になっています。
 
そして冒頭で触れた連絡バスは、実はいまでも健在です。
成田空港の第1ターミナルを発着とする無料連絡バス(第1と第2の2つのターミナルを結ぶ系統と、第1・第2・第3の3つのターミナルを結ぶ系統)が東成田駅を経由します。
降車を希望するときは路線バスと同じく降車ボタンを押して知らせます。
お知らせが無いと、通過してしまいます。
 
私が乗った時は、何人かが東成田駅で降りましたが、駅に向かう人は無く、スーツ姿なので施設の関係者だと思われます。
 
というわけで、成田空港の繁栄の陰に隠れていった東成田駅。
でも、イベント列車を東成田発着にすることなどで、東成田駅が成田空港駅として繁栄の時代があったことを、後世にも伝わっていけば、
きっと喜んでくれることでしょう。