今回は前置きなしで。
さて今回紹介するのはこちらです。

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KATO 3066-A EF81 カシオペア色

KATOよりリニューアル発売されたEF81カシオペアです。
実車は1999年の寝台特急「カシオペア」デビューに合わせて北斗星色(黒磯駅に停車せず交直切換えができるよう改造・主要機器更新が施工された車両)のEF81のうち比較的状態のよかった79・89・92号機の3機がカシオペア専用カラーに塗装変更されました。のちに不調となった89号機と入れ替わる形で2008年より99号機がカシオペア塗装に変更(この時点で89号機は廃車)、79・92・99の3機体制で2010年にカシオペア牽引がEF510に世代交代するまでカシオペアを中心に北斗星やあけぼのなど上野発の夜行列車牽引で活躍しました。
2010年にカシオペア牽引から離脱してからは、従来は絶対に入らなかった貨物列車牽引などにも使用されましたが、カシオペアは必ずこのカラーの3機が牽引しており、しかも北斗星などの牽引に充当されることも多かったことから2010年当時の田端所属機の中では特に傷みが激しく、2011年には3機すべてが廃車となりました。
模型の方はKATOでも実車のデビュー直後にE26系客車とともに製品化されていますが、EF81が現行金型にリニューアルしてから久しく経っており、ようやく現行金型でのカシオペア色リニューアルとなりました。

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付属品はナンバープレート(前面用・側面用)・メーカーズプレート・クイックヘッドマーク・ナックルカプラー(長)となっています。
ナンバーは79・89・92・99が収録されており、カシオペア色を纏った全機が一応再現可能となっています。メーカーズプレートはナンバーに対応して日立と三菱を選択する形となります。
ヘッドマークは「北斗星」と「カシオペア」の2種類が付属しています。

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ヘッドライトは電球色LEDで明るく点灯しますが常点灯には対応していません。

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ナンバーは何かと縁のあった92号機、メーカーズプレートは三菱を選択しました。KATOの現行EF81はナンバーやメーカーズプレートの隙間が目立たず良いのですが、メーカーズプレートはちょっと付けにくいように感じます。

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前面の誘導員手摺りと解放テコはメーカー取付済みの別パーツとなっています。窓のHゴムは黒で再現されています。
カプラーは付属の長いタイプではなく、手持ちの短いタイプのナックルカプラーを取りつけています。
カシオペア初回品はEF81もE26系もKATOカプラーアダプターが標準装備でアーノルドカプラーが付属だったのですが、今回(というか2010年ロットから)の製品では機関車・客車ともにアーノルドカプラーが標準に変更されています。

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抵抗器のディテールは旧製品からあまり大きく変わっていないように見えます。
屋根上の高圧配管は配管部が真鍮線、碍子部が緑色のグリスを塗った風の整形色で再現されています。

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KATOのEF81田端機の特徴として、田端生え抜きの機関車に見られる常磐無線アンテナ撤去跡が再現されているところがあります。こちらは配管までモールドで立体的に再現されています。
また、JR化に際して常磐無線アンテナと入り代わりで設置された列車防護無線アンテナも別パーツで再現されています。
なお屋根上は黒、ランボードはグレー、抵抗器はシルバーで屋根上は塗分けられています。

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旧製品と比較するとこんな感じです。
色味はあまり変わりませんが、別パーツが増えているほか、前面はヘッドライトのサイズや飾り帯の太さが小さくなりより実感的になっています。
屋根上はパンタグラフや高圧配管が別物になっているほか、塗分けや常磐無線アンテナ撤去跡の再現などのディテールが追加されています。

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付属のヘッドマークは車内に内蔵された磁石に吸着して取り付けるクイックヘッドマークとなっていて印刷も綺麗です。
やはりEF81はヘッドマークが付くと引き締まった表情になりますね。

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ナックルカプラーは短いタイプを取りつけたため、客車との連結間隔は比較的実感的な狭さとなっています。

ようやく現行のEF81で正調編成のカシオペアが再現できるようになったので、我が家の田端機(EF81・EF510)各機とともに上野口夜行列車牽引を頑張ってもらいます。

最後はE26系を牽引する正調カシオペアで。

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