千手放水路とフェイクニュース | あきべや☆鉄

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2008年(平成20年)、JR東日本が運営する信濃川発電所で不適切な取水が発覚

長年に渡って、定められた水量以上の取水を行い

 

本流側の水位が低下、漁獲量も減り漁業は衰退、農業用水の取水にも影響が発生

川の生態系には大きな被害が発生した

ダム下流住民が苦情を出しても、国鉄、JRは水利権を盾に長年門前払いをしてきた

 

しかし、実際はメーターや計測機器の値を改竄し、水利権以上の水を使っていたのだった

 

この先には水がある・・・

 

しかし、ここには水がない

12年たった今も、ここには水がない

 

この場所を見て、確かに12年前、テレビ中継の映像でこの場所を見た記憶があります

ここからテレビリポーターが中継をしていました

 

堰き止めた堰堤から引かれた用水がほんの気持ち

 

枯れた路に流れ落ちますが

 

もちろんこれだけの水量で

 

川は流れる筈がありません

 

 

注意ちょっとひっぱり過ぎたのですが

 

注意川が枯れた・・という映像で、この地を使うのはフェイクニュースです

 

 

だって、ここは枯れていて正解なんです

 

 

ということを現地に来て、わかりました

 

 

 

写真はA地点からB地点までを撮った写真

ここは千手発電所で使用した水が、千手放水路として信濃川に再び戻る水路の場所

しかし、実際はB地点にある堰堤により、ほぼすべての水が再度取水口側に運ばれ

下流にある小千谷発電所の水として利用しています

なので、ここで信濃川には戻りません。戻す必要ないのです

この水はJR東日本の水利権に基づいて取水した水だからです

 

問題があったのは、ここよりさらに上流の宮中ダムで行った信濃川本流からの取水であって、

この場所に問題はありません

この放水路は昭和14年に完成後、運用を開始しましたが、

昭和26年には下流の発電所が出来た為、信濃川本流への放水を停止し、再利用することとした

言わば・・・

『廃放水路』お願い

と言う名がふさわしいのです

 

ここから発電所はまだはるか先です

 

堰堤の右側は堰き止められ、左の開放した側にすべての水が流れ込みます

 

激しい水の流れ

ここは川ではなく発電用水ですが

水量では巨大な川と遜色ありません

 

堰堤を過ぎ、水門の手前には洪水用の放水路がありました

ここを水が越えるのはよっぽどの想定外が起きた時でしょう

 

で、こういう風なマニアック?な写真を撮ってたら

作業着を着たおじさんが軽四に乗ってやってきて・・・

 

矢印の小屋にある計器を色々チェック、記録されていました

 

ので

 

何やってらっしゃるのか聞いたところ

 

おじさんは発電所の関係者ではなく

この千手放水路から水を取水している地元農業組合の方でした

この取水も水利権に基づいて、定められた水量を取水していて

その記録の為、ポンプの状況を確認に来られていたのでした

 

バイバイという訳で、ポンプ小屋の中を見せてもらいました。ありがとうございました

 

千手放水路は2つの路で、どちらも豪快に流れています

 

流れた水はすべてあの水門の中へ

そして、昨日紹介した水路橋を渡ります

 

上流側、遠くに千手発電所

 

この激しい水が、すべて都会の電車の流れ

 

さらに発電所の方に進んで行ったら・・・

びっくりこれは用水

 

爆  笑おもしろい、放水路の上に農業用水の水路橋

 

この橋が水路橋

水と水の立体交差、しかもどっちも自然の川でない用水路拍手

 

 

 

てへぺろこんなんだから終わんないのかなぁ、長くなったのでここでつづく