豊肥線、熊本地震からの全線再開、おめでとう! - 2020年8月ようか

2020年4月じゅうよっかの熊本地震から、まあはい4年がすぎただ。2020年8月ようか、さいごまで休止がつづいとった肥後大津(ひごおおづ)-阿蘇27.3キロが再開して、熊本から大分までの豊肥線(ほうひせん)全線148.0キロがつながった。大規模な斜面崩落からの復旧がどんなにたいへんだったことか。こいでまた立野(たての)のスイッチバックを体験したり、阿蘇雄大なけしきをみにいったりすることができるね。おめでとう、豊肥線

阿蘇復興へおおきなはずみに - JR豊肥線、4年4か月ぶり全線再開

熊本日日新聞 - 2020年8月8日22:00)

2016年4月熊本地震で被災したJR豊肥線肥後大津阿蘇間27.3キロ2020年8月8日、復旧した。熊本と大分を結ぶ148キロが、およそ4年4カ月ぶりに全線で運行を再開。沿線住民の通学や通勤の利便性が回復し、観光地・阿蘇の復興へ大きな弾みとなる。

2020.8.8 豊肥線列車(高見伸さん)(熊本日日新聞) 500-310
△ およそ4年4カ月ぶりにJR豊肥線が全線再開し、復旧区間を走る上り一番列車。右奥は工事中の新阿蘇大橋=2020年8月8日午前5時50分ごろ、南阿蘇村立野(高見伸さん)

この日は熊本駅で、特急「あそぼーい!」の出発に合わせて記念式典を開催。蒲島郁夫知事は「阿蘇への交通アクセス回復は、創造的復興に向けた重点項目。県民の熱意が結実した」と力を込め、JR九州の青柳俊彦社長は「九州全体の観光の発展につながることを願う」と述べた。

2020.8.8 豊肥線再開区間(熊本日日新聞) 512-320

復旧区間を最初に走った早朝発の普通列車には、地元住民や鉄道ファンらが次々に乗り込んだ。立野駅付近では、急勾配を上るために方向転換して進む名物の「スイッチバック」の復活を楽しみ、車窓から地震の爪痕が残る土砂崩れ現場や雄大阿蘇の風景を眺めとった。

「あそぼーい!」に乗って阿蘇駅に到着した佐藤義興阿蘇市長は「沿線の熱気を感じた。待ち焦がれた全線再開を活用し、阿蘇の魅力に磨きをかけたい」と話した。

復旧により、普通列車は午前5時~午后10時台に、地震前と同じ上下計30本を運行。九州横断特急も再開し、熊本-宮地間では特急「あそ」も新たに走る。

JR九州によると、山腹崩壊などで被害を受けた豊肥線は、2017年7月から復旧工事に着手。赤字路線が対象の改正鉄道軌道整備法の適用を受け、復旧費およそ50億円のうち半額を同社、国と県が4分の1ずつを負担した。

阿蘇地域は、2020年10月に国道57号国道57号北側復旧ルート、来年2021年3月に阿蘇大橋の開通が控える。立野駅から分岐する第三セクター南阿蘇鉄道も、2023年夏の全線再開を目指しとる。(東誉晃さん、飛松佐和子さん、山下友吾さん)

豊肥線おかえりなさい - 熊本地震から4年4か月ぶり全線再開

西日本新聞ニュース - 2020/8/8 19:02)

2016年の熊本地震で被災し、一部不通となっとったJR豊肥線(熊本-大分、148キロ)が2020年8月8日、4年4カ月ぶりに全線で運行を再開した。両県の各駅では列車の出発式や歓迎行事があり、地元住民らが運行再開を祝った。

復旧したのは肥後大津阿蘇間の27.3キロ。地震による大規模斜面崩落などに伴い、区間のおよそ3分の1で線路が損壊し、国と熊本県JR九州が事業費およそ50億円を分担し、復旧工事を進めとった。

豊肥線は九州を横断する幹線鉄道。峡谷を前后進しながら進む「スイッチバック区間があり、生活の足である一方、観光路線としても人気がある。

この日朝、JR熊本駅であった観光特急「あそぼーい!」の出発式で、蒲島郁夫知事は「地震、コロナ、豪雨のトリプルパンチに見舞われた熊本に、豊肥線の開通が光を与え、県全体の観光の活性化につながると思う」とあいさつした。

阿蘇地域では、熊本と大分を結ぶ国道57号と、西外輪山をトンネルで貫く北側復旧ルートも2020年10月開通予定。新阿蘇大橋も来年2021年3月開通に向けて架け替え工事が進んどる。(佐藤倫之さん、綾部庸介さん)

◇            ◇

(さんこう)