民鉄の覇者 東京急行電鉄 54、相鉄再買収計画頓挫 | 犬と楽器と鉄道模型

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さて、川又達の自社株買い占め防衛策だが・・・
役員達に「株を売る事」を禁止し徹底させた。

そして一般の株主に対し「株を売らないで下さい」と低姿勢に懇願した。
更には市場にある相鉄浮動株の回収を始めたのである。

これを聞きつけ、三井銀行が協賛。
三井銀行社長の佐藤喜一郎が「我が町の鉄道会社を守れ」と積極的に相鉄のの後ろ盾となり、防戦資金を融資した。

因みに佐藤は横浜市出身であった。
これが後に美談となった。

この決定には東急の立場も危うくなった。
相鉄だけならは力業での抑え込みも不可能では無い。
しかし、財閥銀行がバックとなると実弾数はケタ違いになる。

この防衛策を大々的にやられた為、東急は全く動けなくなってしまった。
もう、相鉄の株を買収してもどうしようもないのである。

いや、買ったら世間から「やはりお前らだったか!」等と言われては元も子もない。
折角、五島の解禁された公職追放も危うくなるのである。

さて、美談だが・・・
銀行は決してロマンチストでは無い。
誰が無担保で融資等しようか?

銀行も趣味や道楽で経営をしているのでは無い。
返済出来るか解らない様な企業に貸し出す程、銀行は御人好しでは無いのである。

今でも晴れの日には無理に笠を押し付け、雨が降ったとたんに笠を取り上げに来る。
一般の顧客には「投機信託」等と言う商品を売り付け、その情弱者達から毎年カネを巻き上げている。

ヤクザも真っ青な非常な阿漕振り。
彼らは決してロマンチストでは無く、リアリストなのであった。

手に入れるであろう横浜の土地に対し融資したのである。
担保はチャーンと取っていたのであった。