【踏切事故修理】E353系S206編成が総合車両製作所を出場〜自走で長野方面へ

スポンサーリンク

2019年に踏切事故で大きな損傷が発生し、2020年のゴールデンウィークに総合車両製作所(J-TREC)横浜事業所に入場していた、E353系S206編成。

8月11日未明に同所を出場し、所属区の松本車両センター方面へ向け回送されています。

踏切事故とその後の動き

今回輸送されているE353系 S206編成は、2019年7月13日にあずさ22号(22M)としてS102編成とともに運用されている最中、村井駅〜広丘駅間で踏切内で立ち往生した普通乗用車との接触事故で大きく損傷した車両です。

基本編成側は同月16日に運用に復帰した一方で、付属編成は同年8月5日に長野総合車両センターへ回送で入場しています(S104編成が伴走)。

その後はいわゆる“廃車置き場”にしばらく留置された後、2020年3月ごろより解体線として使用されている線路に移動。

同年5月3日晩よりトレーラーにて国道18号・17号など群馬県周りで首都圏入り、6日2時に総合車両製作所横浜事業所へ搬入されていました。

数々の改造を手掛けてきた長野総合車両センターで手に負えない…….ということで、一部構体の代替新造など大掛かりな修繕が実施されたものと考えられます。

今回の入場により、踏切事故の破損箇所の修繕が実施されたようで、出場は新製時同様の逗子駅より自走となりました。

E353系の新製時の輸送については、量産先行車のS101+S201編成のみ長野まで甲種輸送(貨物列車として輸送)、それ以外は逗子駅より自走にて出場しているものの、今回のS206編成を含めてほとんどが基本編成とペアで回送されていました。

都心部の付属編成単独での走行は、S210編成・S211編成の新製時のみとなっていたほか、最近の京急電鉄では新逗子駅が逗子・葉山駅と改称されており、時の変化を感じる貴重なものとなりました。

当面は運用数が少ないままだが……

今回のS206編成の長期運用離脱を受けてか、E353系の付属編成は2020年3月改正にて10運用から9運用に減らされています(11編成配置)。

この関係か、2020年3月改正にてあずさ号2往復相当が12両編成から9両編成に減少(うち1往復は富士回遊号増発により大月以西での座席数減少)しています。

S206編成の運用復帰により運用に微調整が加えられる可能性も捨てきれませんが、現時点では発売座席数の変化などは見られません。今後は臨時列車でフル稼働の日程が設定される可能性はありそうです。

臨時列車関連では、2019年度・2020年度はE257系0番台が中央線で3編成・房総方面で1編成使用されていましたが、これらの波動用編成のうちM-102編成はまもなく2000番台化・東海道線転用と推察できます。

M-102編成が入場すると、繁忙期の臨時用に使用出来る編成が1編成純減する格好となります。

不足する分をE353系を追加製造するのか、行先表示ROM(データ)などが準備されているE257系2000番台を使用するのか。付属編成運用の最適化で座席数を確保するのか

特に半定期列車状態となっている金曜〜土曜の臨時かいじ号の運用などは定期運用と親和性が高く、過去ダイヤ(〜2018年度)にて、週によっては定期列車のE257系を変運用として運行していた経歴があります。

185系の波動用編成の処遇などを含め、2021年3月までに方向性が見えてくるかと思いますが、路線を超えて在来線特急に変化が生じることが予想出来ますので、今後の動向が楽しみです。

参考:陸路での入場の詳細記事

参考:2018年〜2019年〜2020年の運用変化

参考:2020年度ダイヤの特徴

画像元ツイート紹介

今回のお写真は、フォロワーのN5839様(@N200656667)より許可を頂いて掲載しています。

(入場陸送のみ筆者撮影)

ツリー形式で深夜からの模様を詳しくレポートされていますので、ぜひご覧ください。

コメント