今回の【駅】コーナーは、
愛知県豊田市北西部に広がる、開発途上の丘陵地に位置する名鉄豊田線の駅、
上豊田駅 (かみとよたえき。KAMI TOYOTA Station) です。
 
 
駅名
上豊田駅 (TT 01)
 
所在地
愛知県豊田市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道：豊田線 
 
隣の駅
赤池方・地下鉄鶴舞線方……浄水駅
梅坪方・豊田市方……………梅坪駅 
 
訪問・撮影時
2018年4月
 
 

駅舎です。南東を望む。
上豊田駅は掘割駅(地形の関係で一部は地平または盛土高架)で、赤池方(北西側)の掘割上の人工地盤上に橋上駅舎を有しています。駅外と改札の間に段差はありません。
駅舎右側には飲料自動販売機と電話ボックスが設置されています。
尚、駅前広場はありません。手前にタクシー乗り場が、左後方に無料駐輪場があり、駅南側の幹線道路上にバス停留所が設けられています。
 
 

駅前(南側)の様子です。左側に駅舎があります。
一見、駅前の風景には思えません。
駅前は開発途上で、商店はおろか住宅すら少ない状態です。また、駅近くには空地や駐車場が多いです。
130mほど前方には「とよたおいでんバス」の上豊田駅南停留所があります。
 
 

駅前(北側)の様子です。

右前方の自転車置場の右側に駅舎があり、それらの下を豊田線が横切ってています。
北側も駅前は開発途上で、南側より住宅は多いものの駅近くには畑や雑木林も見られます。
奥に延びる道路を300mほど進むと浄水地区の新興住宅地の東端部へと入ります。
駅の北西約600mには豊田市立浄水中学校が、北約650mには愛知県立豊田高等学校があります。
 
 

改札口の様子です。南を望む。上豊田駅の改札はこの1ヶ所のみです。
右手に出入口があります(駅外との段差なし)。
上豊田駅は無人駅で、窓口は閉鎖されています。そのため駅集中管理システムが導入されていて、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がICカード専用通路、右が磁気券併用の幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージが可能な自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
通常のトイレは改札内、左側にあります。当駅はバリアフリー化されておらず、多機能トイレはありません。
そして改札を入ると左に1番線(梅坪・豊田市方面)への、右に2番線(赤池・鶴舞線方面)への階段がそれぞれ設置されています。エレベーターはなく、車いすでご乗車の場合はあらかじめ名鉄に連絡を入れた上で各ホーム脇にある車いす用の通用口から入場する必要があります(車いす用出入口は普段、施錠されています)。
尚、上豊田駅構内に売店・コンビニはありません。駅西側すぐの場所に「ミニストップ」があります。
 
 

1番線ホームに設置されている建植式の駅名標です。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (TT 01)。当駅がトップナンバーになっています。
駅ナンバリング部分には豊田線・三河線山線方面のラインカラーである黄緑が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「TT」ですが、豊田線の「豊」の「T」、「田」の「T」を表していると思われます。
 
 

上豊田駅は相対式ホーム2面2線の一部掘割構造で、傾斜地にある関係で梅坪方(写真奥)は周りより線路・ホームの方が高くなっています。
北西方向～南東方向にホームが延びていて、緩やかなカーブを描いています。
左(北)が1番線で上り梅坪・豊田市方面、右(南)が2番線で下り赤池・名古屋市営地下鉄鶴舞線方面です。
ホーム有効長は20m車6両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は全体的に狭く、梅坪方の雨ざらしの部分はさらに狭いです。
上屋は各ホームとも赤池方(手前側)約2両分にしか設置されていないため、雨天時に下車される際は注意が必要です。
各ホームの赤池方の端(後方)に地平(上層)の改札階とを結ぶ階段が設置されていて、各ホーム中ほどには側道に通じる車いす専用の通用口があります。
写真は1番線より梅坪方・豊田市方を望む。
 
 

こちらは1番線より赤池方・鶴舞線方を望む。
梅坪寄り(手前側)は地形の関係で周りより高くなっています。
各番線ともホームと側道の高さが揃う地点に車いす用の通用口があります。
赤池方ホーム端の先(前方)は人工地盤に覆われていて、駅舎と駐輪場が設置されていて幹線道路も豊田線を横切る形で通っています。
 
 

1番線より赤池方を望む。
各ホームの端には上層の駅舎とを結ぶ階段があります。
駅舎・駐輪場・道路の下はトンネルになっています。
 
 

こちらは上写真と同地点より拡大して撮影。
この先、左へカーブしながら掘割区間を走りますが、上り勾配となっています。途中に踏切がありますが、業務用です。
その後は進路を西北西に取り、畑や新興住宅地の中を引き続き掘割区間で走ると浄水駅へと至ります。
 
 

1番線より梅坪方・豊田市方を望む。ローカル風景ですｗ
この先、右へカーブしながら丘陵地を進むと下り勾配になり、その後も右カーブを続けて主に高架区間で住宅と畑の混在した郊外風景の中を走ります。そして進路をほぼ南に取り、林の中を通り抜けると再び高架区間になって愛知環状鉄道線をオーバークロスします。その後は住宅街の中を南下して、その後右へカーブして進路を南南西に変えると、左から接近してきた三河線と合流して豊田線の起点駅である梅坪駅へと至ります。尚、豊田線の列車は全て三河線・豊田市駅まで直通します。
 
 
あとがき
私が上豊田駅で下車したのは2018年の1度きりです。実現できるかどうかは不透明ですが、名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。駅舎は赤池方の掘割上地平部にある橋上駅舎でしたが、ホームの梅坪方は線路の方が高い位置にありました。一方、駅前は新興住宅地が広がっているかと思いきや、区画整理もされておらず駅近くに畑や雑木林も見られ、ローカル線の駅前風景と大差ありませんでした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、中央本線(中央西線)の快速または普通に乗り換えて鶴舞駅で下車。地下鉄鶴舞線の豊田市行きに乗り換えて当駅下車です。赤池行きに乗ってしまった場合は終点の赤池駅で後続の豊田市行きに乗り換えです。あるいは名古屋駅に隣接する名鉄名古屋駅から豊橋方面の特急or快速特急に乗り知立駅下車。三河線の猿投行き(全て普通)に乗り換えて、豊田市駅の1駅先、梅坪駅で豊田線の赤池・上小田井方面電車に乗り継いで当駅下車のルートもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線または在来線(東海道本線)で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルート(鶴舞線経由、知立経由)で到達できます。近鉄で名古屋入りをした場合は名古屋駅から地下鉄東山線に乗り、伏見駅で鶴舞線に乗り換えれば到達できます。但し、地下鉄東山線は非常に混雑しますのでご注意を。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニが1軒(ミニストップ)あるのみで、他に気軽に入れる商店、飲食店はありません(飲食店自体は数店舗あります)。心配な場合は事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄豊田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は上豊田駅でも途中下車されてみて下さい！
 
(参考：Google地図、Wikipedia)