8月のラベンダー② 白老鉄日記vol.38 | 四季の鉄道風景Gallery

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北海道と関東を中心に、四季折々の鉄道風景を公開します。

15年くらい前マイブームだった美瑛。同じ写真でも、鉄と丘は妙味が違います。前者は良い条件が得られる場所選び、後者は良い条件を得るまで待つゆとりがポイントです。久しぶりの美瑛時間。鉄道と風景、両方が満たされる、素敵な夏の日を過ごしました。(2020/8/1~3)

朝練2本目の下りは、真冬に撮った、芦別岳バックの雄大な構図で。1キロ置きに「クマ出没注意」の看板にちょっとビビりながらの待ち時間でした。雲に覆われていましたが、列車通過直前で、山頂がちょこんと顔を出してくれました。

金山駅で、追いつきました。もう1枚。

宿に戻って8時半。朝ごはんです。食後はテラスでコーヒータイム。北海道の蝉の声を聴きながら。

チェックアウトして、東鹿越駅に寄りました。いい天気です。富良野・美瑛方面に足を延ばします。途中、下金山の地元野菜の直売所で、スイカ、メロン、トウモロコシを買い、根室本線に沿って北上します。

11時を過ぎ、東鹿越行きがやってくる時間。布部付近で撮ることにしました。好きです、こういう雲。

列車は、布部駅へ。バックは富良野の山々。純と蛍が改札から出てきそうな光景! 駅舎はほとんど80年代のままだと思います。

久しぶりの美馬牛駅。少し雰囲気は変わりましたが、駅舎は健在でした。切れ味のある青空が広がって気分上々です。

午前は雲の中だった、十勝の山々も姿を現してくれました。

手前は収穫が終わったジャガイモ畑。一番面積が広いのはトウモロコシ、パッチワークの風景の中、ノロッコ号がやってきました。

ノロッコ号の名に反して、けっこう速い! 少し退いて丘っぽく。この場所も木が伸びて、列車が見えにくくなりました。

素晴らしい美瑛晴れ。夕日を撮って、もう一泊したい気分です。

美瑛から戻ってきた富良野行きのノロッコ号を、美馬牛駅が見える踏切から。この場所も久しぶりです。

少し角度を変えると、夏の草花に囲まれた美馬牛駅。外来種でも、華やかです。

帰り道、お昼処を探しながら、ゆっくりと南下します。踏切でひっかかりました。美馬牛で撮ったノロッコ号でした。あらためて見ると、デザインが変わりました。

富良野市内のお蕎麦屋さんでやっとお昼。揚げたての天ぷら、とくにアスパラが嬉しい。お蕎麦も美味しく戴きました。北海道の食に外れ無し!

一度じっくり訪ねたかった山部駅。山小屋風の駅舎は風格があって、ホームは上りと下りの位置が少し違う造り。今度は列車をこの駅で。

富良野・美瑛の小旅行、締めは金山駅で、東鹿越から戻ってきた列車です。近くでみると、けっこうボロキハです。長く当地で働いてきた証でもあります。次も、その次も、できる限り長く撮らせてください。そして線路が狩勝峠を越えて繋がりますように、そんな思いで、富良野を後にしました。

白老には20時頃に到着しました。翌日は雨が降り出しそうな雲行き。虎杖浜駅前の旅館の青紫陽花がちょうど見頃。これが北海道の8月の季節感です。

緑濃い、虎杖浜駅。やってきたのは日高色の普通列車。夏の朝です。

2020年盛夏、北海道。「8月のラベンダー」でした。まだ半分は「旅人」気分ですが、次の夏にはこれが日常になります。Fin.