ようやく実現性の見えてきたキユ25旧製品の平窓化改造の加工作業を進めることにします。
先回、切断加工を済ませたキユ25(左)に、平窓のキハ58(右)から前面を切断して移植します。
キハ58の乗務員室ドアから前方を切り継ぐのですが、糸鋸で切断する際に線が乱れてもよいように、余裕をもって乗降ドア前端で切断することにし、マスキングテープを切断線の目印に貼り付けました。反対側の側面も同位置にしてあります。
糸鋸で輪切りにしました。前屈みになっているのは、乗降ドアの下部にあるステップの一部が移植側にも付いてきたのが原因です。この部分は不要で、以降の作業時に邪魔にもなるのでヤスリで削り落しておきます。
切断した前頭部をキユ25に重ねて、切り継ぎに長さのに余裕があることを確認しました。
こちら側は、過剰なまでの長さに余裕があります。これは理由があってのことです。
左右側面の長さが揃っていることで、安定した状態で置けるため、次の加工がやり易くなるからです。
平面窓部の赤帯の上辺に沿って切断しますが、ここでも余裕をみて0.5mm位、上方で切断しておきます。切断に際して、ヘッドライト枠と方向幕枠が突き出た状態だと、糸鋸の刃が滑って切り損なう恐れがあるため、事前にヘッドライト枠と方向幕枠を削ぎ落しておきました。
切断が完了。
慎重に切断したのですが、赤帯と平行にならず、助手席窓の上部には切れ込みのある段差が生じてしまいました。
キユ25のボディに当てて、高さ方向の確認をします。余裕があり大丈夫です。
こちら側も高さ方向の余裕はあるようですが、切り損なった助手席窓の上部には不安が残ります。
高さが高いままの前面をボディに仮嵌めしてみました。手前側の乗務員室ドアの後方を削っていけば、反対側の側面も隙間が埋まることが判ります。また、前頭から突き出た前面も後方に下がってくるので、全体のバランスを勘案しながら、削り作業を行います。
最終的にこの状態まで削りました。反対側も少し削り、前面の突き出しも許容範囲になりました。助手席窓の上部の切り込みは、ボディに接着する前にゼリータイプの瞬間接着剤を盛り上げて水平になるよう削っておきました。
前面の上辺もこの状態で完成です。これを、プラ用接着剤を用いてキユ25のボディに接合しました。
運転席側の側面の接合状況です。
助手席側の接合状況です。
隙間を埋める処置はまだ出来ていませんが、なんとか形にはなりました。
最終的に、補強を兼ねて流し込みタイプのプラ用接着剤を裏面側から塗布したのですが、隙間から流れ出た接着剤が指に付き、せっかくの塗装が剥げてしまうミスをしてしまいました。
まだ、窓ガラスの切り継ぎ等の作業が残っており、完成まであと一歩です。
【追記】 2020.8.10 以下の記述を追補記事として別途投稿(→こちら)しています。
昨夜、上記記事を投稿しましたが、翌朝になって当該記事を見直していた際に、加工後の写真で気になる箇所を見つけてしまいました。
こちらが問題の写真です。
乗務員室扉の次位に接着しているタブレットキャッチャーの保護板のパーツが、前屈みになって付いており、そのため左下部が浮き上がて段差が生じていることに気付きました。気になり出すと益々気になって仕方がありません。思い切って付け直すことにしました。
当該箇所のパーツを外すには、せっかく付けた運転台部分も一旦外さねばならず、運良くプラ用接着剤でのみ接着していたので、力を加えるだけで運転台部分は何とか外すことができました。当該箇所は裏面側で瞬間接着剤も併用して接着しており、糸鋸で切断するしか外す手立てはありませんでした。
当該箇所が前屈みになってしまったのは、上辺と縦方向で隙間無く接合することに気を取られて、接着したことが原因でした。
改善策として、当該パーツでは無加工である下辺を基準とすることとし、下辺が一直線になるように再接着した結果、段差を解消することができました。上辺は、元々水平に仕上がっておらず、更に糸鋸で切ってからヤスリ掛けして付け直したため、目立つ隙間が出来てしまいました。然し、運転台とも綺麗に接合出来たので結果は◎です。なお、目立つ隙間はパテ埋め等で対処したいと思います。
こちら側の側面には、運転台を付け直したことによる悪影響は出ていません。
前面での接合部分は、昨日よりも収まりが良くなったように思います。
最前部の両肩の部分では、曲率が異なるものを無理に接合しているので、どうしても段差が生じてしまいます。写真では拡大されているので強調されて目立ちますが、肉眼で見る限りはそれほど酷いものではありません。少量のパテ盛りで解消できそうです。
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