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            PHOTO:見た目は完全にバスなんですが…


 3年前の春、名古屋に転勤をしてから東海エリアを走る私鉄については全て乗車した…と思っていたのですが、先日、インターネットをパラパラと見ていたところ、『名古屋市内を走るゆとりーとラインはバス路線のように見えるものの、ガイドウェイバス区間(大曽根⇔小幡緑地)については、法規制上トロリーバスと同様の扱いとなるため、大型第2種免許に加えて、鉄道の動力車操縦者免許(無軌条電車運転免許)が必要』という記事を見つけてしまいました。

 個人的には「どう見てもバスでしょう?」とは思うのですが、「分類は鉄道」という言葉を見てしまうと「乗っておかないと…」と思ってしまいましたので、ガイドウェイ区間外も含めて乗車をしてきました。


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★大曽根(1430)→高蔵寺(1506) [ゆとりーとライン]
 ゆとりーとラインの乗車場所はJRの大曽根駅に隣接するように立っており、ガイドウェイ区間は地上ではなく道路の上をモノレールのように走るため、乗車場所は建物の2階にあります。
 私は「ガイドウェイ区間」という意味が分からなかったのですが、バス乗り場に行ってバスが走る道路を見ると
一目瞭然です。道路の両端にガイドレールが設置されており、この部分にタイヤの両側に付いている小さな案内輪をトレースする形でバスが走る…というようです。


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       PHOTO:ゆとりーとラインの乗り場はJR大曽根駅に隣接されています。




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        PHOTO:道路の両側に設置されているのがガイドレールです。




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          PHOTO:案内輪は前輪の前に設置されています。




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         PHOTO:後輪の後ろ側にも案内輪は設置されています。




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          PHOTO:車内はまんまバスです(当たり前ですが…)。


 バスの行先はいくつかありましたが、帰りのことも考え、今回は「高蔵寺行き」に乗車します(JRで自宅アパートまで帰ることができますので…)。

 時刻になり、ゆとりーとラインは普通のバスのように発車していきます。大曽根BSを発車後、バスは右に大きく幹を変えて専用路線を進んでいきます。案内輪がガイドウェイに接触する音も聞こえず、乗り心地はそのまんまバスなんですが、窓から見える外の景色が全然違う…というのが大きな特徴です。そしてなによりも「バス専用路線」を走りますので交通渋滞の発生が全く無いというのが良いですね。

 平日の昼間の路線バスなんてガラガラだと思っていたのですが、こりが発車の時点から立ち客が発生するほどの混雑で、守山区の新しいショッピング街となる志段味地区を過ぎるまでは混雑が続きました。

 途中の「小幡緑地」でガイドウェイ区間が終了となり、ここからは一般の車両とともに道路を走って高蔵寺駅に到着しました。


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         PHOTO:こんな感じのガイドウェイ区間を走っていきます。




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        PHOTO:電車ではありえないような勾配区間も走っていきます。




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      PHOTO:小幡緑地でガイドウェイ区間は終了し、一般の道路に降ります。




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        PHOTO:こういう景色になると普通のバスと何ら変わりません。




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           PHOTO:無事、高蔵寺駅に到着しました。


 電車と違ってバスは時間が読めないから、ちょっと敬遠をしてしまうのですが、こういう専用路線を走るガイドウェイバスは時間が正確で良いですねぇ…。
 志段味地区の買い物に行くときに利用できそうです。

【乗車日:令和 2年 8月 7日(金)】鉄道コム