2年越しのキユ25旧製品の平窓化改造ですが、久々に取り出して眺めてみると、今まで進めてきた改造方法については無理があり、軌道修正が必要なことが判りました。
平窓車はKATOのキハ28現行製品(6115)、パノラマ窓車がTOMIXのキユ25旧製品(2256)。
冷静に考えれば直ぐ判ることですが、平窓車(左)とパノラマ窓車(右)では、車体コーナーの曲率が異なっており、パノラマ窓の角を埋めただけの平窓に改造しても、平窓車固有の表情は再現できません。やはり、平窓車の前面を切り継ぐのが正道でした。
切り継ぎ用素材にする平窓車はKATOのキハ58旧製品で、右側が加工中断しているTOMIXのキユ25旧製品です。
車体幅は殆ど同じですが、最大の相違点は屋根カーブが全く異なることです。実車のキユ25でも冷房装置搭載の関係で屋根高さは60mm低く設計されており、平窓化改造後のキユ25には元々の屋根板を再利用するので、キユ25の屋根カーブを温存することにします。以上の理由から、正面窓の赤帯上辺で切り継ぐのが良さそうです。
次に側面ですが、正面から見て左側を左側面、右側を右側面と呼ぶことにします。(窓ガラスの刻印R,Lとは逆ですが)
左側面(助手席側)では、平窓化することにより運転台に小窓が追加になります。このため、キユ25では、乗務員室ドアとその背後にあるタブレットキャッチャーの保護板・札差等を後方に2mm移動する必要があります。一方、平窓車からは小窓と乗務員室ドアまでを一体にして切り継ぐ方が、継ぎ目が目立ち難いと思われるので、乗務員室ドアの後方を切り継ぎ箇所にします。
右側面(運転席側)では、タブレットキャッチャーの保護板より前方ならば何処で切り継いでも良さそうですが、左側面に合わせて乗務員室ドアの後方で切り継ぐことにしました。
切り継ぎ作業は、最初にキユ25の左側面(助手席側)でタブレットキャッチャーの保護板等を2mm後方に移設する作業から始めます。
前面窓の赤帯上辺に合わせて、側面にマスキングテープを貼り長手方向の切断線の目印にします。タブレットキャッチャーの保護板等の移設のため、乗務員室ドアの左端から8mmの位置に鉛筆でマークし、更に2mm先にマスキングテープを貼って縦方向の切断線の目印にしました。
糸鋸でマスキングテープの内側に沿って一気に切断しました。
左側面で移設する予定のタブレットキャッチャーの保護板等のある箇所は、前面側に付いたまま切断していますので、乗務員室ドアの左端から更に切り出します。
切り出したタブレットキャッチャー保の護板等のある側板は、左側に鉛筆で描いておいた線で切断しました。これをボディに接合することで、後方に2mm移設することができます。
プラ用接着剤で接合し、後方への移設が完了しました。更に瞬間接着剤で十分に固着してから次の作業を行いたいと思います。
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