本当はサブタイ「ロングシート王国」ではなくて「ロングシート地獄」にしようと思いましたがやめときました。

 

東京と神戸を結ぶ日本の大動脈の一つでもある東海道本線のうち、熱海~豊橋間はJR東海静岡地区とも呼ばれています。

この静岡地区の最大の特徴は基本的に車内設備がオールロングシートであることです。地元の人が日常利用する点には何にも問題がないのです。しかし青春18きっぷシーズンになると首都圏から関西方面へ在来線のみで行く人(逆もまた然り)も多く利用するこの静岡地区。そういう人たちからは静岡地区のロングシートは風情に欠けるなどの理由でよく思われてないようです。(よくネットでネタにされる)

 

車両は大きく分けると2種類あります。

まずは211系5000番台。これは中央西線でもおなじみですね。

実は2種類あり、新製当初から静岡地区に配属され、熱海方の先頭車が身延線などの狭いトンネルに対応する5600番台であるSS編成と、元は東海道本線名古屋地区で活躍しており、2006年に313系5000番台が新製投入されたのを機に静岡地区に転属したLL編成に分かれます。(写真はSS10編成)

 

5000番台のマイナーチェンジ版が211系6000番台で、これは静岡地区限定です。

簡単に言うと5000番台の2両編成バージョン。(先ほど説明した5000番台SS編成・LL編成は3両編成)

 

この211系グループは車内にトイレがありません。後述する313系と編成を組めば問題はないのですが、211系のみで6両編成を組んで豊橋~熱海間の長距離運用も存在します。

 

そして車内はこんな感じ。ロングシートのせいで何かと不満は多いですが、このロングシートは座り心地はかなり良かったりします。

 

次は313系。2006~07年に投入された静岡地区のために作られた2000番台と呼ばれるグループで、こちらも2種類あります。

T編成2500番台は基本的な仕様ですが、N編成2600番台は半自動ドアや発電ブレーキなど寒冷地に対応した仕様です。

車内はトイレがついているため、一応長距離運用でも安心です。6両編成を組む場合は313系を2編成つなげることはなく、原則として211系とセットです。

 

結果的に俺はロングシートだけならそこまでの文句は言いませんが、豊橋・浜松~熱海間の長距離で車内にトイレなしなのは確かにつらいかも。