〇委 塩原温泉駅発行 宇都宮ゆき往復乗車券

見本券ですが、塩原線塩原温泉駅で発行された、宇都宮ゆきの往復乗車券です。


   

青色こくてつ地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
乗車経路の記載はありませんが、塩原温泉~(塩原線)~西那須野~(東北本線)~宇都宮という経路で、西那須野駅から宇都宮までは鉄道線という自動車線から鉄道線へ接続する乗車券になります。


塩原線は国鉄関東地方自動車局管内にある自動車線で、塩原温泉郷への観光輸送と、矢板市北部および西那須野町北西部の農村地域のローカル輸送が主体となっています。
運転業務は西那須野自動車営業所が管理しており、東北本線西那須野駅から三島農場~千本松~関谷宿~大網温泉(現・塩原大網)~福渡温泉(現・塩原福渡)~塩釜温泉(現・塩原塩釜)を経由して塩原温泉駅に至る営業キロは21.7kmの路線を本線とし、支線として矢板北線と日塩線が存在していました。


   

裏面です。自動車線と鉄道線を合算しても片道100km以下ですので下車前途無効となりますが、自動車線内の千本松・大網温泉・福渡温泉が途中下車が可能となっていたようです。


塩原温泉駅は塩原線の自動車駅で、現在でもジェイアールバス関東(JRバス関東)西那須野支店のバスターミナルとなっています。
かつては塩原営業所(国鉄時代は塩原支所)という営業所も併設され、塩原温泉の玄関口としての駅として、自動車線の他、鉄道や船舶を含む国鉄全線の乗車券類を発売可能なみどりの窓口を有する出札窓口があり、売店・喫茶コーナーもある駅でした。しかし、バス路線の一部廃止によってターミナル機能がなくなってしまい、平成10年代後半には窓口が廃止され、現在では「塩原温泉バスターミナル」として塩原線と那須塩原市営バスとの連絡ターミナルとなっています。

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