【1日限定?】遂にE257系が185系運用に進出!?踊り子51,52号に登板

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車両改造が概ね終盤に差し掛かる一方で、依然として踊り子号のほとんどの列車が185系で運用されています。

自慢の“リニューアル車両”E257系2000番台の登板は、運用都合で新宿9:25発⇔東京10:00発を持ち替えた以外は、251系“スーパービュー踊り子号”代替便の平日4列車・土休日6列車に留まっていました。

2020年8月7日、通常は185系10両(A編成)が使用される踊り子51号・52号に、E257系2000番台が初めて登板しました。

E257系2000番台の運用変化

E257系2000番台は、事実上251系“スーパービュー踊り子号”の運用を代替する格好で2020年3月14日にデビューしました。

運用数・担当列車・停車駅なども原則としてそのままで、1往復がE261系“サフィール踊り子号”となった以外の平日2運用・土休日3運用を担当しています。

ただし、ライナー列車(おはようライナー26号)の折り返しとなる新宿駅9:25発の便をライナー列車ともども185系に置き換えた代わりに、東京駅10:00発の185系踊り子号を担当する持ち替えとなりました。

改造が進行していることから185系の運用代替がいつ行われるかが注目されるところですが、依然として185系の運用を置き換える動きはありませんでした。ライナー列車の特急化までE257系を使用しないこと・修善寺発着連結運用にまだ使用できないことなどが背景と推察できます。

このため、すぐに使用出来る状態にありながら、NA-01,NA-03,NA-05,NA-07,NA-10,NA-11の6編成が疎開留置などの動きに留まっています。

それどころか、新型コロナウイルスによる利用者減少を受け、運用が独立しているE257系の踊り子号は成田エクスプレスとともにしばらくの間、定期列車も運休となってしまいました。

定期列車・臨時列車ともに再開の報が出される以前(筆者が確認できたのは6月1日)に、夏の臨時列車の計画がひっそりとJR東日本・駅の時刻表に掲載されていました。

この時点から8月7日に限り踊り子51号・52号がE257系2000番台で運行されること、波動用編成が充当される踊り子55号・56号は7月の大型連休のみの運行とされる計画などが判明していました。

この“1日限定”は前々から計画されていた?

185系の車両運用は月曜〜木曜・金曜・土曜・休日と普段から4パターンがある上、特定日運転の臨時列車が所定運用の間合いで組み込まれており、かなり複雑なものとなっています。

この踊り子51号〜52号は繁忙期の土休日に設定されており、熱海駅停泊→おはようライナー新宿22号相当の車両が土休日に使用されています。

しかし、この体制では平日に運行できません。車両は新宿駅に行ってしまい、他の湘南ライナー車両を利用するにも2号は15両編成・4号は10両編成ながら品川駅7時48分着で踊り子51号・53号には使用できません。つまり、ダイヤ自体は平日に設定が可能であるものの、車両自体が間合いでは捻出不可能という状態でした。

この課題をクリアするには、ライナー運用に絡まない新規の編成を東大宮センターから仕立てる必要があります。

ここで白羽の矢が立ったのが、新宿駅8:30発ゆえに平日設定が不可能=平日には臨時運用がないE257系だったものと推察できます。185系A編成自体が6編成配置・5運用ですが、8月前半は踊り子53号・54号で毎日フル稼働となっています。

消去法で185系OM編成1本・同系波動用編成2本が使用可能でしたが、波動用編成はムーンライトながら号の運転を当初想定していたためか8月の運用はゼロ。

夏臨の計画は半年前から練られていたことを考えると、定かではないものの、そもそもこの踊り子51号,52号は平日E257系・土休日185系の運用として練られていたものと推察できます。過去にこの列車の前身となる踊り子101・104号が平日のみ7両編成を新規で仕立てていたことから、同様の運用を想定していたのでしょう。

河津桜まつりシーズン中もかつて踊り子101号が平日に設定された事例があることを考えると、春の臨時列車にて同様の設定を見ることが出来るかもしれません。

いつもと違う風景

3編成の活躍に留まっているE257系2000番台ですが、そのダイヤの特性上、本線上で2編成が並ぶシーンの記録はやや困難です。

平日は東海道線内の高速通過(湯河原駅付近)のみとなり、土休日ダイヤについても踊り子1号,4号の離合が伊豆急行線富戸駅・踊り子6号,7号の離合が伊豆大川駅で実施される程度となっていました。

遅延している場合を除き、特急停車駅で上下の踊り子号が並ぶ姿を捉えることは難しいものとなっていました。

今回の踊り子51号では河津駅にて定期の4号、折り返しの52号についても伊東駅にて定期の7号と並ぶ姿を見ることが出来ました。カメラを向けている方は他に見当たりませんでしたが、沿線住民としてはなかなか新鮮な光景でした。

2021年春(明確な記述こそないものの、事実上は3月ダイヤ改正)にて、通常の踊り子号はE257系への置き換えを完了することが明らかにされています。正式な引退宣言となるであろうダイヤ改正の発表は、例年通りであれば年末でしょうか。

また、秋の臨時列車の発表はお盆明け・冬の臨時列車は10月中旬〜下旬・春の臨時列車は1月中旬〜下旬のそれぞれ金曜日が通例です。各形式の運転体系にも少しずつ変化が出てくると思いますので、今後の動向にも注目していきたいところです。

今年は185系とE257系、185系とE261系が共存している過渡期ならではの風景を見ることが出来ます。乗車目的であれば新旧踊り子号の乗り比べ、撮影目的であれば新旧離合など、ダイヤ改正前に人出が増える前に楽しみたいところですね。

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