阿寒バス株式会社 阿寒湖畔↔川湯温泉 相互式乗車券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和34年に発行されました、阿寒バス株式会社の「阿寒湖畔↔川湯温泉」の相互式乗車券です。

 

 

PJR/てつだう青地紋券ですが、地紋の向きは券を正位に見て天地逆方向に印刷されています。

 

経由は(摩周湖経由)と記載されており、「阿寒湖畔」から直接「川湯温泉」へ向かわずに、「摩周湖」を経由する遠回りの経路となっており、観光客の利用を想定した経路と推察されますが、阿寒湖畔~摩周湖~川湯温泉と運行されるバスは、バスを利用する観光客の減少のためか、平成21年度を最後に運行されなくなっており、現在は阿寒バスの路線バスだけで「阿寒湖畔↔川湯温泉」を移動する事は出来なくなっているようです。

 

現在はJR釧網本線に「川湯温泉駅」が存在いたしますが、「川湯温泉」への駅名改称はずっと後の昭和63年3月13日で、この乗車券が発行された当時は「川湯駅」でしたから、この乗車券の「川湯温泉」は川湯駅北方の温泉街に設置されたバス停と考えられます。