7月4日から運行を開始したばかりのJR四国の観光列車「志国土佐 時代(とき)の夜明けのものがたり」の乗車記です。
■きっぷ予約
下りと上りどちらに乗るか悩みどころですが、下り「立志の抄」、上り「開花の抄」を1日で両方乗車してきました😁
特急グリーン車指定席という扱いですので、1ヶ月前の午前10時から、全国のみどりの窓口できっぷを購入することができます。
私は、往路の「立志の抄」を幕末に見立て1号車KUROFUNEに乗車。
復路は「開花の抄」を文明開化に見立て2号車SORAFUNEに乗車しました。
とは言え、まだ運行開始したばかりということと、総座席数が少ないため、10時打ちで席を押さえることに専念した方がいいかもしれません。
■高知駅出発
コロナウイルス感染予防のため、乗車の際には検温と手指の消毒をして車内に乗り込みます。
また万一、車内で感染者が出た場合に備え、連絡先を記入するように求められました。
出発の合図は銅鑼(ドラ)です。船に見立てているからですね。
下り「立志の抄」(高知→窪川)の出発です。
車内では「時代の夜明けのものがたり」のBGMが流れています。
「ものがたり列車」にはそれぞれ専用のBGMやミュージックホーンがあり、耳でも楽しませてくれます。
■お食事(立志の抄)
テーブルには黒潮町で作られているデニム生地のランチョンマットと、安芸市のガラス工房で作られた箸置きがセットされていました。
箸置きは土佐湾の海の中をイメージした模様で、逆さまにすると高知県の形になっているといわれています。
復路の「開化の抄」のメニューは異なりますので、その④でご紹介します。
お弁当形式ですし、1時間もするとお食事は終わり。
残りの1時間半は車窓を見ながら、のんびりと過ごします😉
■車窓
座席には沿線マップが用意されていて、アテンダントさんの車窓案内とともに景色を楽しむことができます。
車窓の見どころがまとめられた沿線マップは、非常にポイントが高いアイテムです👍
そんなことを考えていたら、岡花駅手前の海側では、「村の駅ひだか」の皆さんによる手振りのお出迎えがありました。
ここ日高村は、特産のシュガートマトを使ったオムライスを売りにする街づくりを進めていて、国道33号線沿いにはオムライスを出す店舗が9つもあるのだとか。
この列車のメニューに日高村のオムライスがあってもよさそうですね🤔
しばらくすると、列車は斗賀野トンネルという長いトンネルを通過します。
そのトンネルを抜けた山側にある工場が車窓のみどころとうことで、列車は減速していきます。
ここは炭酸カルシウムを製造している白石工業という会社の工場。
山にへばりつくように建てられていますが、高低差を利用して製造している省エネな工場なのだそうです。
早速、外に出てみます。
絶妙な場所にヤシの木が生えていて、南国ムードを演出しています🏝️
また、アテンダントさんが記念撮影ボードを用意してくれていて、写真撮影のお手伝いをしてくれます。
安和駅では、地元の方がお出迎えしてくれました。
実は、この列車、デザインこそ幕末や文明開化を取り入れていますが、メインコンセプトは「土佐流のおもてなし」です。
誰とでも仲良くなれる、お客様を温かく迎え入れる県民性が高知のウリなのだそう。
毎日決まった形はないものの、地域の有志の方が、日替わりでいろいろな場所でおもてなしをしてくださいます🙌
横断幕や手振りだけでなく、地域産品の販売なども行われています。
■窪川駅
この列車の下車駅は土佐久礼(とさくれ)駅と終点窪川(くぼかわ)駅になっていますが、ほとんど全員が終点の窪川駅まで乗車されていました。
終点到着前に、アテンダントさんが乗客ひとりひとりに対して、声をかけて下さるのがJR四国のものがたり列車の良いところ🤗
また、乗車中も乗客の雰囲気を見ながら、積極的に声をかけた方がいいのか、あまり立ち入らない方が良いのかを見極めて、接客されていたのが印象的でした。
窪川駅では、予土線の海洋堂ホビートレイン「かっぱうようよ号」と並びます。
食事付の乗客にはコーヒーがついているのですが、車内では提供されず、フェアウエルチケットなるものが配られ、下車駅の指定場所で引換するスタイル☕️
窪川駅の待合室は、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の運行にあわせて、少しリニューアルされていました。
最終回その④ では、上り「開花の抄」で高知に戻ります。