JR貨物のEF210形式電気機関車は300番台こと通称:押桃。もうお馴染みの存在になりましたね。本来は急こう配のセノハチで貨物列車の最後尾から押して峠を越える補機の役目です。されど最近は堂々貨物列車の先頭に立って牽引するカマ部門にも進出。往年のカマたちが落とされ廃車の憂き目に合う恐怖の存在にもなっています。(笑)

 

 で、本業の押桃たる補機ですが、従来の後押しカマたちは立派なデッキたるものを装備していました。中には押す方のエンドのみ装備のタイプもいましたが・・・。されどこの押桃、デッキは皆無。で、よ~く観察してみればデッキの変わりにスカート周りを少々前方に突き出し出っ歯のごとくのようです。

 

 これはデッキの役目でもあった走行中、後押しが必要なくなった際に自動開放させ貨物列車の編成から離脱させるため。いちいち貨物列車を止めてカマを離す時間ロスを軽減させるためでもありますね。そのワザを習得させるため見た目は普通のカマ然していますが、21世紀の後押カマはよりスマートに見せた!?(笑)そんな小技もムドで牽引される押桃や他の桃太郎のスカート位置を見れば一目瞭然ですね。出っ歯の押桃をプチ観察です。

 

 最期は向きは異なりますが、100番台との比較。スカートと連結器の位置が明らかに異なりますね。それにともない取手の飛び出し方も異なり、出っ歯はエンドに関係なく出ていますね。