7月1日 ばんもの試運転の撮影を終えて宿に向かう道中、やまぐちで俯瞰撮影の慣らし運転を終えた仲間から、明日は山に登って身体を慣らしておかないと、夏にSLが復活したのち俯瞰撮影に臨んだら熱中症で倒れるぞ! というものです。
私も自転車で汗をかいて慣らしていたつもりでしたが、第一只見川橋梁の俯瞰ポイントに登っただけで結構きつかったので、少々危機感を感じていました。
7月2日は朝一番の1往復のキハ40列車を田子倉湖畔と入広瀬付近で撮影した後、磐越西線沿線の俯瞰ポイントに登ってみようという計画を立てていました。
しかし、朝の移動をのんびりしすぎて早くも計画違算です。入広瀬での撮影は外せないと思っていたのでどうしたものでしょう。
田子倉湖畔で撮影した後、列車を追いかけましたが山間部のグネグネ道路では直線のトンネルを抜けてゆくキハ40に追いつくはずがありません💦
大白川にたどり着いた頃には10分以上差を付けられていて小出まで追いかけても無駄とわかりました。
さて、どうしたものか。
前日、NHKテレビをずっと見ていると、何度かヒメサユリが咲く300名山浅草岳の放送の番宣が流れていて、浅草岳という固有名詞が頭にインプットされていました。
下調べもしていませんので、どこから登るのか、コースタイムなど全く不明です。
次の列車までは4時間あり、時間はありました。それを逃しても1時間後には返しが走ります。
ネットで調べてみると、この時期は山頂付近にはヒメサユリが咲き誇っているらしく、朝早く行かないと登山口の駐車場に入れないほどの人気なのだそうです。
時間的には10時を過ぎ、出遅れてはいたのですが平日で、しかもコロナ自粛もあるのでさすがに大丈夫だろうと踏んで急遽登山を決定!
なぜか車には俯瞰撮影用の登山道具は揃っています♪
田子倉湖から見た時には山頂は雲の中でしたが、ヒメサユリは見ることができるでしょう。何よりもトレーニングが第一目的です。
登山口に到着すると車が30台ほど停まっています。案内所があり、コース図がありました。
地図もなかったので助かります。
丁度下山してきた方に、おすすめコースや注意ポイントを伺い、登山開始です。このとき11時。
コースタイムで回り、15時半に戻ればキハ40の撮影はできそうです。
登山ルートは急登コースを選定。このほうが早いので!
登山開始の頃からずっとヘリがホバリングしていて、もしかすると遭難者の捜索なのかも💦・・・半分ほど登ったところでヘリは何かを釣り上げて飛び去って行きました。
コースタイムよりやや早いペースで1時間40分。600mほど登ると雪渓が見えてきました。
気温が高く湯気が立っています。
雪渓を超えると道はなだらかになり、木道が続いています。
木道の両側には綺麗な花が咲いています。
そしてヒメサユリの小道です。
山頂の近くまで行くと、予想に反して下界が見えるではありませんか。
先ほど通ってきた田子倉湖も雪渓、ヒメサユリと共に見えます。登って正解♪
気分よく約2時間で山頂に到着。順調です。
ここは標高1585m 時計の高度計とぴたり賞♪
山頂付近にはヒメサユリがたくさん咲いていて、これは登山客に人気が出るはずです。
ふと眼下を見ると先ほどキハ40を撮影した旧田子倉駅付近が見えるではありませんか!!!
そう思ったのもつかの間、ガスで下界が全く見えなくなりました。
他の登山客の方々とお話ししながらコンビニで仕入れたおにぎりを頂きます。
山頂に到着して15分後、再び一瞬田子倉湖が見えました。
もしやと思い、キハ40の通過時刻を調べると30分後です。
そう思った時には下界は見えず・・・
山頂付近も時折ガスに覆われるようになってきたので、山頂付近で休んでいた10名ほどの登山客の方々は皆さん下山を始め、私も降りようかキハ通過まで待つか悩んでいると、再び下界が見えました。
この時点で通過20分前。山頂でひとりぼっちでしたが、待つことに決定!
そして待つこと15分。通過5分前に再び下界が♪ 1000mの高度差俯瞰が撮れるのか!!!
なぜか水鏡💦
う~ん霞んでいく あと3分
そしてその時が来ました。
白いガスの向こうで鉄橋を渡る音と、田子倉トンネルに侵入する警笛が聞こえ、撃沈!
そして1分後・・・
・・・あ~あ💦
さあ、次は下界でキハ40を撮影すべく、全速で下山開始です。
とはいえ、後ろには誰も居ませんし、下山途中は携帯の電波は入りません。
怪我をするわけにはいきませんので、最大限の注意を払いながら下山しました。
下山の途中にあった浅草の鐘
次回こそは俯瞰撮影が叶うようにお願いして鐘を鳴らして車へと急ぎました。
さて、間に合うのでしょうか・・・