みなさんこんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

最近忙しいのであまり進捗は良くないですが、キハ58系急行「ちくま」の加工作業をご紹介いたします。模型休止前から重加工や塗装は苦手だったのですが、その性質は再開後も大きく変わっていないようです。。。 この「ちくま」は各社ともキハ58 0番台の冷房車を量販しないため400番台中期車を0番台に改造するというひと手間を強いられています。 0番台冷房車が出ていれば台車を交換して終了なのに…。  範囲は狭いとは言え車体に手を入れるため、全面塗装する羽目になります。 しかも家の在庫を調べたらクリーム4号のスプレー缶がありません・・・。 パーツ類の収集はマメに行っていたつもりだったのですが、塗料までは確認していませんでした。 ということでキハ57はクリーム色の塗装手前まで実施して、あとは塗料待ちになります。 加工は塗装・パテ・接着剤の乾燥待ちをうまく組み合わせて全形式並行して施工していますが、まずはキロ27の加工をピックアップしてご紹介いたします。

 

↑おさらいです。加工前のキロ27 非冷房車になります。

 

↑まずは屋根・車体・床下をバラバラにし、窓ガラスも外します。

 

↑この非冷房の屋根から加工します。

 

↑通風器は外し、屋根板側 取り付け部の突起を削ります。外した通風器は再利用できますのでパーツボックスに保管しておきます。先日通風器8個車を再現するために箱型通風器を買ったばかりなのに、ここで12個も捻出されるのであれば買う必要無かったですね。。。

 

↑通風器取付穴はプラ棒を差し込んで埋めます。

 

さて、ここでこの穴埋め用の接着剤が乾くまで、床下の加工に移ります。

 

↑上はキロ27の床下一式です。下は、ジャンク品で入手していたキハ28の床下です。このキハ28の床下の4VKを撤去し、4DQ-11P(っぽいもの)を取り付けようという魂胆です。

 

↑その4DQ-11Pっぽいものとして、10系寝台車やグリーン車などで使用されていた3PK発電機(一番上のパーツ)を使用します。GMの床下機器セットから使用します。ちなみにこのランナーからは、キハ58系前位側床下にある元空気ダメを再現するためにタンクなども使用します。

 

↑キハ28床下の4VKをザックリと切除します。最初は4VKを再利用できるように切除しようと思いましたが難しそうなので諦めました。ニッパーでザクザク切ってカッターナイフで粗削りします。

 

↑そののち、リューターにヤスリをセットしある程度平滑になるように削ります。後でパーツを取り付けますし、床下ですのであまり仕上がりは気にせず進めます。

 

↑そして、組んでおいた3PKを接着します。形状がちょっと違うけど、保護板で隠れますので気にしないでおきます。

 

さて、発電機を接着し、乾くまでの間は今後は屋根の加工に戻ります。

 

↑埋めた後のプラ棒の残りや出っ張りをまずはリューターで削ります。屋根板を傷つけないように8割くらい削ったらおしまいにします。

 

↑続いてヤスリスティックで仕上げてゆきます。通風器があった場所とほぼ同じ箇所にクーラーが乗りますので、100%平滑とまではいかず「まぁ、このくらいでOK」という状態までで終わります。

 

↑屋根が2両分仕上がりました。

 

こうしているうちに床板に接着した発電機が乾いたので、先に塗装を行います。

 

↑発電機を取り付けた床板を塗装しました。

 

次はこの床板の塗装が乾くまで再び屋根の加工です。

 

↑屋根上機器の配置は、急行「由布」セットに入っているキロ28 0番台を参考にしました。 この0番台車の機器配置をそのままトレースします。車掌室通路上の通風器1基は残置されている例がありますので、ここでは残置しました。(撤去するのが面倒であっただけという話もありますが・・・)

 

 

↑先ほどのキロ28 0番台に準じてけがきます。

 

↑クーラーはTomixのキハ58用AU13Nを使用します。実車は角型クーラーの車両とAU13Nと両方居ましたので、AU13Nを採用しています。(ただ単に角型クーラーを買い忘れたという話もありますが…) φ1.6mmの穴を開けて取り付けます。 AU13の取り付けには、クーラー台座というパーツが別売されていますが、キハ58系の元非冷房車の冷改車は屋根が高くクーラーが浮いていないため、クーラー台座を付けていなくても良く分かりません。よって穴あけ後そのままクーラーを載せて裏から接着します。続いて通風器の位置をケガキます。

 

↑通風器も取り付けました。Tomixのクーラー脇の押込通風器(斜)は屋根板側に台座のモールドがある仕様になっていますので、KATOの押込通風器を使用しました。また、給仕室上のハーフガラベンは、在庫の関係からKATOのパーツを使用しました。

 

さて、次は床下の作業に戻ります。

 

↑キロ28 4DQ-11P冷房発電機には防護板が付いていましたので、0.5mmプラ板で自作します。KATOの「いいで」セットのキロ28にこの防護板が付いていますので、これを参考に寸法を決めます。

 

↑4.5mm×7.5mmくらいだったかな。角は落としておきます。

 

↑そして発電機の左右に接着します。これで、4DQのところに3PKを付けていても良く分かりません。

 

さて、これで床下と屋根の加工が終わりましたので、灰色で塗装します。

 

↑なんだか焼き鳥みたいな状態ですが…。

 

塗装が乾くまでの間、次は車体の加工に移ります。

 

車体の加工は、冷房車にしたことにより側面に冷房発電機用のルーバーを取り付けることです。まぁ目立たないパーツなので不安な方はそのままでも良いでしょう。私はあまり自身は無いですがチャレンジです。

 

↑このトレジャータウンのパーツセットに、キロ28用のルーバーがあります。エッチング板は紙のようにペラペラですので取扱注意です。これのほぼ中央に2枚分ありますので丁度良いです。

 

↑車体側には、接着剤を流し込むための穴を開けます。そして先ほどのエッチングパーツはプライマー塗布の後に低粘着のテープで車体に固定、裏から接着剤で固定します。しかし、この穴から接着剤が回らなかったのか、固定されません。よって表からゴム系接着剤を使用して付けなおしましたが…パーツが小さすぎて接着剤がはみ出てしまいました。ガーン!

 

さあ、これで終わりと思ったら、良く見たら製品は雨どいが赤い初期の仕様でした。ここで再塗装などは面倒なので、この雨どいの赤帯を消すことにしました。見るとこのボディは成形色がクリーム色なので、消しゴムで消えるかな?

 

↑ゴシゴシ ゴシゴシ… 特に地色に問題なく赤色が消えるようです。よってこのまま続けます。

 

↑無事に雨どいの赤帯が消えました。そして先ほど貼り付けた冷房発電機のルーバーを筆でタッチアップ塗装し、ついでに1等表記も赤で消しました。

 

さぁ、これで加工はほぼ終了です。では組み上げてゆきます。

 

↑屋根・床下は問題ないようです。しかしやはりルーバー周りのゴム系接着剤がはみ出た跡が…。私はこれだからゴム系使って小さいパーツを付けるのは嫌いなんです。よく説明書に「ごく少量のゴム系接着剤を使って…」なんてさらっと書いてあったりしますが、とっても難しいですよ。

 

↑反対側は何もないので問題ないです。床下も発電機の防護板のおかげで、3PKが入っていても良く分かりませんね。というか何も入ってなくても分からないんじゃない!? 1等表記を赤で消した跡はちょっと透けてますね。まぁグリーンマークを貼れば分からなくなるかなと。

 

↑というわけで、無事にキロ27 2両が冷房車になりました。まさに実車のような冷房改造です。奥には屋根上配置の参考となった、「由布」セットのキロ28がいます。というか、この「由布」セットに入っている0番台が分売されれば、台車を変えるだけで済むんですけどね。

 

という訳で、インレタ入れを除きキロの冷改が完成しました。続いてTomix製キハ28・65計3両の小整備と、KATO製キハ28・58のTN化を施工実施しています。こちらはのちほどご紹介いたします。

 

それでは次回に続きます。