■概要
JR四国には「ものがたり列車」と呼ばれる観光列車があります。
愛媛県の「伊予灘ものがたり」、香川県~徳島県を結ぶ「四国まんなか千年ものがたり」が運行されていますが、今まで「ものがたり列車」がなかった高知県にも、ついに「ものがたり列車」が走ることになりました。
 
その名も「志国土佐 時代(とき)の夜明けのものがたり」で高知駅~窪川駅の間を運行しています。
どんどん列車名が長くなっていきますが、今回は川柳(575)になっています👍
 
 
もともとは2020年4月18日から運行を開始する予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大の為、デビューが先送りされていました。
 
全国の観光列車が運転を再開しはじめたこともあり、7月4日~いよいよデビューしました🎊
 
実は運転開始2日目(4月19日)のチケットを持っていたのです(その話はこちら)が、乗ることができず、今回ようやくリベンジすることができました😅
 
 
■高知駅
旅のスタートは高知駅。
 
 
今年はJR四国のアンパンマン列車が登場してから20周年になるということで、高知駅名物のアンパンマン階段も20周年記念デザインになっていました。
(ドキンちゃんいなくなっちゃいましたね💦)
 
 
階段を上がったところにあるジオラマにも少し変化がありますが、お気づきになりますでしょうか??
 
 
 
よ~く見ると、
下から2段目が7月18日にデビューしたばかりの「あかいアンパンマン列車」に置き換わっています。
JR四国さん仕事が早いですなぁ🙌
 
 
 
話がそれてしまいましたので、戻します。
 
ホームに上がると、電光掲示板にはすでに「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の表示が出ていました。
 
 
列車名は長すぎて全部表示できません。
また、行先「窪川」の書体が異なっています。これは以前走っていた「志国高知 幕末維新」号の時から同じですね。
 
 
■外観(1号車 KUROFUNE)
志国土佐 時代の夜明けのものがたり」は2両編成。
 
窪川方が1号車「KUROFUNE」。
幕末の文明開化がコンセプトで、1号車は幕末の志士が新たな時代への夢を語りながら大海をゆく蒸気船がモチーフです🚢
 
 
先頭に取り付けられているエンブレムは、坂本龍馬の家紋「組あい角」、船の舵、時計などを組み合わせたデザイン。
宇宙戦艦ヤマトの波動砲みたいに見えるのは気のせいでしょうか😁
 
1号車の車両番号は、大政奉還が行われた年号の1867になっています。
 
 
 
側面のデザインです。
列車名が漢字で書かれており、全体的に重厚なデザインになっています。
 
 
 乗客が皆、和服を来ていたら似合いそうです。
 
 
■外観(2号車 SORAFUNE)
高知方の2号車は「SORAFUNE」。
 
未来への夢をコンセプトに、レトロSF小説上で描かれる空想科学上の宇宙船をイメージしています🚀
龍馬たちが水平の向こうに夢見た、新しい時代の夜明けを連想させます。
 
もっとわかりやすく表現すると、1号車は地味な着物を着ていた感じですが、2号車は洋服を着ているような印象です。
 
 
2号車の車両番号は明治維新の年、1868です。
白い車体にはバイカオウレンの花が散りばめたデザインになっています🌼
このバイカオウレンは沿線の佐川町出身の植物学者である牧野富太郎博士が愛した花なんだとか。
 
小さなグリーン車マークもチャームポイントでしょうか🍀
 
 
新しい時代のはじまりということで、2号車の車体の列車名は英文になっています。
 
 
列車名は「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」ですが、号数の代わりに下りと上りそれぞれに愛称が付けられています。
 
下り(高知→窪川)は「立志の抄」。
坂本龍馬が脱藩したと言われる道に沿って走ることから、龍馬が志を持って旅立つイメージです。
上り(窪川→高知)は「開花の抄」。
時代の夜明けである文明開化。「立志」の帰りということで、偉業を成し遂げ凱旋するイメージです。
 
 
今回は全4回に分けて、
その② では車内設備を、
その③では「立志の抄」の食事と車窓を、
その④では「開花の抄」の食事と車窓 をお伝えする予定です👋