アトリエリーフ73 系の製作(68) | 黄金色の電車工房から

黄金色の電車工房から

2019.8.15 yahooブログ「16番鉄道模型と鉄道写真の部屋」より移転してきました。
1/80真鍮キット工作の楽しみを広めるべく更新してまいります。
一応、旧型国電が専門です。


こんにちは。

都内での感染者数が1日400人越との事で、緊急事態宣言時と同じような緊張感が蘇りますね。

流石の私も外出を控えて模型パーツの調達をIMON通販店に切り替えていこうと思ったのですが、支払い画面でいつものカードが何故か使えなかったという事を理由に、今日も街へ出かけてしまいました…

人には厳しく、自分には優しく
なんと都合のいい事でしょう。


さて、クモハ73026はご覧のとおりパンタ回りの配管ができてきたのですが、この作業に取り掛かる前にひとつ大きな勘違いに気づく事ができました。

この車輌、偶数番号で確かに偶数向き設計ではあるものの、母線と作用管といった配管配置は奇数車と同一だったのです。
今回は、これまで製作してきた奇数車とは配管配置の点で異なる顔つきをもつ偶数車を作るべく個体選定と作業を進めてきたわけですが、まさか026が少数派の特異車だったとは…

とはいえ、ここまで進めてしまっては仕方がないのでこのまま製作を続行しています。


1位側から。
今現在ここまでできています、の図。

今回の一番の懸案事項である運行番号窓枠の幅詰めについては、配管取付の直前のタイミングで行いました。
溝が浮き出てきたり陥没する事を防ぐため、「枠」パーツについては最後にオモテから接着する事にします。

以下、作業中の写真です。


この組み始めてしまったキットそのものが「一般的な配管配置を持つ偶数車」設計のため、今回のような車輌にするにはむしろ奇数車のキットをベースにするべきでした。

というわけで、思いっきり配管留メの穴を開け直さなくてはなりません。
逆に埋め戻す方の作業も大変です。


作用管を作っている様子です。
屋根上の作用管留メについては、絶縁管と非絶縁管の接続部にあるソケットパーツを境に2分割して組み立てていきます。

母線はいいとして、作用管はクネクネと折り曲げ箇所が多いので、少しでも分割したほうがうまくいくのです。


分割したもう一方の作用管も付きました。
強度と曲げやすさの点において真鍮と洋白の間の性質をもつ燐青銅の0.3mm線を使用しています。

それから73026らしさとして、母線が屋根から降りてきてほぼ垂直に床下まで垂れてきているのも再現しました。


作用管の裾部は車体にハンダ付け後に床下へ回るよう折り曲げるのですが、この調整もまた難しいのです…


これはおまけですが、ピンバイスのドリル刃固定部って、結構削られてしまうのですね。
単に利便性からもう一本欲しいと思って同じものを購入してきたのですが、従来使っていたものと比較して気がつきました。

模型用ということで本来は対プラ用みたいですから、硬い金属に穴を開けるときはかなり負担がかかっているようです。


本日は以上です。
意外に作業は捗りませんでしたが、また逐一更新するよう心がけていきます。