前回の続きですが、私は7月23日から『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』で乗り鉄しまくっていたため更新が遅くなりました。申し訳ありません。

 

9431レ富良野・美瑛ノロッコ1号で富良野駅に着いた私は、みどりの窓口で『北の大地の入場券』を購入後、折返し列車である9432レ富良野・美瑛ノロッコ2号に改めて乗車し、終着の美瑛駅に向かいます。

 

 

 

富良野・美瑛ノロッコ号の車内には、富良野線全線開通120周年を記念した装飾が。

 

 

 

車内に貼られていた、新旧ノロッコ号牽引機をあしらったポスター。

昨シーズンから牽引機は新しいデザインのDE15 1535に変わりましたが、それ以前に活躍していた旧デザインのDE15 1534は昨シーズン終盤にピンチヒッターとして再登板されていました。

その時のブログはコチラ

ふらの・びえいフリーきっぷでクリスタルエクスプレスお別れ乗車(後篇)。

 

 

 

車内の装飾には、富良野線を走った思い出の列車を紹介する写真などもありました。

かつてJR北海道が元気だった頃は、様々なイベント列車が各地を走行したモノでしたが…。

なお、私にとっての富良野線の思い出の列車は、ノロッコ号が登場する前にキハ84系フラノエクスプレス車両を使用し、富良野線・根室本線経由で旭川~札幌を結んだ『田園休暇ふらの号』です。

 

(1995年6月に乗車した田園休暇ふらの号。地上時代の旭川駅富良野線用6番ホームにて)

 

 

 

富良野・美瑛ノロッコ号の乗客には乗車証明書が配られますが、今年は特別デザインのそれに加えて旭川車掌所オリジナルの記念フォトカードもオマケで付いてきました。

 

 

 

やはりノロッコ2号も十勝岳連峰側に席を確保。

最初の停車駅・中富良野駅を出た後、富良野川を渡った処で中富良野町の方が「ようこそなかふへ」と書かれた横断幕を掲げて歓迎してくれました。

 

 

再びラベンダー畑(臨)駅。

やはり多くの観光客が乗り込みました。

 

 

 

先程訪れた上富良野駅では、キハ150形の普通729Dと交換。

 

 

 

上富良野駅を出ると見えるのが、小高い丘に広がるラベンダー畑のある日の出公園。

駅から1㎞余り、徒歩15分程度の場所にある観光スポットで、展望台も併設しています。

 

 

 

のどかな田園風景が広がりますが、やがて急勾配区間に入ります。

 

 

 

急勾配区間を一服した処で美馬牛駅に到着。

当駅は今夏の青春18きっぷポスターの図柄として登場しました。

 

 

 

美馬牛駅を出て、道内最急勾配(28.6‰)区間を含む美馬牛峠のアップダウンコースを進み、周囲が開けてくると『丘のまち美瑛』ならではの風景が広がります。画像は昨年のブログでも紹介した『赤い屋根の家』。

 

 

 

石狩川水系の美瑛川を渡ります。

河川名の看板はJR北海道の駅名標を模したモノ。開発局が管理する河川のあちこちにこのような看板が見られます。

 

 

 

ノロッコ2号は12:50、終着の美瑛駅に到着。

 

 

 

改札口をくぐり、『北の大地の入場券』を購入するためにみどりの窓口の行列に並びますが、乗車券を購入する外国人観光客の対応に手間取っていたためかなり待たされてしまいました…。

 

 

 

ようやく購入した『北の大地の入場券』。

美瑛駅の図柄は、今乗ってきた富良野・美瑛ノロッコ号の空撮写真です。

 

 

 

先述の通り、隣の美馬牛駅が青春18きっぷのポスターに採用された事で、駅舎内にはこんなPR看板が設置されていました。

 

 

 

時間がないので名物の石造り駅舎の写真は撮らず、改札を抜けて13:10発の旭川行1756Dに乗車します。

13:02着の1755Dからの折返し運用で、やはりキハ150形の2連。

先程富良野→上富良野で乗車した728Dと同様、元来の旭川所属車と苗穂から転属してきた車両とのコンビで、富良野方が13、旭川方が2という組み合わせ。今回は2のほうに乗車しました。

 

 

 

美瑛発着の列車も方向幕も一新されており、従来の『マイタウン列車 しろがね』ではなくシンプルに『美瑛-旭川』となっていました。

 

 

 

1756Dは13:42、旭川駅に到着。

 

 

 

ふらの・びえいフリーきっぷのフリーエリアは函館本線の滝川~旭川を含むため、13:47発の滝川行2328Mに乗り継ぐのですが、旭川駅は構内が広いため5分の接続時間の間では『北の大地…』の購入は不可能なので、今回は諦めました。

 

 

 

滝川行2328Mは、JR北海道の電車でも最古参となってしまった721系最初期車、トップナンバーのF-1編成でした。

コレに乗って深川駅まで向かいます。

 

 

 

深川駅は14:11に到着。

 

 

 

みどりの窓口で『北の大地の入場券』を購入。

コチラの図柄は留萌本線で活躍するキハ54形。同形式は『北の大地の入場券』シンボルマークの図柄にもなっていますね。

当駅ではPRポスターを撮り忘れてしまいました…。

 

 

 

駅舎内に掲げられたホワイトボードにはコロナ禍による乗客減のあおりを受けて運休していた列車の運行再開のPRが書かれていましたが、書いたのはいかにもテツな社員の方ですね。描かれたバス(いすゞキュービック)のイラストにさりげなく「ジェイ・アール北海道バス 分社化20周年」の文字が添えられており、列車のイラストが当駅を通らないキハ281系なのはご愛嬌。

 

 

 

深川からは2328Mからわずか8分後に発車する14:19発3026M特急ライラックで滝川へ向かいます。

編成は789系HE-102+HE-202の6連で、時計台のラッピングが施された先頭6号車のクハ789-202に乗車しました。

 

 

 

 

 

フリーエリア内だけの特急乗車でも別に料金が必要なので、25㎞以内の自由席特急券¥320を課金して乗車します。
次の普通列車まで2時間以上空きがあるため、少ない課金で特急に乗ったほうがよっぽど効率的。

 

 

 

わずか13分の乗車で滝川駅に到着。

 

 

 

もちろん『北の大地の入場券』を購入します。もうちょっと早かったらキリ番の100をゲットできたのに!

当駅の図柄は今乗ってきた789系ライラック。編成は違うようですが…。

 

 

 

滝川からは15:38発の2479Dで富良野へ戻るのですが、発車まで時間があります。

 

 

 

そこで…というか、まだ昼食を食べていなかったので、軽食喫茶の店はないか…と思いつつ歩きまわっていたら昔ながらの食堂を発見!

駅から徒歩5分程度の距離にある『髙田屋』に入りました。

なお、駅からコンビニが遠い代わりに、昼間から営業している焼肉屋など、滝川駅界隈には食事処があちこちにあるのでランチタイム内であれば食いっぱぐれる事はないと思います。

 

 

このお店では『チャップ丼』というポークチャップ風の豚肉炒めを載せた丼モノが有名みたいですが、気分的に…というか、このテのお店に入るとカツカレーが食べたくなってしまうので、ソレにしました。

ルーに隠れてカツが見えませんが、カレー自体は素朴な味わいでした。

 

 

 

お腹も満たされた処で滝川駅に戻ります。

 

 

 

東鹿越行2479Dはキハ40 1737の単行。

貫通扉にヘッドマーク枠が装着されているため釧路運輸車両所(釧クシ)所属車と思いきや、書類上ではこの春のダイヤ改正から旭川運転所(旭アサ)に転属しており、かつては釧路車の運用だった根室本線の滝川口も台風災害で東鹿越以東が不通になり分断されたため、現在では旭川車での運用になっているようです。

 

 

 

16:42、富良野駅に到着。私は9分後に発車するフララベン4号に乗車するため、ここで下車。

2479Dは6分停車後、東鹿越に向けて発車します。

 

 

 

トンボ返りになってしまいますが、フララベン4号で今来たコースを戻り、札幌への帰路に就きます。

 

 

 

 

ここで残念な出来事が。

この写真を撮っていたら、後にいた撮り鉄オヤジが私や他の撮影者に対していかにも「どけ!」と言わんばかりの仕草で手を振り払っているのです。そんな彼こそ、いつまでも同じ位置に留まって撮影を続けているという身勝手ぶり。

私は撮影を済ませて去り際に彼を思いっきり睨みつけてやりましたが!!

 

 

 

帰路の4号は指定席を取っていないので、2両ある自由席のうち水色がテーマカラーの2号車・キハ182-5251に乗車しました。

私にとって、今回初めて乗車する車両です。

 

 

 

 

わずか9分の接続時間でしたが、車両後方に空席を見つけて相席にならずに座る事ができました。

 

 

 

今回フリーエリアと帰路で使用したふらの・びえいフリーきっぷのB券。

 

 

 

途中、気分転換に3号車キサハ182-5201の1階ラウンジに行ってみましたが、前方のソファーに酒盛りをしている男3人衆がいたので短時間で退却…。

 

 

 

ラウンジのソファーにもソーシャルディスタンスを呼び掛ける掲示が…。

 

 

 

フララベン4号は約2時間の旅を終え、終着・札幌駅に定時到着。今回の旅が終わりました。

 

 

 

今回帰路で乗車したキハ182-5251の外観。

なお、同車はリゾート車両としては珍しく『バラうり』され、1998年5月に183系特急北斗の自由席車として組み込まれた実績があります。

120/130㎞/h両用というオールマイティーゆえの為せる業でしょうか。
出典・鉄道ファン1998年8月号124頁POST欄『定期“北斗”に「ノースレインボー~」車』

 

 

 

このノースレインボー車両、クリスタルエクスプレス車両と同様にフララベン運用終了後に引退してしまうのでしょうか?

クリスタルのラストランと同様に札幌~富良野の短区間というセコい事はしないで、道内各地を結ぶイベント企画を実施して頂けないモノかと(個人的には『流氷特急オホーツクの風』が運転されなくなった代わりとして定期特急オホーツクにハイデッカーグリーン車組み込みの上、期間限定で投入して欲しかった)

ここにきてコロナ感染者が再び急増しているとはいえ、札沼線のような突然のラストランは勘弁して頂きたいモノです。

せめて道内ファンだけでもきちんとお別れの機会を与えて欲しい…。

 

 

 

今回は札幌、上富良野、富良野、美瑛、深川、滝川と、全6駅の『北の大地の入場券』を収集しました。

次回は、冒頭で述べた『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』で乗り鉄兼『北の大地…』収集旅に出掛けた時の事を紹介したいと思います。