C57180 試8233レ
最後の撮影は「馬下」です。
今回、「馬下」まで足を伸ばしたのには理由がありました。
「馬下」と聞けば「SLばんえつ物語」をご存知の方は何を思うでしょうか?
なんといっても有名なのは、ゴールデンウィークの頃の
「水鏡の中を行くギラリ&シルエット」
だと思います。
この有名な「ギラリ」ポイント
『2015年C6120で運行された際に田んぼの周りにおびただしいほどの「置きゲバ」が朝から発生。折しも田んぼの田植えの準備をしようとした地主さんに大変な迷惑をかけ、警察沙汰にも発展』
という事がありました。
その時には、SLばんえつ物語の撮り鉄として有名な「Oさん」が地主さんたちに謝って歩き、地主さんの怒りを納めてもらったという事がありました。
その時も含め「Oさん」は馬下の地主の一人「Gさん」とずっと交流がありました。
今でも「馬下のギラリ&シルエット」時に撮り鉄が田んぼ脇に入れるのは、撮り鉄の「Oさん」と地主の「Gさん」の交流に依る所も大きいです。
その「Oさん」が今年5月に他界され、
『Oさんが不在になっても「Gさん」には撮影の許可をしていただける様にお願いせねば!』
と思い「馬下」へ向かったのでした。
馬下での撮影を終え「Gさん宅」へお伺いし、ご主人様にご挨拶。今後も撮り鉄を温かい目で見ていただきたいことをお話しし、最後は「Oさん」の思い出話なども。約30分程楽しく懇談しました。
「ギラリの時にまた来てくださいね。」
と言って頂き、気持ちよく帰宅出来ました。
ここまでは気持ちが高揚した「嬉しい会話」の話です
ここからは「怒りの撮影」の話。
「Gさん宅」訪問の前、最後の撮影では、怒りと共に気持ちが沈んでいました……
今の季節、馬下のポイントは小さな踏切から撮影します。この踏切は地元の軽トラなどの作業車以外は通行止めになっています。そして道路も狭く車を乗り入れると農道に停めるしかないため、
真っ当な撮影者は
“国道を挟んだ反対側の道路の広い部分に縦列駐車して200m程歩いて”撮影地に向かいます。
現地に行ってセッテイングしていると、若い連中が車2台で乗り込んで農道に車を停めセッテイング開始しました。その様子を見て少し「カチン!」と来たのですが、それ以上に気分が悪かったのは、列車がそこまでやって来ても騒いでいる。ビデオにはしっかりその喋る様子が録音されています。
1、C57180 試9233レ 馬下~猿和田 2020.07.23。
馬下駅は線路の形状から速度制限があるため、その後に力行。良い煙になります。
2、良い煙で近づいてきます。
ヘッドマークなしの爆煙は良いもんです。
3、近くまで来て、別カメラで。
若干は薄くなりましたが、それでもいい煙です。
この通過中、客車が目の前を通り過ぎないうちに再び若者たちが騒ぎ出します
これにはさすがに我慢できなくて、
「動画も撮っている人もいるのだから、列車が通過する前後は静かにしてくれるかい!」
と注意しました。
それに対して反論はなかったのですが、
もう一言付け加えました。
「ここは農家の人達が農作業で入るための農道なので、撮影者の車は乗りいれないのがルール!」
それに対して
「踏切は通過できないけど農道に入ってはいけないとは書いていない」
と開き直り。喧嘩になってしまうとまずいので、それ以上言うのは止めにしました。
私たち撮り鉄と地元の人たちの暗黙のルールで、
「撮り鉄は国道から踏切側の田んぼ周辺には車を乗り入れない」
という事になっているのに、このような連中がいると農家の人達から「撮影禁止」を言い渡されないとも限りません。
「馬下」で撮影する人には、この「馬下」のルールを守って撮ってもらいたいもの。
自分たちの事しか考えられない自分勝手な連中に会うと腹が立ってきます
この事は、その後に訪問した「Gさん」にもお話し、
「ルールを守れない人には困ったものだ」
との話になりました。
私のブログをご覧いただいている皆様は「ルールをきちんと守って撮影出来る」方々ばかりだと思いますが、それぞれの地で「地元の方々に迷惑をかけない」守らなければいけないローカルルールがあります。
皆さんもご存知だと思いますが、
『北ノ窪築堤や松野踏切にも撮影者の車は乗りいれない』というルールがあります。
「SLばんえつ物語」を愛し、何度も何度も訪問する鉄っちゃんが、地元の方々にも迎え入れられ、気持ちの良く撮影出来るためにも、「一見さん」であってもぜひとも「ルールを守って撮影」していただきたいと思います。
最後は苦言のような話になってしまいましたが、今回の試運転の報告は以上で終了します。
※馬下の動画です。列車が近づくときに騒ぐ声はカットできないのでそのまま入れてあります。通過後の騒ぎも敢えてカットせずそのままとしました。2’03”