AM６:００
旅の始まりはまたしても上野駅。
今日は週末パスで南東北大規模大回りを実施する。
大雑把にルートを言うと
上野→水戸→いわき→仙台→福島→黒磯→上野
である。
まずは常磐線をひたすら北上する。
写真は想像にお任せするとして上野からE531系に乗車。朝早い＋乗りなれている路線であるためか車内では爆睡。
あっという間に水戸に着いた。
水戸からは8:18発のいわき行きに乗車。が、よく見てほしい。なんとこの電車は「10両編成」である。
たいてい上野から直通の電車でなければだいたい水戸以北は5両がデフォ。上野から追い出されたE501系10両の最後の活躍の場というわけである。
これでいわきを目指すことになる。当たり前だが車内はオールロングシートでグリーン車はついていない。そして休日である。通勤通学輸送はほとんどなく、車内は超ガラガラ。別に5両で事足りるし、何ならE531系5両の方がボックス席がついていてよさそうだ。まあこんなことを言うとE501系がかわいそうなのでこれくらいにしておく。
勝田駅を出てすぐ左手には勝田車両センターが見える。歴代の常磐線特急がいらっしゃる。
残念ながらスーパーひたち、フレッシュひたちはともに乗車したことがない。ただ、651系は草津と臨時快速で乗車済みだしE653もいなほで乗っているから車両自体に乗ったことがないわけではない。
常磐線は海がきれいな区間が多い。しかしこのE501系はロングシートである。車窓を見ようとすると体を横にしないといけない。写真が一枚もない理由はそれである。
結局写真がないままいわきまで来てしまった。かつての平駅である。
ここまでは乗ったことがあるがここから先の常磐線は未知の領域だ。次の車両はどうせE531だろうと思っていたが...
まさかのこいつである。いい意味で期待を裏切られた。元特急型車両に特急券なしで乗れるこのお得感は半端ない。これで富岡まで行く。
車内も特急時代そのまま。椅子がボックス席風になっているが、自分で自由に回せるため向かい合わせにしないようにもできる。
テーブルもドリンクホルダーもついている。乗り得すぎる。残念ながらこの列車は2020年3月のダイヤ改正で消滅してしまった。せっかくだからいわき～原ノ町間で運転でもしてくれたら私含む大きなお友達がさぞかし喜ぶだろう。
富岡まではすぐである。1時間弱でついてしまった。もう少し長く乗りたかったが仕方がない。
腹が減ったため駅横のレストランで昼食。やはりカツカレーはどこへ行ってもおいしい。
さて、ここから先であるが常磐線は当時東日本大震災の影響により富岡～浪江において不通であった。そのため列車代行バスが運行されている。富岡からは代行バスに乗り、浪江を目指す。
乗るとバスガイドの方より「走行中は窓をなるべく開けないでください」との指示が。やはり、原発の影響が色濃く出てしまっているようだ。
実際、バスの窓からは原発で人が住まなくなり崩れてしまっている家屋や廃れた街並み、福島第一原発そのものも見えた。もしかしたら気分を害される方もいるかもしれないため、写真は割愛する。今は常磐線も全線復興し、特急ひたちが乗り入れるようになったが果たしてどうなったのだろうか。今度は全線鉄道で乗りに行きたいものである。
さて、終点浪江につくとホームに次に乗る列車が入線してきた。
まさかの719系である。常磐線の仙台側はE721、701のイメージが強かったためかなり驚いた。
しかも4両である。若干過剰ではなかろうか？原ノ町まで移動する。
途中小高と磐城太田に停まりつつ原ノ町へ。原ノ町の乗り換え時間は18分。乗換だけなら十分な時間だが駅前を探索するには少ない。微妙である。次に乗るのはE721。これに乗るとやっと東北に来たという実感が沸く。(719じゃ沸かないんかい)
やけに写真が斜めっているなと思ったそこのあなた。顔を傾ければまっすぐになる。
719は4両だったのにこっちは2両。バランスが悪いような...
案の定仙台方面に近付くにつれて混雑はひどくなってきた。立ち客も大勢いる。まあ仙台に向かう電車は大体こんな感じだから誰も何も思わないだろう。東西線が東京に近付くにつれて混んでくるのと一緒である(?)
常磐線は復興してから内陸部の高架線を通るようになった。景色もいい。ただ、ボックス席が相席になり写真を撮るのが恥ずかしくなってしまったため、写真はまたしてもない。
そうこうしているうちに仙台に到着した。仙台に来るのはこれで通算5回目である。しかし着いた時の喜びに変わりはない。これが鈍行旅のいいところである。
行きは6:04に上野を出て5本の列車とバスを乗り継ぎ14:18に仙台についた。所要時間は約8時間である。帰路の東北本線はまた次回投稿することとする。
総括！
常磐線はやたら時間がかかる。金があるなら特急を使うべし。(今なら仙台まで一本だし)
次回に続く。