箱根下山バス | ハンター湘南の旅ブログ

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強羅駅で下車。

悪天候で箱根ロープウェイが運休するなど影響が出ているが、それなりに観光客は多かった。
 
折り返す電車を見送った
小雨の中、予定通り、小涌園を経由して、宮ノ下まで街道ウォーキングを楽しもう。
 
彫刻の森駅までは、あっという間。
 
そもそも、初めて箱根登山鉄道に乗ったのは、彫刻の森美術館に行きたくて、親を拝み倒したのだった。
「ひらけ、ポンキッキ」など、フジテレビによく登場し、これは楽しいぞ!と。
ABC~の歌で使われた、ガラス張りのジャングルジムなどが本当にあって、感動したのを今でもよく覚えている。
 
さて、近くにある箱根中学校にある、電子基準点(h=553)を探すが、敷地外からは見られず断念。
 
周囲には、ホテルの従業員が住んでいたと思われる廃墟が点在していた。
 
バブル崩壊後、箱根町の人口は半減し、県内他市区町村との大きな違いは、世帯数もやたら減っていて、単身者の流出が際立っている。
 
ちなみに、この中学校も、比較的最近、箱根町の全中学校が統合され、人口の多い箱根湯本周辺からも、おそらく登山電車またはスクールバスで通うようになったのだろう。(未確認なので、登校日に調査したい)
 
一旦、小涌園方面へ坂道を上る。
雨と蒸し暑さが厳しくなってきた。
 
小涌園ホテルは、老朽化もあり残念ながら閉館し、周辺に「ユネッサン」などの新しい施設に役割を譲った。
さようなら、小涌園ホテル。
 
ここにあるはずの水準点は見つからなかった。
工事中のホテル敷地内だったのか?
 
雨が酷くなったので、ウォーキングは断念し、たまたまやって来た伊豆箱根バスに乗って小田原駅へ下ることにした。
箱根登山鉄道(小田急系)と伊豆箱根バス(西武系)の両方の顔を立てることになり、それはそれで良かったとも言えようか。
 
バスは10人程度の客で、整理券番号から元箱根方面から来ているようだ。
 
小涌谷の踏切を渡り、正月恒例の「筋書きのない熱いドラマ」のロケ地巡りを楽しみながら進むのもまたいい。
 
途中「ホテル前」と、シンプルなバス停名。
市販地図では当該物件との注記の重複を避けるため、「駅前」など、編集判断でバス停名が省略されがちだが、本当にそのまんまだった。
 
その「ホテル」とは老舗の「富士屋ホテル」であって、無数にホテルが存在する箱根路においては、地元では単に「ホテル」と言えば富士屋を指すのだろうか?
 
日本人が単に「神宮」と言えば伊勢神宮を指すみたいに。
 
バス内で伝統と格式を感じつつ、出山の鉄橋を潜ると、渋滞気味になった。
やはり4連休最終日だ。
偶然ながら、かつての天敵、箱根登山バスの後ろにつくこととなった。
ダイヤを調整しているはずだから、あちらはかなり遅れているのかも。
おかげで、当伊豆箱根バスが空いていたのだ。
 
箱根湯本の温泉街を目前にして、駅伝でもお馴染みの「函嶺洞門」が見えた。
現在はバイパスが出来て通れない。
洞門付近の少し広い場所で、箱根登山バスを抜くチャンスがあり、湯本の温泉街からのお客さんを奪えるぞ、と思ったが、昭和の「箱根山戦争」のような手段は取らず、おとなしく後ろで待っていた、令和な風景だ。
 
箱根湯本で、ロマンスカーへの乗り換え客が一斉に降りて、新たな乗客は前のバスに取られて誰もなく、貸し切りに近い形になった。
電車が停まりそうな土砂降りだが、大丈夫だろうか。
 
しばらく鉄道を気にしていたが、電車の気配は無かった。
 
伊豆箱根車内に響く「次は ビーバートザン前」のアナウンスに違和感を感じつつ、小田原市街へ
 
相変わらず、箱根登山バスと仲良くピッタリ追走が続き、小田原駅前に着いた。
 
東海道本線も箱根登山鉄道もダイヤ通りであった。
京急は間違いなく速度規制するレベルで、明朝は出勤時、その弱体化した京急を存分に味わったのだった…
 
(完)