阪急電鉄京都本線・神戸本線 平成31年4月13日(土)撮影 | ふなたんのブログ

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平成31年4月13日(土),久々に阪急電鉄の撮影に行きました。平成31年3月23日(土)より京都本線で運転を開始した観光列車『京とれいん雅洛』の撮影と乗車,神戸本線で平成31年1月に8000系が誕生してから30周年を迎えるのを記念して1月19日(土)より神戸本線用8000編成を登場当時の姿に近付けた「8000系車両誕生30周年記念列車」の撮影などを行うためです。

残念ながら8000編成は撮影出来ませんでした。

先ずは京都本線,続いて神戸本線の順で画像をアップしています。

※:画像,画像の説明は撮影時点のもので,現在(令和2年7月)と異なるものもある事を予めお断りいたします。

【京都本線】

 

▲7000系7006編成『京とれいん雅洛』,「快速特急 河原町」行と6300系6354編成『京とれいん』「快速特急A 梅田」行の競演。『京とれいん雅洛』の登場により『京とれいん』は2編成となった事により,土休日ダイヤの日中は1時間間隔で運転されるようになりました。両列車とも運賃のみで乗車できます!! 大山崎駅にて

 

▲7000系7006編成『京とれいん雅洛』,「快速特急 梅田」行。『京とれいん』の好評を受け観光列車の第2編成が計画され,神戸線の7000系7006編成(6連)が改造されました。『京とれいん』のイメージを引き継ぎながら「ご乗車された時から京都気分」をコンセプトに京都を五感で感じ取ってもらえるデザインとなっています。車内は6300系6354編成『京とれいん』以上に観光客向けのデザインとなっています。

 

▲7000系7006編成『京とれいん雅洛』,「快速特急 河原町」行。7006編成は『京とれいん雅洛』改造に伴い各車両の乗降扉が片側3か所から中央扉を塞いで2扉化されました。塞いだ部分には京都の茶室を思わせる丸窓を設け,乗降扉は京都の町屋をイメージさせるものに変更されています。車体に金色と季節の装飾を施し,内装は和モダンに改装,1・6号車は1+2列席のボックス席,2・5号車は座席はロングシートながら扉間は座布団が独立,中央部分に庭園が設置されその向かいとなる座席は畳席,3・4号車は京都・西山の景観を楽しむ事が出来る窓向き座席(2人掛・3人掛あり窓際にテーブルを設置)と1人掛座席の組合せとなっています。 前面,側面の種別・行先表示器がフルカラーLED化されています。神戸本線から京都本線に転属しています。

 

▲6300系6354編成『京とれいん』,「快速特急A 河原町」行。定期検査を終えてから日が浅いため(2月13日(水)に定期検査終了の出場前の試運転を実施),車体や台車・パンタグラフ・機器類は比較的綺麗な状態を保っています。定期検査時に乗務員室後部のロゴマークが『京とれいん雅洛」と共通のデザインに変更されています。

阪急初の観光列車として平成23(2011)年3月19日より営業運転を開始しました。京都への旅を誘致するため,平成22年2月で京都本線の特急運用から退いた6300系のうち6354編成から中間車両2両を抜き取った6両を「和・モダン」をコンセプトとして改造し装いも新たなものとなりました。 十三駅にて

 

6300系6354編成『京とれいん』は,平成31年1月19日ダイヤ改正で新たな種別「快速特急A」となりました。同年3月より十三駅5号線(京都本線河原町方面)の可動式ホーム柵(ホームドア)使用開始により,6300系の乗降扉がホームドアと異なるため十三駅が通過となった事により新設された種別です。種別表示幕にも小さく「十三通過」の文字が入っています。十三駅通過となっていますが運転停車(旅客扱いはしない)を行います。 十三駅にて

 

▲1300系1301編成『古都』,「普通 高槻市」行。阪急は沿線の活性化と旅客誘致を目的に,沿線の観光スポットを車体にデザインしたラッピング列車を平成30年3月17日(土)から神戸本線・宝塚本線・京都本線で運転を開始しました。京都本線は絵本作家・イラストレーター永田萌氏のイラストを使用しています。平成30年11月17日(土)からはデザインを変更したものとなり令和元年10月31日(木)まで運転されました。ラッピングは両先頭車と中間車2両(1851号車(河原町方から3両目)・1901号車(梅田方から3両目))に行われ,京都方と大阪方の先頭車前面にはデザインの異なるヘッドマークが掲出されていました。

 

▲9300系9302編成,「特急 梅田」行。京都本線の新たな特急車両として平成15(2003)年に登場しました。3扉車ながら扉間転換クロスシートとなっているのが最大の特徴です。平成21年度までに11編成が導入され,6300系を完全に置換えました。阪急電鉄初の日立製作所製造の車両で以降の阪急電鉄の車両は日立製作所製となります。運行開始から15年が過ぎて,京都本線特急車両の顔としてすっかり定着しています。

 

▲1300系1307編成,「準急 天下茶屋」行。京都本線の最新車両となる1300系は平成26(2014)年から導入が開始され,現在も増備が続き3300系・5300系を順次置換えています。神戸本線・宝塚本線用1000系の京都本線版で,外観は1000系と同じデザインですが,車体寸法が異なり,走行機器は1000系同様VVVFインバータ制御装置ですが,東洋電機製の全密閉型の誘導電動機を使用しているのが1000系(東芝製の全閉自冷式の永久磁石同期電動機を使用)と異なります。画像の1307編成は平成30年度の増備車で京都本線の最新車両(撮影時点)です。

1300系は引き続き増備が行われています。

 

▲7300系7324編成,「準急 天下茶屋」行。7300系7324編成(2連)+7310編成(6連)は,平成30年度に走行機器を界磁チョッパ制御からVVVFインバータ制御に交換,冷房装置の改良,客室内装の改良,前面形状の変更(貫通扉の窓ガラスを下方に拡大,手摺・足掛の設置,車両番号を貫通扉から車掌台側に移設)などのリニューアル工事が施工され,併せて8連貫通固定編成となりました。これによって7300系運転台撤去車両(中間車化改造:前から4両目・5両目の車両)が誕生しました。また中間付随車だった7990号車(7850形)は電動車化改造が行われ,7840号車(M7800-2形)に車両番号が変更され連結位置が改造前の大阪方4両目から改造後は大阪方から2両目になっています。7990号車は補助電源装置と空気圧縮機を搭載しており電動車化が可能な構造となっておりそれを活かした形です。

 

▲7300系7890号車(T7850-1形)はVVVFインバータ制御の長期実用試験車だった7310号車(Mc7300-2形)を電装解除(走行機器・集電装置などを撤去)のうえ付随車化,運転台を撤去し中間車化改造がリニューアル工事により施工されました。完全な客室化にはならず乗務員室跡が残り,連結部分の仕切扉も運客仕切部分を利用しています。画像右側の車両も同じく7454号車(Tc7450-1形)の運転台撤去・中間車化改造した7954号車(T7850-1形)です。連結位置も2両目(7454号車)+3両目(7310号車)から4両目(7954号車)+5両目(7890号車)に変更されました。この2両は7300系初の運転台撤去車両となりました。7890号車・7954号車の運転台撤去部分の車体上部アイボリー塗装の塗分けは先頭車時代と同じで他の中間車両とは異なり異彩をはなっています。

 

▲5300系5315編成,「普通 梅田」行。5315編成は1300系増備に伴い,平成30年度に5415号車・5316号車を外し,5306編成(7両編成・4連編成+3連編成)から外れた5865号車を5315編成に編入。5315編成は8両編成(2連+6連)から7連貫通編成となりました。5415号車・5316号車は5865号車を外した5306編成の内5306・5406・5037・5407号車と共に平成31年1月に廃車,5300系初の廃車となりました。5306編成の5856・5866号車(T5850形)は休車中です。

 

▲Osaka Metro堺筋線66系第09号編成(66609以下8連),「普通 天下茶屋」行。66系は平成2年から投入され8連編成17本が活躍しています。平成24年度から中間更新改造・車内リフレッシュ改造が開始され,撮影時点で第01号編成~第07号編成に施工されています。中間更新改造・車内リフレッシュ改造施工車両は前面デザインが変更され,第09号編成も間もなく中間更新改造・車内リフレッシュ改造施工予定で,この姿も見納めとなります。

 

画像は特記以外,茨木市駅にて

 

【神戸本線】

 

▲7000系7007編成,「普通 梅田」行。7000系は平成13年度から外板・内装更新などを行う大規模工事が始まり,中断をはさみ平成平成21年度からは大規模工事の工事内容から更に深度を深めたリニューアル工事として施工される事になりました。7007編成は平成21年度にリニューアル工事が施工されました。前面のデザインが大幅に変更され8000系に近いデザインとなり,種別・行先表示器もフルカラーLED化され,車内もリニューアル工事実施時の最新車両9000系とほぼ同等となりました。7000系初のリニューアル工事施工車両です。

 

▲7000系7020編成,「特急 梅田」行。平成25年度にリニューアル工事(5本目)が施工された7020編成はリニューアル工事施工4本目の7010編成と同じく前面デザインの大幅な変更は行わず,変更点は,車両番号の移設と手摺・足掛の新設に留まっています。

 

▲7000系7019編成,「特急 梅田」行。7000系リニューアル工事車両は,平成28年度から制御装置が界磁チョッパからVVVFインバータ化が同時に施工されています。7019編成は平成28年度にリニューアル工事とVVVFインバータ化が施工されました。前面は7010編成を基本としながらも貫通扉の窓ガラスを下方へ拡大が行われている点が異なります。 十三駅にて

 

▲8000系8002編成,「特急 梅田」行。平成元年度製造の8000系第3編成で,神戸方先頭車と2両目が扉間の座席が4脚の転換クロスシート(両端は固定)となっています(車端部はロングシート)。この編成から8007編成までは神戸・宝塚方先頭車と2両目は転換クロスシートを備え,形式は8102形,8502形に区分(登場時の呼称)されています。平成30年9月に制御装置,主電動機などの更新が行われました。

 

▲8000系8008編成,「普通 梅田」行。平成3年度に製造されたこの編成から再び全車両ロングシートとなりました。平成7年1月17日発生の阪神淡路大震災で被災した車両のパンタグラフ(集電装置)取替用として当編成のパンタグラフが平成4年3月に捻出され,シングルアームパンタグラフに換装されました。冷房装置改良で屋上のクーラーキセもステンレス製に変更され,前面が額縁スタイルの8000系で唯一シングルアームパンタグラフを搭載しているのと相まって異色のスタイルです。

 

▲8000系8031編成(2連)+7000系7001編成(6連),「特急 梅田」行。平成4年12月宝塚本線ダイヤ改正で登場した10連急行列車用として8030編成と共に製造された増結用2連編成。車両製造価格の抑制を図るため廃車となった5200系の台車を再利用しています。平成13年度に神戸本線へ転属。現在は7000系6連編成と組んだ8両編成で運用されていますが,増結用2連編成が検査等で不足する時は,朝ラッシュ時の増結運用に使用される事もあります。平成19年に8031号車の前面額縁の改造が行われ,車両番号が車掌台側に移設されました。

 

▲9000系9000編成,「普通 梅田」行。平成18年に神戸本線・宝塚本線用として登場しました。神戸本線・宝塚本線用車両としては8000系以来約18年ぶりとなります。京都本線9300系と同じデザインで製造され連続窓,冷房装置を目立たなくするカバー,半間接照明などでイメージチェンジを図っています。車体は神戸本線・宝塚本線の標準寸法で9300系と異なるほか,側窓の高さも異なります。車内はロングシートで片持ち式となり,2~3人掛けごとに仕切を設け着席位置を明確にしています。種別・行先表示器は当初からフルカラーLEDを採用しています。走行機器も電機品のメーカーが異なる以外は9300系と同一仕様です。合計11編成88両が製造され,神戸本線に5本と宝塚本線に6本が配置されています。

 

画像は特記以外,神崎川駅-園田駅にて

 

参考文献:「鉄道ピクトリアル」「鉄道ダイヤ情報」の阪急電鉄関連特集

      「私鉄車両年鑑2020」

 

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