晩秋(11月上旬)の鹿ノ谷駅。

澄み切った青空はとても綺麗で、新鮮な空気に爽やかさを感じます。

列車が来るまで、絵のようなこの風景を眺めていよう。いいね~

午後0時22分、千歳発夕張行普通列車(2629D)がやって来た。

 

もうすぐ冬が訪れる夕張の地。

夕張支線の風情に満ちた秋の風景も、今日で永遠に見納めになるかも・・

しっかり心に刻んでおこう。

 

鹿ノ谷駅の屋根の色は、北国の青空に合わせたのかな・・?

午後0時23分、キハ40は鹿ノ谷駅を発車し、終点・夕張駅へ。

時速は50Kmぐらいだろうか・・ゆっくり進むね~

長年走り続けた夕張支線との別れを、惜しんでいるみたいだね。

 

 

※写真1~7:晩秋の鹿ノ谷駅とキハ40(11月上旬)

 

晩秋の北海道に、時々訪れる快晴の日。

真っ青な大空と、秋色に染まった松林の風景は、この季節の贈り物。

しばらくここで、一人佇んでいこう。

 

鹿ノ谷駅の絵葉書を発見!

凄いね~、どこから撮った写真なのだろうか?

※写真8:秋の絶景!鹿ノ谷駅(奥が清水沢駅方面、手前が夕張駅方面です)

 

鹿ノ谷駅を発車した列車は鉄橋を渡り、夕張駅への最終コーナーとなる右カーブへ。

※写真9:市街地の小さな川を渡る橋にしては橋桁が高く、見晴らしよし!(鹿ノ谷~夕張)

 

右カーブを過ぎると、急に視界が広がってきた!

 

鹿ノ谷駅手前から線路隣に現れた遊歩道が、再び登場。

おそらく国鉄・夕張線の複線跡地利用と思うが、この付近にはかつて、夕張本町と江別市野幌を結んだ夕張鉄道(1926年~1975年)が走っていたはず。

炭鉱が活況を迎えていた頃は、どんな賑わいだったのかな?

 

※写真10・11:昔は山の斜面にも炭住街があった夕張。長い時の流れで、今は自然豊かな森へ回帰しました(鹿ノ谷~夕張、7月・9月)

 

ちなみに「呑み鉄本線日本旅!夏の石勝線・夕張支線」で、六角さん、夕張~鹿ノ谷間(1.3Km)の遊歩道を、朝、散歩してましたね。私もいつか散歩してみよう。

 

おっ!「マウントレースイ・スキー場」が見えてきた。北海道では名の知れた人気の高いスキー場で、若い頃、4時間券を買って、休憩なしで滑ってました!今も同じですが・・笑

 

※写真12・13:夕張駅隣にある「マウントレースイ・スキー場」(鹿ノ谷~夕張、7月・3月)

 

午後0時26分、夕張駅到着。あ~着いてしまった・・

 

駅に着くと真っ先に目に入るのが「ホテル・マウントレースイ」。

炭鉱閉山後、夕張市が力を入れたリゾート開発の象徴のようなホテルですが、これからも地域経済を支える存在として、活躍し続けて欲しいですね。

※写真14:夕張駅隣にある「ホテル・マウントレースイ」

 

後ろ髪を引かれる思いだが、列車を降りるとするか・・泣

その前に、車内デッキから夕張支線の終点マークをパチリ!

※写真15:本日の乗車記念!いずれお宝になるでしょう(夕張駅)

 

列車後方に移動し、駅名看板とキハ40のツーショットをパチリ!

※写真16:気持ちのいい晴天!快晴の夕張駅

 

キハ40-1763に一言・・「ありがとう、お疲れ様でした。」

あれ? ピンクのビニール紐が、列車の停止位置を示しているの?

※写真17:希少価値の高い、手作りの停止位置表示(と思います。)

 

もう一度、車止めと終点マークもパチリ!

乗り鉄さんや鉄道フアンの方々が、写真を撮っていますね~

※写真18:旅の思い出・夕張支線の車止めと終点マーク(夕張駅)

 

次の写真は、夕張駅の駅舎。

夕張観光案内センターとの併設施設で、カフェやショップがあり、夕張支線の記念グッズもたくさん揃えています。

まさに街のホットステーション! 

 

実は、現在の夕張駅は3代目で「ホテル・マウントレースイ」の開業もあり1990年に移転。初代の夕張駅は炭鉱の近く(2代目の駅より約2km北)に開駅し、2代目は炭鉱衰退後の1985年、夕張市役所付近に移転。

 

時代のニーズに合わせ移転を繰り返す夕張駅・・夕張の歴史と共にある。

※写真19:可愛い造りのJR夕張駅舎・夕張観光案内センター

 

これは夕張駅の「JR北海道わがまちご当地入場券」。

販売場所は夕張駅でなく、実は「ホテル・マウントレースイ」のフロントなんです。

 

乗り鉄さんが駆け足でフロントに来て、ご当地入場券を急いで購入し、午後0時34分発の千歳行普通列車に乗るため、また駆け足で戻る。凄いチャレンジですね。

旅人の皆さん、発車時間に間に合いますように・・

※写真20:春は桜・夏は夕張メロン・秋は紅葉・冬はスキー、そして大ヒット映画「幸せの黄色いハンカチ」(1977年)のロケ地・夕張は、毎年「夕張映画祭」が開催される映画の街。今は小さな街だが、魅力はでかい。

※写真21:「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭・2019」のポスター

 

それでは、旅日記で活用させていただいたパンフレット「ゆうばりまち歩きマップ」に掲載している、夕張駅・鹿ノ谷駅・清水沢駅の「駅年表」をご紹介します。

 

いずれも昭和39年(1964年)の姿で、夕張駅は初代の夕張駅。特に鹿ノ谷駅は、夕張鉄道が乗り入れていたこともあり、今ではまったく想像できない驚きの姿!

当時の夕張の繁栄を物語る貴重な写真、ありがとうございました。

※写真22:「ゆうばりまち歩きマップ」の駅年表

 

2018年9月1日(土)の夕張駅です。

夕方の列車も、夕張支線の廃止を惜しむ人々で、かなり混んでいます。

 

鉄道の廃止は残念なことですが、一人でも多くの方々に、夕張支線の記憶を大切にして欲しいと願っています。

 

※写真23・24:再会!キハ40-1763

 

ありがとう・・夕張支線!

※写真25:「ありがとう夕張支線実行委員会」の皆様に、心から感謝申し上げます。

 

 (前編・おわり)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!夏秋の石勝線→夕張支線」をご訪問いただきまして、ありがとうございました。 

「後編(夕張駅→千歳駅)」は、後日、あらためてご紹介いたします。

 

新型コロナウイルスの第二波が押し寄せてきました。皆様、くれぐれも体調管理・感染防止にお気つけください。