今回は、25年前にラストランを迎えた「マッコウクジラ」こと、地下鉄日比谷線3000系の歴史に軽く触れたいと思います。

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1994年7月23日に、営団地下鉄日比谷線3000系がラストランを迎えました。

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外観から「クジラ」「マッコウクジラ」の愛称で親しまれた3000系は、日比谷線の開業に合わせて製造された車両で、1961年から1971年までに304両(事故代替車を含めると305両)が製造されました(写真は長野電鉄3500系)

営団地下鉄で初めて相互乗り入れを行うことから、東武鉄道・東京急行電鉄との3事業者で規格を協議の上で設計・製造が行われました。

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引退後は一部が長野電鉄に譲渡され、廃車を免れた一部の編成が長野電鉄 長野線で今も活躍しています(写真は長野電鉄3600系)

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車両自体は長野電鉄のみ譲渡となりましたが、主制御機・主電動機(モーター)・パンタグラフ・台車などの走行機器類は、富山地方鉄道・富士急・一畑電車に渡り、中古車両の元京王電鉄5000系などに流用されました。

【走行機器類が流用された車両】

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富山地方鉄道10030系

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一畑電車2100系・5000系

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富士急行1000形・1300形

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銚子電鉄1000形

2007年1月には、技術伝承を目的に長野電鉄で使用していた3000系のトップナンバーが東京メトロへ里帰りし、復元された後「綾瀬検車区」で保存されました。

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今も長野電鉄で一部活躍している元日比谷線3000系に、いよいよ本格的に置き換えが・・・

東京メトロから日比谷線で役目を終えた03系を2019年度に3両編成2本、翌年度1本、翌々年度に2本導入する計画で、現在の2両編成5本、3両編成1本の計6本から1本減となる3両編成5本となる予定との事です。

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まさかの後輩03系が長電へ

長野電鉄で活躍している3500系・3600系の記録はお早めに!

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

鉄道コム