ちょっと諸事情がありまして…前回の更新から約2ヶ月も放置してしまいましたが、久々に乗り鉄記事をupさせて頂きます。

JR北海道の『北の大地の入場券』が7月18日から発売を開始しましたが、さっそく発売初日からそれを買い集める旅に出掛けて参りました。

 

 

 

この『北の大地の入場券』ですが、昨年9月まで発売されていた『ご当地入場券』の後継企画で、当初は春頃にスタートする予定だったのが新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、同じく運転開始を延期されていた観光列車を走らせるタイミングでようやく発売開始に漕ぎつける事ができました。

『ご当地入場券』はJR北海道の駅のあるマチ101(後に追加となった新夕張を含めると102)箇所の入場券が販売されましたが、今回は札沼線の廃線などもあって86箇所に減っており、前回ラインナップされていた仁木や秩父別などの駅が外れた一方で、逆に手稲や永山などが新たに加わっています。

 

 

このテの企画は収集鉄にとっても朗報で、JR北海道の増収にも繋がるので良い企画だと思いますが、如何せん列車の本数が少ないローカル線や営業時間の短い販売先が多い事から、列車だけ利用しての収集旅は大変困難でもあり、効率的に買い廻るにはクルマを使わざるを得ないのが現実です。実際私も『ご当地…』の時はマイカーやレンタカーを利用して買い廻った箇所が半数近くでした。その事を批判される方もいらっしゃるでしょうが、私はその分、道内を頻繁に乗り鉄してるんだから勘弁して頂きたい!!

今回の『北の大地…』もなるべく列車で買い廻る事を心掛けたいですが、やはり一部はクルマに頼る事になるでしょうね。

 

JR北海道といえば7月17日に発売を開始した『神切符』ともいうべき格安フリーパス『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』も大変な話題となっており、このパスの使用開始は7月23日からと『北の大地…』の発売開始のタイミングとは一致しませんが、コレを利用して収集旅をするテツも多い事でしょう(私もそのウチの1人ですが…)。

 

 

 

前置きが非常に長くなりましたが、ここから本題です。

7月18日朝、札幌駅に向かいみどりの窓口で今回の旅に使う『ふらの・びえいフリーきっぷ』と、『北の大地の入場券』を購入します。

 

 

 

タイトルにもある通り、今回はノースレインボーエクスプレス(NRE)車両を使用したフラノラベンダーエクスプレス(フララベン)1号に乗って富良野方面を目指します。

 

 

 

例年、ラベンダーが咲き誇るシーズンは2往復運転なのですが、新型コロナウイルスの影響で今年はシーズンを通して1往復のみの運転。本来なら6月13日から運転する予定だったのですが、結局この7月18日からの運転開始となり、9月22日までの土日祝日のみの運転と当初の計画から大幅に縮小されています。

リゾート編成の後継とされるキハ261系5000番台の1編成(はまなす)が完成し、もう1編成(ラベンダー)も来春までには完成し運用開始となるので、最盛期には6編成もあったリゾート編成の末っ子にして最後の生き残りであるノースレインボーも今シーズン限りでの引退が噂されていますが…。

 

 

今回乗車するのはピンクがテーマカラーの最後尾5号車(キハ183-5201)。

 

 

 

えきねっとのセルフ10時打ちで、1号車の最前部展望席を確保しようと試みましたが、やはり瞬殺されてしまい、最後尾は確保できたので隣が来ないのをいい事に座席を後向きにして後面展望を楽しむ事にしました。先頭車と異なり乗務員が乗り込まないので気兼ねなく楽しめます。尚、この日の指定席の予約状況は6割方といった具合ですが、ノースレインボーの引退が公式発表されると混雑に拍車が掛かるでしょうね。

 

 

 

5号車の展望席も1号車と同様1番席ですが、運転席側がD、助士席側がAという具合に1号車とは逆になっています。つまり札幌から見て進行左側から各車両ともABCDと揃えられているのですが、5号車に関してはえきねっとのシートマップで見る配置とは逆になっているので注意が必要です。

 

 

 

7:53に札幌駅を発車します。

中間の行程は省略。その代わりに後面展望を撮影した動画を貼り付けておきました。

お時間のある方はご覧ください。

 

 

9:49、富良野駅に到着。

 

 

 

 

フララベン1号の到着に合わせて、ホームでは北海へそ祭りのキャラクターの『へそ丸』がお出迎え。

 

 

 

ここから10:01発の富良野線728Dに乗り換え、上富良野駅を目指します。

 

 

 

728Dはキハ150-3+12の2連。旭川方の12は3月ダイヤ改正までは函館本線山線で活躍していた車両で、電気式DCのH100導入に伴いキハ40とともに撤退し、玉突き転配で苗穂から旭川に転属となり、富良野線の他にキハ54と共通運用で留萌本線、石北本線でも活躍が見られるようになりました。但し所属表記は札ナホのままとなっています。

 

 

 

方向幕も一新し、長年使われてきた『マイタウン列車ラベンダー』の表記はなくなり、富良野-旭川となっています。

車内は混雑していましたが、相席でBOX席に座らせて頂きました。

 

 

 

ラベンダーで有名なファーム富田。最寄り駅はラベンダー畑(臨)ですが、この728Dは通過するので、手前の中富良野で多くの観光客が下車していきました。

 

 

 

10:18、上富良野駅に到着。

 

 

 

駅舎内には富良野線全線開通120周年記念のフラッグが掲げられ、JR北海道の『富良野・美瑛キャンペーン』のあゆみを紹介するパネルが展示されていました。

 

 

 

ここで札幌駅に続いて2箇所目の『北の大地入場券』と、同じくこの日から発売開始となった『富良野線開通120周年記念入場券』を購入します。

 

 

 

上富良野からは旭川方面への列車までしばらく時間が空くため一旦富良野に戻るのですが、10:47発の727Dではなく、やはりこの日から運転開始となった『富良野・美瑛ノロッコ1号』に乗車します。

今年は富良野線開通120周年の特別デザインのヘッドマークが装着されています。

 

 

 

 

この日は初日という事もあり、初列車の1号の各停車駅ではお出迎えイベントが行われ、ここ上富良野駅ではご当地ゆるキャラの『ラベとん』が登場しました。

 

 

 

ノロッコ号は自由席の3号車に乗車します。

 

 

 

その自由席ですが、初日という事もあってか運転を心待ちにしていた観光客で大変な混雑に…。

それというのも、今年は新型コロナの感染拡大防止策として例年1両だった指定席を2両とし、なおかつ1両あたりの販売席数を減らしたため、1両のみとなった自由席に乗客が集中してしまいました。ノロッコ号は密室密閉にならないので『三密』にはなりませんが、コロナ感染者がいない事を祈るしかありません…。

なお、今年は外国人観光客の入り込みが非常に少ない事もあり、ノロッコ号の救済列車であるキハ183系『ふらの・びえい号』は運転されない事になりました。

 

 

 

仕方なく上富良野からは立席乗車となりましたが、それでも次の停車駅であるラベンダー畑(臨)では多くの観光客が下車したため、十勝岳連峰側のベンチシートに空席を見つけて座る事ができました。

 

 

 

やはりノロッコ号の座席にもソーシャルディスタンスを呼び掛ける掲示が貼られておりました。

流石に私の隣には誰も座る事はありませんでしたが…。

 

 

 

次の中富良野でもお出迎えイベントがあったのですが、シャッターチャンスを見誤ったため残念ながらこんな写真になってしまいました(汗)。

 

 

 

終着富良野駅には11:31に到着。

折返し、12:02発のノロッコ2号にそのまま乗車するのですが、札沼線の新十津川駅などとは異なり、荷物を置いて場所取りしても何も問題ありません。しかし私は一旦降りた上で改めて席を確保しましたが。

 

 

 

席を確保した処で一旦改札を抜け、みどりの窓口で『北の大地の入場券』、そしてまだ未購入だった『北の40記念入場券』を購入。

 

 

そして再びノロッコ号に乗り込みます。

 

 

 

そのノロッコ2号で終着の美瑛に向かい『北の大地の入場券』を購入するのですが、長くなってしまうので以降の行程は次回にお送りします。

 

 

つづく