こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

元々キハ58系の形態分析・情報収集整理・イラスト描きを趣味としていましたが、そもそもの発端である鉄道模型に10年のブランクの後再びハマりだし、イラスト描きなんてそっちのけの状態です。すみませんがホームページ更新はまだしばらくかかりそうですのでご了承ください。今日は既に本気モードでブログを書くパワーが残っていませんので、文章のみです。

 

先日、「Tomixさんに模型化して欲しい急行「赤倉」」なんてタイトルで投稿したら、やたらと欲しくなってきてしまいました。これは非常にマズいです。「模型化して欲しい」とは言ったもののほぼ夢物語で、こんなのが出るなんて思えませんから。となると今世の中に出回っている製品でどうやってこれに近い編成を作るかというのがミソになってきます。

 

非冷房車が半数以上を占める編成なので、ベースとなるのはKATOの急行「いいで」セットでしょうか。これには100番台のキロと非冷房車が6両含まれています。しかも「いいで」のキロを含む基本編成4両は新潟の車両です。よってこれは理屈上そのまま使えることになります。会津若松止まりの3両は郡山所属ですが、外観等大勢に影響は無いと思いますのでこれも使えるでしょう。3両中1両はキハ28ですのでこれは外し、キハ58非冷房車を1両補充すればよいでしょう。幸いKATOの急行「いいで」セットは模型量販店のサイトなどでもまだ在庫がありますので入手性は問題ないでしょう。編成中のキハ28を外しキハ58を補充しますが、セット崩しのバラ売りも大手中古販売店なので比較的容易に手に入るので、今のうちなら買えるでしょう。

次は2両あるキロですが、1両は前述のとおり「いいで」セットのキロ28 135がそのまま使えます。実車も模型も新潟配置ですから問題ありません。残りの1両は2500番台になりますが、こちらもTomixさんの2500番台が量販店や大手中古店等で比較的手に入りやすいので問題ないでしょう。仮に手に入らなかったとしても、11月にKATOさんから発売される予定なので、これを待っても良いでしょう。

「いいで」セットのキロ28はグリーン帯付きですので、必然的に2500番台もグリーン帯付きにすることになります。その場合は時代設定が昭和53年以前となりますので、キハ58普通車についてもタイフォンカバーや屋根上水タンクの交換をする前の状態でも問題ないでしょう。もし1980年代に入ってからの姿を再現したいのであれば、「いいで」セットのキロ28のグリーン帯を消し、キロ28 2500番台も帯無しを用意する必要があります。この時代からは普通車のキハ58についてタイフォンや水タンクの改造が行われていますので、改造車を混ぜて楽しむのも良いでしょう。どっちにしようか悩ましいですね。

一番悩ましいのは、指定席車のキハ58冷房車です。「キハ58の冷房車なんて一番市場に出回っているじゃん」と思うかもしれませんが、1980年以前は新潟のキハ58冷房車は14次車の1009・1010・1012・1019~1021の6両と、長崎から紛れ込んだ14・228の2両しかありませんでした。14次車を再現しようと思うと、トイレ窓が横長になったタイプが必要になります。現在このタイプが急行色で模型化されているのは、急行「のりくら」セットと、急行「きのくに」セットしかありません。しかも2両必要です。このセットを買って、残りの車両は見捨てるor別の用途に使うという事になるのでしょうか。いやいや非常に高い買い物になってしまいますね。急行「のりくら」セットは発売から日が浅いのでまだ中古や○○オクなどで見かけますが、急行「きのくに」セットはなかなかお目にかかれません。「のりくら」セットのキハ58は何故か名古屋地区では希少なスリットタイフォン改造車をモデル化しており、「赤倉」に突っ込もうとすると、タイフォンを改造しなければなりません。「きのくに」セットの方が楽なのですがなかなか手に入りません。気を取り直して長崎転入組の14・228にしようとすると、0番台の冷房車が必要となります。模型化されている400番台とは、運転席側窓バランサー点検蓋が無い事や乗降ドア下部の丸窓が無い事、テールライトの形状など、差異があまりに大きいため使えません。0番台の冷房車はTomixさんもKATOさんも急行色では模型化していません。Tomixさんは四国色でこのタイプを何種類も発売していますが、急行色は無いんです。KATOさんも「いいで・ざおう」セットで0番台の非冷房車は模型化しましたが、冷房車はまだありません。非常に基本形式なので何とか模型化してくれないでしょうかね。

新潟には1980年以降大量の冷房車が竹下・大分・小郡・和歌山から転入しますが、和歌山から来た446以外は全て0番台ですので前記と同じ問題を抱えています。446を選択したとしても、6次車なのでバランサー点検蓋はありません。またこの時に入れ替わりで新潟の0番台の非冷房車は玉突きで転出しますので、「いいで」セットに入っている0番台の非冷房車も使えなくなってしまいます。なかなか時代設定が難しい急行です。よって何が何でも後期車の冷房キハ58をどこからか2両ゲットしてくる必要があります。あぁ、気が重いですね。

 

参考までに急行「赤倉」に関連する車両の配置(新潟運転所)を見てみましょう。

 

ゴーサントオ改正前の1978年4月1日時点です。この時点ではグリーン車が帯付きです。

 

キロ28(自車給電)9両:101、113、114、115、116、117、134、135、506

キロ28(3両給電)3両:2511~2513

キハ58(冷房)8両:14、228、1009、1010、1012、1019、1020、1021

キハ58(非冷房)49両:49、112、242、458、459、460、461、462、480、488、489、490、491、492、493、494、495、497、498、500、501、534、535、536、565、566、567、568、630、631、632、633、634、635、636、655、656、660、661、662、704、735、736、761、762、763、1011、1533、1534

 

ゴーサントオ改正後の1980年4月1日時点です。1978年以降グリーン帯が消され、この頃にはほぼ無くなっています。キハ55置き換えのため非冷房キハ58が増えています。KATOの急行「いいで」セットに入っている車両がここで登場します。(206と225)

 

キロ28(自車給電)9両:101、113、114、115、116、117、134、135、506

キロ28(3両給電)3両:2511~2513

キハ58(冷房)8両:14、228、1009、1010、1012、1019、1020、1021

キハ58(非冷房)57両:49、112、206・225・242、413・417・434・436・458、459、460、461、462、471、480、488、489、490、491、492、493、494、495、497、498、500、501、524、534、535、536、565、566、567、568、630、631、632、633、634、635、636、655、656、660、661、662、704、735、736、761、762、763、1011、1533、1534

 

廃止される57-11改正前の1982年4月1日時点です。冷房車が大量に転入し、その分主に0番台の非冷房車が転出しています。KATOの「いいで」セットに入っていた206や225はもういません。

 

キロ28(自車給電)9両:101、113、114、115、116、117、134、135、506

キロ28(3両給電)3両:2511~2513

キハ58(冷房)24両:14、93、113、114、120、148、153、155、168、170、172、188、228、235、244、266、267、446、1009、1010、1012、1019、1020、1021

キハ58(非冷房)47両:459、460、461、462、471、480、488、489、490、491、492、493、494、495、497、498、500、501、524、534、535、536、565、566、567、568、630、631、632、633、634、635、636、655、656、660、661、662、704、735、736、761、762、763、1011、1533、1534

 

ご覧いただくと分かりますが、Tomixさんの単品のモデルとなっている500番、600番、700番代の冷房車は配置歴がありません。0番台か、400番台の1000番以降の車しかありません。逆に非冷房車は多くが400番台車となっています。いやはや、現行品での模型化が難しい急行ですね。

 

ということで、しばらくは「赤倉」用の車両探しが続くでしょう。どこかにお手軽価格で「のりくら」や「きのくに」セットのバラシが出回っていないかな。

 

 

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