先般の東武鉄道ダイヤ改正で、宇都宮線の特急しもつけが廃止になりました。
これにより、宇都宮市は首都圏で唯一、在来線の特急が走らない県庁所在地となってしまいました。
これは、なるほどそうだったのかと、しみじみt思いました。
全国でみれば、ゆいレールしか鉄道のない沖縄県那覇市、広島県広島市、山形県山形市、福島県福島市、岩手県盛岡市と、もう少しでてきます。
東北3市については、在来線を新幹線が走りますが、新幹線と名がついている以上在来線特急ではないと解釈します。
そして、それによりもう一つ。
宇都宮線は東武鉄道で唯一、すべての定期列車がVVVFインバータ車となった
ことが何よりの驚きです。
現在では、すべての列車がVVVFインバータ車の路線や、すべての車両がVVVFインバータ車の鉄道事業者も珍しくなくなりました。
関東では京王電鉄、新京成電鉄、東京メトロなどが100%VVVFインバータ車です。
京王電鉄は大手私鉄初の100%VVVFインバータ化、新京成電鉄は直流1500Vの路線として世界初の長編成VVVFインバータ量産車を導入しました。
どちらも時代の先駆者です。
一方、東武鉄道は古い車両がまだ多数あります。
十数年ほど前には、釣り掛けの5050がまだ残っておりました。
東武鉄道では、北千住~新越谷間の普通列車だけを見ると、早朝、深夜の一部列車を除いてはすべて日比谷線直通列車です。
日比谷線直通列車は、03や20000が引退したため、すべてVVVFインバータ車になりました。
ということで、列車全体では宇都宮線のように100%ではないにしても、一般列車では日比谷線直通列車だけであれば100%VVVFインバータ車なのです。
尚、半蔵門線直通列車ではまだ8500が残っているので、完全VVVF化はされておりません。
13000と20400
南栗橋
70000
中目黒
ついに東武鉄道にも、すべての定期列車がVVVFインバータ車の区間ができました。
もっといえば、釣り掛けの最後の砦だった宇都宮線が、時を経て進化したということになります。