一万三千尺物語【1】車両編 | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

「あいの風とやま鉄道」の観光列車「一万三千尺物語」に乗ってきました。

 

【1】一万三千尺物語とは

北陸新幹線が金沢まで開業したのに伴い、北陸本線が第三セクターに移管されました。

新潟県内が、「えちごトキめき鉄道」に

石川県内が、「IRいしかわ鉄道」に、

そして富山県内が、「あいの風とやま鉄道」になりました。

その「あいの風とやま鉄道」で走り始めた観光列車が「一万三千尺物語」です。

《一万三千尺》というのは、富山の山の高さは高さ約3000m、富山湾の深さは約1000m、約4000mの高低差が《一万三千尺》になるわけです。

車内で楽しめる景色は海と山、料理の食材も海と山ですから、《一万尺》だと山だけになってしまうわけですね。

 

 

【2】3両編成の電車

「一万三千尺物語」は、3両編成の電車を改造して、観光列車仕様にしました。

先頭の「顔」を見ると、一般の電車が原形になっているのがわかります。

車両のデザインは、「そびえ立つ山々」と「深い富山湾」です。

分かりやすいデザインです。

そして、大きなマークが入っています。

記念撮影するなら、この前ですね。

 

 

【3】機能的な座席

「一万三千尺物語」は、3両編成のうち、1号車と3号車が客席、2号車が販売カウンターや配膳スペース等となっています。

座席の車両は、豪華さを追及するというより、食事をするのに適した機能的な造りになっています。

基本的には、2人用と4人用のテーブル席になっています。

こちら↓は、4人用席。この日は、席に余裕があり、2人で使っていました。

 

こちら↓は2人用テーブル。

キャラクターのぬいぐるみが、ホームの乗客に視線を浴びせています。

滑川市のゆるきゃら「キラリン」です。

ホタルイカをモチーフにしたそうです。

観光客のために、「らいちょう」が乗車しています。

普段は駅に飾られているのだそうです。

一部ですが、窓を向いたカウンター席もあります。

材質と座り心地は、ほぼ同じです。

 

 

【4】2号車カウンター

3両編成のうち、1号車と3号車は座席になっています。

2号車は、販売カウンターや、調理スペースになっています。

車内販売品や、お酒に関しては、またの機会に。

 

地元の観光パンフレットが、たくさん置いてあります。

地元自治体が出資している第三セクターですから、観光振興に力を入れているのでしょう。

その隣は、地元の特産品が、ショーウィンドウの中に飾られています。

その中で一番目を引いたのは、こちら↓

富山の薬、その代表「ケロリン」だっ。

若い人はともかく、50歳以上なら知っているのでは?

 

ご意見箱、スタンプ、記念撮影ボードが設置されています。

ゆるキャラは、特製のマスクをつけています。

絵葉書を2枚いただいたので、スタンプを押すことができます。

これはポイント高いです。

 

 

【5】車内の設備

「一万三千尺物語」の車内には、様々な設備があります

■じゅうたんと踏み台

車内は、ホームより少し高くなっています。そのため踏み台を用意してくれます。

私が珍しいと思って撮ろうとすると、乗務員の方は「じゅうたんも撮る方が多いですよ」と案内してくれました。

これは、親切です。

乗客の関心に応じて、案内を変える「攻めの接客」、ここ富山でも見られました。

 

■ブラインド

この日は、日差しが強く、素敵な景色が見られる観光列車ではありましたが、日よけを利用していた人も多かったです。

席によって、柄は異なります。

いずれにろ、落ち着いたデザインで、食事を盛り上げます。

 

■上着掛け

乗降扉の横に、上着をかけるスペースがありました。

冬には粉雪が吹き付ける富山ですから、車内に入ってすぐコートを掛ける場所があると助かるのでは、と推測します。

 

■トイレ・洗面所

観光列車に十分なトイレが、備わっています。

男性用「小」が別に用意しています。どちらかというと女性客の方が多いのが観光列車ですけど。

 

「一万三千尺物語」の車両は、他の観光列車にない斬新な点は、ないと思います。

とはいえ、食事をして、景色を見て、ゆったりと過ごすのには十分な車両だと感じます。

 

食事・接客・おもてなし等については、また近いうちに。