長年、鉄道を趣味としてきた中で、幼少の頃から何故かお気に入りだったものがあります。常人には解りづらい部分ではあるんですが、それは 「先頭車同士がくっついた編成」 。それを見ると叫んでいましたね。

早い話が・・・

 

 

こーゆーこと。

別に珍しくも何ともないんですけど、不思議と血が騒ぐんです。

この、先頭車同士をくっつける行為を鉄道業界ではどのような呼び方をしているか判りませんが、もはね用語で “前後連結” と呼称しています。皆さんはどのように呼んでいますか?

 

 

また、先頭車を中間車代わりで編成中に封じ込めているのも散見しますが (画像例は中間封じ込めじゃないけど) 、あれは “片側連結” と呼称しています。まぁ、あくまでも 「もはね用語」 ですので、その辺りは察して下さい。

「前後連結」 と 「片側連結」 については、ヤフーブログ時代に取り上げたことがあったんですが、どうも削除してしまったようですので、ここであらためて検証したいと思います。

 

 

「前後連結」 で多いのは、短い基本編成を継ぎ足して長くする場合や、編成ごとに行き先が違う場合、基本編成に付属編成を増結した場合などが挙げられますけど、画像のような急行形車両や近郊形車両でよく見かけました。1枚目の155系 (159系らしいけど) は基本編成があってないようなものですが、クハ-モハ-モハ-クハの4両1組を基幹に、そこにサハを足したり増結したりで需要に合わせて長くしていました。だから前後連結や片側連結のオンパレード。

2枚目の401/403系も4両1組が基幹。415系には国鉄末期にサハが登場しましたが、401系や403系 (421系や423系も同様) はサハが無いので、4両+4両+4両というような編成での運用が多かったようです。また、4両編成のうち、クハを外して別の4両編成に組み込んだ7両編成というのもあったようです。

 

急行形車両や近郊形車両が “前後連結” する場合、やっぱり貫通幌を付けて、車両間を行き来出来なければウソ。

 

 

このように、前後連結ではあっても貫通幌を活用せず、車両間を行き来出来ないのは私は認めません。

国鉄時代は普通に通り抜け出来たんですけど、機器類をイタズラされたり、場合によってはヲタに部品をパクられたりしたんでしょうね。一部の車両で通り抜けが出来なくさせましたよね。東海道線東京口の113系がその典型例。

 

 

あとこの例も 「別に・・・」 と興味は示さないです。

 

 

JR西日本の213系の前後連結例です。

 

 

こちらはJR東海の211系です。

そうそう、同じ211系でもJR東日本の車両は、前後連結を実施しても貫通幌を使用せず、通り抜けが出来なくさせていましたが、JR東海はこのように車両間の行き来が出来るようにしていますね。でも、それは東海道線だけか。東北・高崎線は行き来させていたような記憶があります。

 

画像としてのコレクションはありませんが、気動車もまた、前後連結と片側連結が至極普通に見られますよね。気動車は特急形を除いて運転台の無い中間車は少数派ですからね。編成を組む場合、どうしても運転台付きの車両がメインになってしまいますので、前後連結と片側連結は必然になってしまうんです。

 

 

 

気動車の前後連結例、ありました。

JR東海のキハ75系とJR西日本のキハ189系。これは 「短い基本編成を足し合わせて長編成にする」 例ですね。

 

 

 

私鉄の例。

東武8000系や京王6000系は、 「短い基本編成を継ぎ足す」 例と 「基本編成+付属編成」 という例がありました。

因みに東武8000系ですが、画像左側は顔面整形未更新車です。しかも、動態保存後の姿じゃありませんよ。現役の頃の姿です。

東武はね、前面の方向幕が手動で (後年、電動式に改造されたらしい) 、中からクルクル回せたんですよね。

その中でも私が一番そそられたのが、営団地下鉄 (→東京メトロ) 丸ノ内線の車両でした。

まだ、02系が登場する前、500形を中心とした赤い車両が主力だった時代、300形、400形、500形、900形とがありましたけど、このうち、300形と400形が両運転台、500形が片運転台、900形は運転台が無い完全な中間車で、国鉄の気動車同様に、丸ノ内線の世界でも中間車は少数派でした。なので、300、400、500形の3形式で組成するものだから、前後連結と片側連結は当たり前に見られました。あと、東西線の5000系にも1編成だけ5+5の編成があって (1980年代後半から完全10両化のために何本か増えたけど) 、その編成を見た時には叫びました。

 

こういう楽しみ方もあるんだということをお解りいただければ幸いです。