延伸で120km/h運転の快速運転開始で速達化へ! 広州地下鉄ダイヤ改正(2019年12月20日) 广州地铁调图

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広州地下鉄は2019年12月18日、プレスリリースにて12月20日の21号線延伸に伴い14号線と21号線でダイヤ改正を行うと公表した( 二十一号线将开行快车运营模式 )。また今回はこれについて見ていく。

1. 路線延伸で快速運転開始へ!

今回の2019年12月20日広州地下鉄ダイヤ改正では、2018年12月28日広州地下鉄ダイヤ改正以来約11か月半ぶりに14号線と21号線でダイヤ改正を行った。

今回のダイヤ改正では21号線を延伸した。今回延伸したのは員村~鎮龍西間の12駅間、35.38kmとなっている。これにより14号線知識城支線以外の路線と接続できるようにり、市中心部からのアクセスが飛躍的に向上した。

また21号線では今回の延伸に合わせ、全線で快速運転を行うこととなった。これにより員村~増城広場間の61.40kmを各駅停車なら67分かるところを快速は53分で走破し、表定速度69.5km/hで運転することとなった。最高速度は120km/hなのだがここまで表定速度が遅くなっているのは、広州市街地区間は地下運転で5駅連続停車であること、第三軌条方式で整備したことにある。広州地下鉄はほとんどが架線集電方式なのだから、合わせればよかったものを…もっとも、架線集電方式で最高速度120km/hの快速を運転しようものなら、表定速度がJR西日本の新快速やJR北海道特急「北斗」をも上回ってしまうのだが

ダイヤについて見ていくと、21号線の運転間隔は各駅停車は全日終日平均8分45秒間隔、快速は全日終日約35分間隔での運転となっている。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は100.0%となっている。地域輸送性から昼間をこれ以上減らすのは難しいと判断したのだろう。




なお初終電について見ていくと、初電は東行きの下り(増城広場方面)が員村22時50分発増城広場行き、西行きの上り(員村方面)が増城広場22時35分発員村行きとなっている。

また終電は東行きの下り(増城広場方面)が員村6時00分発増城広場行き、西行きの上り(員村方面)が増城広場6時00分発員村行きとなっている。

2. 快速運転縮小で調整へ

今回の2019年12月20日広州地下鉄ダイヤ改正では、14号線でのダイヤ改正を行った。

今回の21号線の延伸及び快速運転開始によりこれまで唯一の21号線沿線からの広州市中心部方面へのアクセス路線であった14号線知識城支線での快速運転を取りやめることとなり、14号線本線嘉禾望崗~新和間では知識城支線直通の快速列車35分に1本を減便することとなった。これにより平日・土休日昼間は嘉禾望崗~新和間で輸送力が16.7%減少することとなり、快速の運転が各駅停車2本につき1本の運転から各駅停車4本につき1本の運転に半減した。

なおこの14号線快速縮小により運用が余ったため、14号線本線で平日朝夕ラッシュ時は各駅停車を約8分45秒間隔から約8分15秒間隔に、快速を約35分間隔から約33分間隔に短縮した。ただこれでも平日朝夕ラッシュ時はダイヤ改正前と比べ嘉禾望崗~新和間では輸送力が11.6%減少した。これにより14号線本線では昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は100.0%から94.3%に変化した。

なお、当初予定していた14号線向け車両の21号線への転属及び14号線への8両編成の新規投入は見送られ、21号線向けに6両編成を増備したようだ。


3. 結び

今回の2019年12月20日広州地下鉄ダイヤ改正では、21号線の延伸により郊外路線の14号線と21号線でダイヤ改正を行った。

今後広州地下鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

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