皆さんこんばんは、備前国鉄道です。

まずは、九州南部の豪雨災害をはじめ全国広範囲に生じている災害の報に接し、心からお見舞い申し上げます。

岡山県も甚大な被害を受けた2年前の西日本豪雨、昨年の台風19号など、毎年のように大きな水害が発生しています。

日頃から災害への備えをしておくことが何より大切であると、改めて考えさせられます。

被災地の1日でも早い復旧・復興を願っております。

それでは、本題に入りたいと思います。

JR四国の2000系ディーゼルカーは1989年に世界初の振り子式気動車として登場し、四国特急の高速化に多大な貢献をもたらした車両であるということは、皆さんもよくご存知のことと思われます。

最高速度130km/h運転を目的として高徳線向けに製造された改良型「N2000系」も合わせた製造両数は80両で、「南風」「うずしお」「宇和海」「あしずり」など四国島内を走る様々な特急列車で使われています。


↑岡山駅で発車時刻を待つ「南風」。

そんな2000系ですが、製造から約30年が経過し、最近では徐々に廃車が進んでいます。

今度の土曜日7月18日からは、後継車両2700系の運用が増えることになっており、2000系の動向が注目されています。

また、同日をもって、2000系のアンパンマン列車も運行を終了することになっています。

そのような状況の中、今月に入ってから2000系(N2000系を含む)のイレギュラーな運転が多数発生しており、今回この記事にまとめてみました。

◼️7月1日

この日と翌2日、アンパンマン列車オレンジ号が土佐くろしお鉄道線内で特別運行された関係で、昨年3月のダイヤ改正以降岡山に来る運用がなくなっていたグリーン号が「南風」を代走しました。

撮影日の7月1日は、ありがたいことに、梅雨の期間中にも関わらず良い天気に恵まれ、満足のいく写真を撮ることができました。




なお、翌7月2日については通常塗装車両での代走となったため、自分が撮影した7月1日の「南風19号」が、グリーン号にとって最後の岡山乗り入れとなりました。


↑岡山駅にアンパンマン列車グリーン号が停まっている光景も見納めに。

◼️7月4日

この日、朝起きてテレビをつけると、信じがたい光景が目に飛び込んできました。

大雨となっていたのは九州南部だけではなく四国地方の山間部も同様で、岡山と高知を結ぶ特急「南風」が運転取り止めになるほどの激しい雨に。

高徳線の特急「うずしお」のうち1日2往復は岡山発着となっていますが、通常であれば宇多津駅~岡山駅間で連結するはずの「南風」が走れなくなったため、「うずしお」が単独で岡山にやって来るという事態に。

しかも徳島側の先頭車両がN2000系の試作車である2458ということで、雨の中沿線へ。


↑2458を先頭にした3両編成。

本州でN2000系の試作車を撮影したのは、これが初めてでした。

◼️7月7日

七夕であるこの日は、高知地区の大雨の影響で、土讃線 阿波池田駅~高知駅間が終日運転見合わせとなりました。

岡山駅から発車する「南風」は全て阿波池田止めになった訳ですが、車両運用の都合で、一部列車が高松運転所所属の2000系モノクラス編成(グリーン車が連結されていない編成)で運転されました。




高松所属の車両は「南風」の定期運用は持っていないため、岡山駅で見られるのは珍しいことです。


↑岡山駅8番のりばの特急乗車位置案内表示。この日は、「南風」が阿波池田止めに変更されたほか、下段に表示されている予讃線の特急「しおかぜ」も観音寺止めとなっていました。

◼️7月8日


前日のダイヤ乱れの影響で、この日の「南風11号」は、高松運転所所属のN2000系モノクラス編成が使われました。

また、高知寄り先頭は4日前にも撮影した2458でした。

◼️7月12日(今日)

土讃線内大雨の影響で、特急「南風6号」の宇多津駅→岡山駅間および、その折り返しの「南風13号」の岡山駅→宇多津駅間が運休となりました。

そのため、本来それに連結するはずだった「うずしお」は単独で岡山入り。



先頭車両のベッドマークは白幕でした。

これはこれで嬉しいのですが、本当は、来週末2700系に置き換えられる「南風+うずしお」連結列車を撮りたかったのですが…。(撮影に行けるのは今日が最後だったので…)

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いかがだったでしょうか?

昨年9月に2700系が本格的に「南風」で使われるようになった頃から、2000系のカウントダウンが始まっているということを実感してはいたものの、気がつけば各地の撮影スポットには2000系目当ての鉄道ファンが連日大集結するという状況に。(ツイッターのタイムラインに2000系の写真が流れて来ないという日はありませんw)

かつては当たり前のように走っていたのに、今となっては急速に数を減らしつつあるという現実に驚くばかりです。

7月18日に全ての2000系が2700系に置き換えられる訳ではありませんが、遭遇機会が大幅に減るのはたしかで、2000系にとって大きな節目となるのは間違いありません。

今回撤退してしまう車両も、もうひと頑張りする車両も、最後まで無事故で走り切ってくれることを願っています。

今回は以上です。

長文にお付き合い下さりありがとうございました。