今回は、京福バスの大型移籍車のうち、U-,KC-の車両を取り上げます。京阪グループということで、1990年代より京阪バスからの移籍車を受け入れていました。2001年の京福電鉄脱線事故に伴う代行バス運行時には、京都バス、名鉄、東武からも移籍車を受け入れました。以降は新車の導入が止まっている大型車を中心に、各地から移籍車を受け入れています。

495
福井200か495
U-MP618M
1995年式
元:京阪バス
京阪から移籍したふそうエアロスターM。京阪のU-MPは京福バスや京阪京都交通といった系列内での移籍のほか、十和田観光電鉄、宮城交通、諏訪バス(現在のアルピコ交通)、福岡のテクノ交通、沖縄バスに移籍しました。京阪バスから京福バスへは、日野ブルーリボンやレインボー、エアロスターKなども移籍しました。ただ、この車が移籍したのを最後に、しばらく京阪からの移籍車は途絶えることになりました。

536-1
福井200か536
KC-MP717M
1997年式
元:神戸電鉄→神鉄バス→阪急バス
京阪バスから移籍したふそうKC-MP+西工96MC。神戸電鉄が導入した車で、分社化で神鉄バスへ、その後の路線移管で阪急バスに移籍しました。同じ経歴のKC-MP+58MCも京福に移籍しており、神鉄中古は合わせて2台在籍していました。京福は前後扉が標準だったこともあり、移籍車も比較的最近まで前後扉の車両が多い傾向にありました。

596-1
福井200か596
KC-MP717K
1998年式
元:大阪市交通局
大阪市営から移籍したエアロスター。当時の大阪市営では標準だった前後引戸のツーステで、京福には2台移籍しました。京福以外では、日本海観光バス、両備バス、中国バスに移籍しました。

600
福井200か600
KC-HU2MLCA
1998年式
元:大阪市交通局
エアロスターとともに大阪市営から移籍した日野ブルーリボン。京福バスは地方の事業者にしては置き換えが早く、KC-の車両も廃車が進行しています。大阪市営のKC-HUは、岩手県北自動車、東野交通(現在の関東自動車)、和歌山バス、九州産交バス、琉球バス交通、那覇バスにも移籍しました。

686
福井200か686
KC-MP317M
1998年式
元:神奈川中央交通
神奈中から移籍したエアロスター。神奈中のエアロスターは全国各地に移籍していますが、京福にはKC-ツーステとKL-ツーステが移籍しました。KC-の方が台数は多いですが、すでに廃車された車も出ています。

714
福井200か714
KC-HT2MMCA
1999年式
元:阪急バス
阪急から移籍した日野KC-HT+西工96MC。神鉄出身ではない、純粋な阪急中古です。このあとしばらく阪急からの移籍が続きましたが、全てKC-MP+96MCで、KC-HT+96MCはこの車を含めて2台のみにとどまりました。阪急のKC-HT+96MCは、十和田観光電鉄、鹿児島交通、しまバスにも移籍しました。

802
福井200か802
KC-MP317M
1999年式
元:阪急バス
阪急から移籍したKC-MP+96MC。阪急から同型式の車両が多数移籍しており、尺やクーラーなどの違いによる仕様差が多数ありました。画像の車は前後引戸のツーステで、ゼクセルクーラーを搭載しています。阪急のKC-MPツーステは、和歌山バス那賀と鹿児島交通にも移籍しました。

811
福井200か811
KC-MP717M
2000年式
元:阪急バス
阪急からはKC-MP+96MCの前中引戸ワンステも移籍しています。阪急のKC-MP+96MCワンステは、北海道中央バス、信南交通、広島バス、サンデン交通にも移籍しました。

890
890-99
福井200か896
KC-UA521NAN改
1996年式
元:福井県春江町(自家用)→福井県坂井市(自家用)→京福バス→京福リムジンバス
福井県坂井市から移籍した日デKC-UA+富士重工7B。元は春江町が導入した車で、市町村合併で坂井市の車になりました。2010年に京福バスに移籍した際は福井200か564というナンバーでしたが、一旦京福リムジンバスに移籍して石川200か940というナンバーに変わりました。2017年に京福バスに出戻って現在のナンバーになっています。