こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

今日は時間に余裕があったので模型いじりやキハ58系の研究活動、ブログ更新がはかどりました。先ほどキハ58系の模型で話題に上がったキハ58系の乗務員室ドアのドアノブについて語りたいと思います。ドアノブがネタになるなんて、どんだけマニアックな系列なんでしょうかね!

 

キハ58系の乗務員室ドアノブは、平窓車(14次車まで)がドアに直付けで、モデルチェンジ車(15次車以降)からはドアに窪みを設けその中にドアノブが付けられました。というだけの話ならまだ早いのですが、その後平窓車ながらモデルチェンジ車に準じドアノブが窪みの中にあるタイプに改造(もしくはドアごと交換?)された車や、モデルチェンジ車ながら平窓車に準じドアに窪みの無いものに交換された車があったりして興味が尽きません。

 

まずは原形の状態から見てみましょう。

平窓車です。

 

↑昨日アップしたキハ28 2124です。わかりづらいですがドアノブがドア直付けです。

 

実車では・・・

 

↑先日アップしたキハ58 699です。ドアノブがドアに直接取り付けられていますね。

 

↑伊勢配置のキハ58 733です。こちらも同じくドア直付けです。この車はそこではなく前位側デッキ上の通風器に特徴がありますが・・・。ヤバい匂いがプンプンします。前情報もなしにこんなのに出会うと絶叫ものでした。

 

↑こちらは北海道用のキハ56 138ですが、同じく平窓車はドア直付けです。この車は函館生え抜きなので北海道用にも関わらず正面窓下にナンバーは書かれていませんでした。

 

モデルチェンジ車は

↑先日急行「丹後」でアップしたキハ58 1140です。ドアノブが窪みの中にあります。

 

実車では・・・

 

↑高岡のキハ58 1113です。モデルチェンジ車はドアノブが窪みの中にあります。ちなみに福知山から転属したばかりで高岡色になる前です。この車も右にいるキハ40に準じた塗装に塗り替えられると思っていたら、別のデザインのワインレッド色の新塗装になりました。

 

↑アップです。

 

↑寒地向け1500番台の1523番です。こちらも同じく窪みの中にあります。ちなみにこの車は機関換装の先行試験車で、側面の機関冷却水給水口が残っていたのが特徴でした。

 

↑北海道用のキハ56で、函館の204です。キハ56もオリジナルは本州用と同じくドアノブは窪みの中にあります。

 

なるほど、と これで終われば話は簡単なのですが、そうはいかないのが悩みどころです。ただ新たな発見をした時の喜びと驚きはひとしおですけどね。これがキハ58系研究の原動力となります。

 

ケース1 東北地区で平窓車ながらモデルチェンジ車に準じたドアノブになった車両

 

こちらは主に1980年代前半の小牛田、後に転じてJR化後前後の郡山配置の車で多く見られましたが、一部盛岡や八戸の車にもありました。雑誌やネット上の写真で確認したもののみですので、写真を貼れないのが残念です。最も古いものは、鉄道ジャーナルの「列車追跡」シリーズで取り上げられた急行「千秋」「陸中」に組み込まれていたキハ58 743が既にドアノブが窪みの中にあります。これは1982年以前のものであるため、その頃から改造もしくはドアの交換がされていたことになります。

 

↑キハ58 743

 

このタイプは現在までに、

 

キハ58 294 1982年小牛田 1987年郡山

キハ58 466 1982年小牛田 1987年郡山

キハ58 533 1982年郡山  1987年郡山

キハ58 546 1982年小牛田 1987年郡山

キハ58 549 1982年小牛田 1987年郡山

キハ58 693 1982年小牛田 1987年郡山

キハ58 694 1982年小牛田 1987年郡山

キハ58 740 1982年小牛田 1987年郡山

キハ58 743 1982年小牛田 1987年郡山

キハ58 745 1982年盛岡  1987年盛岡

キハ58 746 1982年八戸  1987年八戸

キハ58 778 1982年八戸  1987年八戸

キハ58 779 1982年小牛田 1987年小牛田

 

を確認しています。これらの車両の情報をお持ちの方はご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

ケース2 JR東日本の更新車

 

JR東日本が実施した車両更新では全ドアが交換されており、その際に乗務員室ドアも、ドアノブが窪みの中にあるタイプに交換されました。更新車は履歴が残っているため分かりやすいです。

 

↑新津で更新車のキハ28 2168です。この車は、クーラーの配置が常磐無線対応でかつ角型のAU13というトンデモな車でした。これも見たときはびっくりしましたね。ちなみにこの運用は磐越西線でキハ47×3なのですが、キハ28+キハ48+キハ47で来ました。

 

↑ドアノブが窪みの中にあるのが分かりますね。

 

↑モデルチェンジ車の更新車(写真はキハ58 1528)は当然ドアノブが窪みの中にあるタイプです。新品に交換されたのか元のままなのかは外観からは分かりません。

 

3.北海道のモデルチェンジ車

 

北海道のキハ56・27は、100番台以降モデルチェンジ車を含め、0番台車に準じたドアに交換されるケースが非常に多くありました。これは平窓車に準じたドアを新製して交換したのか、廃車発生品なのかは分かりません。交換された場合は乗務員室ドアのみならず貫通ドアや乗降ドアも全て交換されるため雰囲気が変わりました。

 

↑キハ56 206です。下にキハ56 204を再掲しますが、比べると全てのドアが平窓0番台のものに交換されているのが分かります。乗務員室ドアはドアノブが直付けタイプ(200番台原形は窪みの中)、乗降ドアは丸窓が無く戸当たりレールが2本(200番台原形は丸窓有りで戸当たりレール1本、下の204も乗降ドアは平窓用になっています)、貫通ドアは平窓車と同じサイズの窓になっています(200番台原形は正方形に近い幅広の窓)。

 

 

北海道用のキハ56・27は8割以上がドア交換を受けており、原形のままの方が珍しい存在でした。

 

4.その他突発事例

 

上記3パターンはある程度まとまった両数の事例ですが、中には単発で発見される例もあります。私が気づいていないだけの車もいるかもしれませんので、皆様も探してみてはいかがでしょうか。

 

↑九州は熊本配置のキハ58 1133です。「えびの」用にシーガイア塗装へ変更されていました。この車はなぜか乗務員室ドアが平窓用になっています。その他制御用KE53ジャンパ栓納めの位置や放送ケーブルの栓納めの位置も独特で特徴のある顔でした。ちなみに同じく「えびの」用のキハ58 1106は原形ドアでおとなしい顔でした。

 

皆さまいかがでしょうか。たかがドアノブされどドアノブです。こうして見てみると本当にバリエーションが多くどれ1つとも同じ車両は無いんではないか?と思ってしまいますよね。 これを模型で再現しようとするとなかなか難しいところです。私もこだわりを持つところは手を入れますが、どうしようもないところは諦めて見て見ぬふりをします。皆様もこだわりのあるポイントにはとことんこだわって、自分だけのキハ58系に仕上げてみてはいかがでしょうか?

 

是非私のホームページ

 

http://kami-kitami.sakura.ne.jp/index.html

 

にも各車の解説がありますのでご覧になってください。