仙台駅には初恋＊れ～るとりっぷの聖地がたくさんありますが、それはあとで見るとしてまずは乗り鉄です。

 

今回乗車するのは仙石東北ライン快速の石巻行き。

 

仙石東北ラインは2015年に仙石線・東北本線接続線が開業したことにより設定された系統で、東北本線塩釜～仙石線高城町の接続線を経由して仙台と石巻の間を結ぶ速達系統として運行されています。

 

ちなみに運賃計算上はこの接続線は松島～高城町間となっていますが、実際は松島駅方面から接続線に入ることはできません。

 

東北本線は交流電化、仙石線はもともと宮城電気鉄道の路線由来なので直流電化という電化方式の違いがありますが、仙石東北ラインでは全列車ハイブリッド車両で運行することでその問題を回避しています。

 

こちらがそのハイブリッド車両・HB-E120系。仙石東北ラインのために開発された車両です。

 

それでは、さっそくこれに乗って石巻へと向かいます。

乗車した列車はいわゆる「緑快速」で、東北本線内は各駅に停車します。

 

 

車窓右手に仙台車両センターの車両群やJR貨物の機関車を眺めながら走ります。

 

塩釜を過ぎるといよいよ接続線に入ります。

とはいえ、しばらくはまだ東北本線。

 

列車はトンネルを出たり入ったりを繰り返していきます。

 

その合間には車窓右手に美しい松島の島々が見えます。

実はこれ、初恋＊れ～るとりっぷの聖地の一つでもあるのです。

 

【れ～るとりっぷ聖地③】東北本線塩釜～松島間のトンネル群と車窓の松島

まんがタイムきららMAX2020年4月号でそらちゃんが親戚の家へ向かう途中、この区間を通り海とトンネルの連続を楽しんでいました。

 

ちなみに旅行当時はまだこの回は掲載前で、ここが聖地になるとは知りませんでした。

 

トンネルと海の繰り返しを終えると接続線に入ります。

接続線は非電化。

ゆっくりと走っていくと右手から仙石線の線路が近づいてきました。

 

 

仙石線と合流し、高城川を渡って高城町に到着しました。

列車はこの先仙石線内を快速運転していきます。

そしてこの先が東日本大震災の津波によって大きな被害を受けた区間です。

 

車窓から海が見えるようになってきました。

穏やかな海ですが、2011年3月11日の東日本大震災ではこの辺り一帯を津波が襲い、2015年5月29日までの長きに渡って運休となっていました。

この写真に映っている陸前富山～陸前大塚の区間は復旧にあたって線路のかさ上げが行われました。

 

また、陸前大塚～鳴瀬川橋梁(陸前小野駅の近く)までは高台への大規模な線路移設が行われ、新設線を走るようになりました。

 

新設線の終わり部分の鳴瀬川橋梁を渡ります。

 

現在の穏やかな姿からは津波被害を想像するのは難しいですが、恐ろしい災害が起こったことは心に留めておかないといけませんね。

 

矢本駅に到着。

 

ここは航空自衛隊松島基地の最寄り駅。

航空祭のときには賑わうみたいですね。

 

 

赤いコンテナが見えてきたところで、終点の石巻に到着しました。

 

 

あまり時間はありませんが、せっかくなので石巻の街を散策してみます。

 

歩いていくと、何やらキャラクター像がところどころに立っています。

石巻市は漫画家の石ノ森章太郎氏のふるさと。

石ノ森萬画館が市内にあり、そこへ向かう道が「マンガロード」として整備され、キャラクター像があちこちに立っているのです。

キャラクター像を見ながら歩いていくと、さらに面白いものを見つけました。

 

それが、こちら。

「三越」のマークが付いた小さな建物。

三越といえば私の地元にもありますが、大きなデパートというイメージ。

こんなに小さな建物には違和感がありますね…

ここは「石巻三越」といって、三越のサテライトショップです。

 

この三越、あまりに小さいことから旅行後にはTwitter上で話題になっていました。

 

そろそろ駅に戻ります。

 

石巻三越の隣りにあったのは、 サイボーグ009こと島村ジョーの像。

石巻に最初にできたキャラクター像の一つです。

未視聴なのであまり語れないのが残念…

 

駅に戻る途中で、デパートのような建物を見つけました。