快速急行や急行を中心として、現在は多くの優等列車が10両で運転されている小田急。
以前は相模大野から先の区間を中心に6両の急行が走っていましたが、最近はこれらもあまり見られなくなりました。

そんな小田急において、最も珍しいのが8両の急行です。
現在は平日に1往復だけとなってしまい、かなり希少価値が高くなっています。

小田急に8両の急行が登場したのは、1964年のことでした。
まだ大型車が少ない頃で、中型車だけで組まれた8両でした。

大型車による8両が登場したのは1969年で、5000形の4両が登場したことで実現したものです。
1800形と4000形を繋いだ編成や、後に9000形も加わり、多くの急行が8両で運転されるようになっていきました。

8両の急行が主力だった時期は短く、1977年のダイヤ改正以降は10両化が進められていきました。
しかし、ほとんどの列車が10両化されても、8両は土曜急行等で限定的に残り、小田急ファンを楽しませています。

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近年も数本レベルですが存在しており、普段は急行として走らない車両が珍しい姿を見せてくれます。
8両固定編成の車両が充当される急行はほとんどないため、貴重なシーンを見ることができるのです。

小田急では8両自体が減る傾向ですので、そろそろ急行での活躍は見られなくなるかもしれません。
いつまで走るか、小田急ファンとしてはそこが気になりますね。