東武鉄道の夜行列車「尾瀬夜行23:55」8月から 一人2席で「社会的距離」を確保



東武鉄道は8月1日から、東京都心と尾瀬方面を結ぶ臨時夜行列車「尾瀬夜行23:55」を運転する。

「尾瀬夜行23:55」で使われる東武500系「リバティ」。【撮影:草町義和】

運転区間は浅草(東京都台東区)~会津高原尾瀬口(福島県南会津町)間で、下り浅草発のみ運転。このうち新藤原~会津高原尾瀬口間は野岩鉄道の野岩線に乗り入れる。

運転日(浅草発)は8月1日から10月10日までの土曜・休日で、時刻は浅草23時55分発→会津高原尾瀬口3時18分着。途中、北千住・新越谷・春日部の各駅に停車する。また、尾瀬方面への連絡バス(会津高原尾瀬口駅4時20分発→沼山峠6時10分着)が運転される。

車両は500系特急型電車「リバティ」の3両編成を使用。1編成の座席定員は所定で161人だが、東武鉄道は新型コロナウイルスの感染拡大防止策として社会的な距離の拡大(ソーシャル・ディスタンス)を図るため、運転上の定員を所定の半分以下となる75人に抑え、一人で2席を利用できるようにする。

「尾瀬夜行23:55」を利用するには、旅行会社の東武トップツアーズの各支店が発売する旅行商品を購入する必要がある。旅行代金は浅草発着で大人1万1400円、子供5800円。出発駅から会津高原尾瀬口間の往復鉄道運賃と会津高原尾瀬口~沼山峠間の往復バス運賃、往路の尾瀬夜行特急料金、復路の特急料金が含まれる。また、温泉施設の入浴料割引の特典も付く。

7月1日から発売を開始しており、購入期間は出発日の1カ月前から各出発週の金曜日17時までになる。

「尾瀬夜行」は毎年5月末から10月中旬に運転されているが、今年2020年は新型コロナウイルスの影響を受け、運転期間を短縮した。