JR九州「ななつ星」運転再開を延期 新型コロナに続き豪雨、運行ルートは「調整中」



JR九州7月9日、運休中のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の運転再開を再び延期すると発表した。新しい運転再開日は8月15日に変わる。

JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」。【撮影:草町義和】

「ななつ星 in 九州」はJR九州が運転しているクルーズトレイン。新型コロナウイルスの影響を受け運休しており、7月14日出発分から再開することが決まっていた。しかし、7月初頭からの豪雨で九州各地の鉄道路線が寸断され、7月7日からの「ななつ星」訓練運転は中止に。営業運転の再開を8月15日出発分まで延期することが決まった。

7月9日時点の計画によると、火曜日出発の3泊4日コースは7月14・21・28日出発分を中止。土曜日出発の1泊2日コースも7月18・25日、8月1日出発分を中止する。8月は3泊4日コースの訓練運転を8月4日から実施。1泊2日コースも8月8日から訓練運転を行う。

8月11~14日はお盆期間で当初から運転計画がなかったため、1泊2日コースは8月15日出発分から再開し、3泊4日コースは8月18日出発分から再開することになる。

運行ルートについてJR九州は「調整中」としている。3泊4日コースには橋りょう流出などの甚大な被害を受けた肥薩線が含まれており、肥薩線の迂回(うかい)ルートになる肥薩おれんじ鉄道線も土砂流入など大きな被害が発生していることから、大幅なルート変更が行われるものとみられる。