高山本線と飯田線が土砂流入で一部不通 特急「ひだ」「伊那路」全列車運休に



JR東海は7月9日、7月7日から9日にかけての大雨で被災した高山本線と飯田線の被害状況を発表した。当面のあいだ、被害が発生した部分を含む区間の運転を見合わせるほか、両線の特急列車も全列車運休する。

土砂が流入した飯田線の小和田~中井侍間。【画像:JR東海】

高山本線では、飛騨一ノ宮~高山間(起点の岐阜駅から130.7kmの地点)で土砂が流入。それ以外の複数の場所でも土砂流入や線路の冠水を確認。飯田線も小和田~中井侍間(豊橋起点87km付近)など複数の場所で土砂流入や線路冠水が確認されたという。

JR東海は7月10日17時10分時点で、高山本線・下麻生~猪谷間と飯田線・長山~駒ヶ根間の運転を見合わせている。高山本線の特急「ワイドビューひだ」と飯田線の特急「ワイドビュー伊那路」は当面のあいだ、すべての列車が運休することになった。

同社は「高山本線及び飯田線の全線運転再開には相当な日数を要する見込み」としており、復旧のめどは立っていない。

高山本線の飛騨一ノ宮~高山間。【画像:JR東海】