どこ鉄 〜段階を経て | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。


九州から中部地方まで、豪雨で大変な被害が出ていますね……

依然として大雨は降り続くようで、なんとか被害がこれ以上大きくならないよう、祈るしかありません、、、。

ここ数年、毎年どこかで大規模な災害が起こって、しかも範囲も広くなっているようで、本当に怖いですね。

かたや東京では感染者が220人超えとなったようで。
分母である検査数が大幅に増えているからだ、との事ですが、これをどう受け止めたものか。



ワタクシ個人は最近のゴロゴロ&筋トレの配分が悪かったのか、腰の痛みがぶり返してきたので、相も変わらず仕事以外は巣ごもり継続でございます。2年前のようにヘルニア再発とは、なって欲しくない。



明るい話題などほぼ見つからず、どんよりしてしまいそうですが、
せめて巣ごもりに向いたコレをやっていきましょう。




まずはこちら!!
前回の途中で師匠から頂戴したエスカレーターです。


これはもう、ルールギリギリなんじゃないかと思いますが、そもそもルールに曖昧なところがあるので、文句は言えません。
(ちょっと、無茶なほうが面白いんじゃないかと思ってしまっている)



さて、エスカレーターの上のほうに案内表示が見えますね。赤丸にMなので、東京メトロ丸ノ内線でしょう。

そして今乗っているエスカレーターは、丸ノ内ではない路線(矢印のとおり乗り換え先にあるのが丸ノ内線なので)。



一番の手掛かりは、この前もあった、エスカレーター手すりのテープ。
自分のブログを見返して、なんという会社がつくっていたかを思い出します。便利なブログだ。


これだこれだ。アバンティ ジャパンさん。


会社名で検索したら「大人のファッションブランド」の会社が、全く同じ名前で出てきました。大丈夫なのでしょうか。ファッションと手すりは競合しないから問題ないんでしょうか。



ともかく、サイトで写真のところをクリックすると小さく出てくるので、丸ノ内線に乗り換えができる路線の駅を端から当たっていきます(路線図はだいたい頭の中に入っているので調べる必要なし)。

こんな感じです。

テープのデザインはもちろんのこと、
壁の模様・エスカレーター間の幅・右端にあるのは3台目か階段か、とにかく3列分の広さがあること。

Googleマップと併用し、そのあたりを注意して見ていって、
副都心線の池袋駅、いちばん東(丸ノ内線に近いほう)の出口を調べた時。
おや?

壁のタイルの模様、3列のエスカレーター、その間の幅、丸ノ内線の案内……


かなり怪しい!!

青味がかって見えるのは露出の問題だろう!



地下駅のストリートビューは少しずれるだけで場所を見失うなかで、苦労して上の階も突き止めて。



では、元のエスカレーター↓


正解だったエスカレーター↓

防犯カメラの位置、天井の通気口もピッタリなのです……わかりづらいですかね?
なかなか、エスカレーターの途中から撮った画像はネットに転がっていないので……



とにかく、東京メトロ副都心線・池袋駅、いちばん東寄りのエスカレーター、確保!!!




すかさずもう1枚が来ます。
エスカレーターの前に階段。バリアフリーの意味とは。



こういう特徴がある場合は、グッと調べやすくなります。

ほら見つけた。


右上の「残念すぎるエスカレーター」まとめサイトに入り、駅名を突き止めまして。


都営浅草線・戸越駅、リリース直後にキャッチ。



なお、こういう残念系では九州の博多駅が有名なのですが、首都圏にもけっこうありますね。


僕が稽古に行く時によく使っていた都営新宿線の岩本町駅も、2つエスカレーターで上ったらそこから2つ急な階段で上るしかないという、容赦のない設計になっています。



ここまでやったので、エスカレーターの話をもう一つ。


師匠からの写真がさらにエスカレートしない事を祈ります。





今回ラストは、長野県で演劇をやっておられる、メトロ・サスケさんからの1枚。名前から分かるとおり、数少ない鉄道好き仲間です。
???草むら???家???



ああ、右のほうに草に埋もれたホームの跡が!!

一瞬、ただの空き地の写真かとビックリしました(笑)


これはまた、廃線ですね。
さすが鉄道仲間のサスケさん、一筋縄ではいかぬ問題を!



どうしようか……
まずはサスケさんの地元・佐久あたりと、演劇活動でよく滞在しているであろう上田あたりを捜索することにします。



背景の感じも、とりあえず長野県と考えても違和感ない雰囲気。



ここで活躍するのが、前回の親友ガクちゃんから以前にもらった(たびたび登場している)スーパー冊子。
「廃線鉄道地図」のページを開いて、まずは布引電気鉄道の廃線跡から探します。こんな鉄道があったんだ、知らなかった……



廃線ブログなどを見て、元の写真の背後にある工場にも注意しながらストリートビューで当たって、、、



久しぶりのSUKA。
(最近トリッキーな検索が多い気がします)



次は……上田交通にしてみよう。


廃線地図によると上田市近辺に走っている鉄道はそれぞれ微妙に会社名が違うんですが、

単純に、僕の世代だと「上田交通」がいちばん馴染みある名前なので(笑)
唯一現存している上田電鉄別所線も、僕が長野に住んでた頃は上田交通でしたし。

(去年の台風で千曲川の赤い鉄橋が流されてしまったのは、ニュースで見た方々もいらっしゃるでしょう……泣)



心を鉄にして「上田交通 廃駅」検索を敢行。

そのものズバリが出たぞ!!!!


すかさず標的にクロージング。

路線名・駅名などをキッチリ聞き出します。


では、元の写真↓


探し出した写真↓
完璧と言っていいでしょう(ニンマリ)。サイトの方、ありがとうございます。



というわけで上田交通 真田・傍陽(そえひ)線、樋之沢(ひのさわ)駅跡、到達!!!



廃線、一見難しいけれど、マニアの人々は誰かが必ず記事にしてくれているので(鉄道に限らずマニアは几帳面なものでしょう)、地域さえ掴めれば何とかなるものです。



〜〜〜〜〜〜

今回は以上です。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。


短期間にこれだけ解いていると、解き方も書き方も無意識に変わってきますね。


「こういうのが見たいんだ!」というご要望があれば、遠慮なくお寄せくださいませ。


写真もお待ちしております。


あなたの、取っときの写真が、ここでどう解剖されるかをお楽しみ頂ければと思います。



ではまた!